ダイナミクスの数理
前期火曜4限
教室:23
教科書:なし
- 4/18 イントロダクション。復習:線形微分方程式と行列の指数関数。
- 4/25 相図・フロー・平衡点・安定性などの定義。1次元フローの相図と平衡点の安定性。
- 5/2 2次元線形ベクトル場の平衡点の安定性。固有値の実部で「だいたい」判定できること。
- 5/9 2次元非線形ベクトル場の平衡点の安定性。局所的には、線形化で「だいたい」判定できること。
- 5/16 ヌルクライン法による相図の描き方。
練習問題:
x'=x-y^2+1
y'=x+y^2-1
x'=y-2x^3+x
y'=x-y
宿題:
x'=y-2x^3+x
y'=y-x
- 5/23 リアプノフの方法。リアプノフ関数で安定であることを示す。
非線形ベクトル場の平衡点の安定性が、線形部分の固有値でほぼわかること(固有値の実部が0になるような状況を除く)の証明。
- 5/30 分岐の例:簡単な座屈現象。
運動方程式
ms^2θ'' = -μθ'-ηθ+mgs sinθ
(動かすパラメータは s)で、μが大きいとき、θ'' を無視することで1次元の方程式を考え、ピッチフォーク分岐が現れることを見る。
また、対称性をくずした
ms^2θ'' = -μθ'-ηθ+mgs sin(θ+φ)
からは同様にしてサドルノード分岐が現れる。
- 6/6 前回の方程式において、2階微分を無視しないで相図を描き、
ピッチフォーク分岐とサドルノード分岐を確かめる。
また、一般にサドルノード分岐は、線形部分の固有値がひとつだけ0に
なるときに現れることを指摘した。
- 6/13 余次元とは。余次元2の分岐。ホップ分岐。
- 6/20 ファンデルポール方程式 x''+ε(1-x^2)x'+x=0 において
εが 0 に近いとき、周期解を持つことを証明。
- 6/27 休講
- 7/4 休講
- 7/11 レポート問題。
Nonlinear dynamics and chaos by Strogatz の9章の前半を読む。
- 7/18 Nonlinear dynamics and chaos by Strogatz の続き。
シラバス
レポート
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