水利環境学研究室別館 本文へジャンプ
2016年度  2015年度  2014年度

■春休み■ 2016.3.28-30

 春休みを頂いて関東へ。
 国立科学博物館ではスピノサウルスとティラノサウルスの全身骨格モデルが並んで展示してありました。すごい迫力でした。でもここ数年,恐竜の分類やイメージが変化し続けています。ブロントサウルス世代の私では息子たちについていけなくなりました・・・
 帰り道は伊豆半島へ。久々の熱海バナナワニ園と初訪問のIZOOへ。なんでだろう・・・動物園が楽しめなくなっています。年のせい,ということにしておきましょう。
 富士山がきれい,東京は疲れる,やっぱり谷汲がいい!そんな旅でした。


■ヨコハマシジラ?ニセマツカサ?■ 2016.3.23-24

 三重県へ行ってきました。水路で見つけた二枚貝がなんか変という大阪の高校生からの連絡を受け、これまで幼生サイズなどを測定してきましたが、今回は高校生二人、僕、それに御大K先生の4人で調査してきました。
 ヨコハマシジラガイとニセマツカサガイは同じオトコタテボシガイ属で、西日本にニセマツ、東日本にヨコハマが分布しています。三重はこれまでヨコハマの分布域とされてきました。しかし、なにやらニセマツっぽい形態の個体がいたので、幼生サイズを調べてみると若干大きい。ということはやっぱりニセマツなのか?という疑問を持って乗り込んだのですが・・・
 先月上旬にはたくさん幼生を持っていたのですが、今回はほとんどが卵の状態でした。幼生放出を終え、ほんの一月ちょっとで卵をパンパンに持つとは・・・繁殖にかけるコストは相当なものだと思われます。唯一幼生を吐き終わっていない個体がいたのでその場でチェックすると、殻高250μ!やはりサイズ的にはニセマツ。でもK先生のお見立てでは成貝の形態的にはヨコハマとのこと。寄生実験の結果もヨコハマっぽくもありニセマツっぽくもあり・・・中間種の存在が疑われてきました。
 まあ、DNA見りゃいいんですけど。そう思ってサンプリングもしてきましたけど。でもそれではいおしまいって寂しいですよね。
 






■またまた飛騨■ 2016.3.22

 干潟で餅つきしたり、Myバースデーを祝って日本酒におぼれたり・・・あっという間に連休は過ぎてしまいました。
 で、休日明けは再び飛騨へ。次年度の研究の仕込みをやってきました。同行メンバーも世代交代して、貝の大好きな(?)4名の3年生。貝の話、楽しかったでしょうか?
 生まれて10か月の稚貝。成長脈が10本ほど入っています。年輪みたいに一年に一本、大きな線が表れるといわれていますが、1年未満で小さな脈が10本。ストレスなのかな?だったら何に対して?水温変化?濁り?疑問は尽きません。



■ヨコハマシジラ?ニセマツカサ?■ 2016.3.23-24

 三重県へ行ってきました。水路で見つけた二枚貝がなんか変という大阪の高校生からの連絡を受け、これまで幼生サイズなどを測定してきましたが、今回は高校生二人、僕、それに御大K先生の4人で調査してきました。
 ヨコハマシジラガイとニセマツカサガイは同じオトコタテボシガイ属で、西日本にニセマツ、東日本にヨコハマが分布しています。三重はこれまでヨコハマの分布域とされてきました。しかし、なにやらニセマツっぽい形態の個体がいたので、幼生サイズを調べてみると若干大きい。ということはやっぱりニセマツなのか?という疑問を持って乗り込んだのですが・・・
 先月上旬にはたくさん幼生を持っていたのですが、今回はほとんどが卵の状態でした。幼生放出を終え、ほんの一月ちょっとで卵をパンパンに持つとは・・・繁殖にかけるコストは相当なものだと思われます。唯一幼生を吐き終わっていない個体がいたのでその場でチェックすると、殻高250μ!やはりサイズ的にはニセマツ。でもK先生のお見立てでは成貝の形態的にはヨコハマとのこと。寄生実験の結果もヨコハマっぽくもありニセマツっぽくもあり・・・中間種の存在が疑われてきました。
 まあ、DNA見りゃいいんですけど。そう思ってサンプリングもしてきましたけど。でもそれではいおしまいって寂しいですよね。
 






■またまた飛騨■ 2016.3.22

 干潟で餅つきしたり、Myバースデーを祝って日本酒におぼれたり・・・あっという間に連休は過ぎてしまいました。
 で、休日明けは再び飛騨へ。次年度の研究の仕込みをやってきました。同行メンバーも世代交代して、貝の大好きな(?)4名の3年生。貝の話、楽しかったでしょうか?
 生まれて10か月の稚貝。成長脈が10本ほど入っています。年輪みたいに一年に一本、大きな線が表れるといわれていますが、1年未満で小さな脈が10本。ストレスなのかな?だったら何に対して?水温変化?濁り?疑問は尽きません。



■カワニナ放流効果の検証■ 2016.3.18

 大垣で行っていたカワニナ放流(ゲンジボタルの保全)の影響を調べる調査を一年間行ってきました。その結果報告に大垣市に行ってきました。
 琵琶湖(堅田漁港)から持ち込まれていたのはカゴメカワニナであったこと、それ以外にもタテボシガイなどの琵琶湖固有種が混入していることがわかりました(あ、タナゴ類の卵が入っていたかをチェックするのを忘れていました・・・)。
 現地調査の結果からは、大垣の川ではカゴメカワニナは数週間で死んでしまい、生存・繁殖していないことがわかりました。
 よってゲンジボタルの保全を目的に従来の放流を行っても効果は期待できず(それ以前に大垣の放流地点では他地区と比較しても十分なカワニナが生息しています)、攪乱が生じる恐れだけが残ってしまいました。幸い、遺伝的な交雑は確認できませんでした。一方、これまでの県内におけるカワニナの同定結果と遺伝情報は一致しないケースが多いことがわかりました。カワニナの形態分類は相当むつかしいということですね。




