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守富研究室について

 

 当研究室は,平成7年度,西村研究室(現在の当学部化学・生命工学科物質化学コース/上宮研究室)に守富寛助教授が着任されたことから始まりました.平成11年度には守富助教授が教授に昇任されたのに伴い,当研究科環境エネルギーシステム専攻発足と同時に守富研として独立しました.平成15年度には神原信志助教授を出光興産(株)より迎え,さらに,平成21年度には守富研究室第01期卒業生で,平成16年度当専攻博士後期課程を修了した隈部和弘助教を名古屋大学より迎えました.平成25年6月には神原准教授が教授に昇任されたのに伴い,神原研が独立しました.平成30年3月をもって守富教授が定年退職され,4年間の西村・守富研および19年間の守富研の歴史に幕を閉じました.守富研として最終的に学部卒,修士卒,博士(社会人含)卒の学生延べ259人を社会へ送り出しました.

 

 

 

研究室概要

 

 私たちの生活に欠かせない電気エネルギーは,石油や石炭,天然ガスなどの一次エネルギーから主につくられていますが,これらの化石燃料の使用は,窒素酸化物や硫黄酸化物,二酸化炭素,有害微量元素などの環境汚染物質を排出してしまいます.同様に,様々な商品を製造する過程や自動車の利用においても環境汚染物質が排出されてしまいます.そして,経済活動が繁栄すればするほど,エネルギー使用量は増大し,環境も汚染されてしまいます.このように,エネルギー利用(Energy),環境保全(Environment),経済繁栄(Economy)は,お互いに相反する,同時に解決することが難しい問題(トリプルEのトリレンマ,図1)です。

 

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 (図1:トリプルEのトリレンマ)

 

 

 当研究室では,これまでも,そして,これからも高効率・低環境負荷エネルギーシステムの開発と環境汚染物質の低減法に関する研究を通じて、

 

・国家社会に示唆を与え,トリプルEのトリレンマを解決すること

・学生に,社会人として最低限の礼儀を身に着け,

 人間として温かい心(それは,つまり愛です!!)を持ってもらうこと

 

を目標としております。

 

 

研究カテゴリー

 

 以上のことから,当研究室では大きくわけて3つの研究カテゴリーが存在し(図2),ほとんどの研究テーマはNEDO,環境省,JSTプロジェクトとして実施させて頂いております(詳細は各研究カテゴリーをクリックして下さい):

 

  • 「新エネルギー」

    バイオマスや廃棄物から水素,液体燃料,炭化物,電気(燃料電池)の高効率製造法の開発を目的としたエネルギープロセスの開発および反応メカニズムの研究を行う

     

  • 「環境動態・浄化」

    古くて新しい環境問題である微量金属の生成・分配・抑制に関するメカニズムの研究,炭化物による脱硫・脱臭,水銀のマテリアルフロー調査,大気拡散やサーマルシミュレーションを行う

     

  • 「材料・微粒子」

    CFRPからの炭素繊維リサイクル,ポリマー材料を用いたLiイオン電池の開発,微量有害物の燃料電池発電特性への影響に関する研究を行う