      ゲンジボタル幼虫

■環境用水■ 2016.3.18

 輪之内町で水質浄化用井戸の竣工式があったので参加して来ました。カワバタくん、モロコちゃん、Jr.3体そろってお出迎え。
 井戸水流すとかなり下流まできれいになります。住民も大喜びです。でも濁った場所や温かい場所が好きな水生生物も多くいます。在来生態系との共存を図って行く方策がとれるように4月から頑張ります。

■残雪なし■ 2016.3.17

 本年度の調査報告&稚貝調査のために飛騨へ。
 あらためて今年一年のデータを振り返ると、いろんなことがわかりました。データとってグラフ眺めてる時間は楽しいです。でもそれ以上に疑問もわいてきます。自然相手だときりないですね。それがいいとこなんですけど。お世話になった方々、ありがとうございました。来年度もよろしくお願いいたします。
 今年は暖冬だったので山々には全く残雪がありません。渓流水温も一気に上昇しそうです。フェノロジーが読めない=研究計画が立てづらい・・ということです。早め早めの準備を心掛けなきゃ。
 相変わらず砂粒みたいにちびこい稚貝を見てにんまりしてます。はたから見たら変な人なんだろうな・・・


■ゆるくない町 垂井■ 2016.3.12

 先日、樽見鉄道でみかけた西濃地区の自治体広報ポスター。我が村のキャラは谷汲山華厳寺の「いのりちゃん」、他には関わりの深い輪之内町の「かわばたくんともろこちゃん」など、各自治体ともにゆるキャラを前面に押し出しています。
 そんな中、なにやら違和感が・・・・垂井町。竹中半兵衛ですよ。しかも銅像そのまま。いやはや素晴らしいではありませんか!このまま突っ走っていただきたいです。



■追いコン■ 2016.3.9
 
 今年も追いコン。院生2名、学部学生6名が無事卒業。お疲れさまでした。そしてこれからの人生、頑張ってください。
 そして新たに分属された3年生。19代目の卒論生。春休みなどとぬるいことを言わず、卒論準備を始めましょう!

■排水路の設計■ 2016.3.9

 今年からかかわっている排水路の改修事業。いよいよ具体的な設計段階になってきた。
 用排兼用水路を用水路と排水路に分離するのは、水制御をし易くし、生産性を向上させるがため。なのでそれは大前提とし、そのうえで環境配慮がトッピングのように乗っかっている。でも、中山間農地のように大規模化や効率化の困難な場所で、全国画一的な圃場整備・水路改修を行うことに未来はあるのだろうか。用排兼用水路のほうが絶対地域の財産になりえるのではないか・・・個人的にそう思いつつも、農家からしてみれば少しでも楽になりたいという本音が。当然といえば当然なのだが・・・
 環境保全のために無理してくれとは言いいにくい。積極的に保全にかかわっていく、農地・水路の改修を最小限にしていただく・・そんなことが現実となるようにするにはどうすればいいのか?結局のところ、地元を好きになっていただくことしかないのである。守っていきたいと自発的に思うしかないのである。
 外から見た地域の魅力を粘り強く伝え続け、その価値観が地域住民全体で共有できるようなお手伝いをしていかねばならない。
 「普通のコメを作っているだけではもったいないような農地」。何度もこの言葉を使わせていただいたが、じゃあどうしていくのがいいのか?事例は多くあれど、地域の将来、農業の方向性含め、それはみんなで議論しながら考えていかねばならない。
 会議からの帰り道、いろんなことを考えながら雨模様の空を見上げる。見えないけれど、今日は日食なんですよね。前回は4年前だって。4年・・・はやいなあ。いろんなことが変わってしまうには十分な時間なんですね。




■鯉濃(こいこく)■ 2016.3.6

 我が家の畑を耕していると、ミミズさんがわらわらとでてきた。せっかくなので、何か釣れないかなと思い、釣針にさして目の前の川に放り込んだ。待ってるのも何だったので、再び畑で作業していると、近所の子供らが竿が引っ張られていると騒ぎ始めた。ものの数分で全長62cmのコイをゲット。ウルトラライトのタックルだったので、時間はかかりましたがかなり楽しめました。
 2日間、井戸水で泥吐きさせた後、調理。コイは本当に骨が固いです。出刃で叩き切って、白子はムニエルに。筒切りした身は鯉こくにしていただきました。意外なことに、じっくり煮込んだら骨も食べられました。サケ缶の骨のような感触です。滋味あふれ、とてもおいしかったです。自然の恵みに感謝です。


■木曽川ワンド再生■ 2016.2.27

 土曜日.北から流れ込む雪雲から逃げるように木曽川のワンドに行きました.イタセン関係でワンド再生を行っているんですが,地元中高生と一緒に生き物観察会.二枚貝の話をする時間もいただいたのでちゃっかりアピールしときました.事前に捕獲した魚を観察しました.なんと鰭にグロギが寄生してました.トウヨシ,ギル,オイカワに付いてました.ウキゴリ,ドジョウ,トウカイコガタ,ツチフキ,ギンブナ,モツゴ,ゼゼラには未確認.タガイ?フネドブガイ?目視でみる限り大きいんですが・・・フネドブかなあ?もらってくればよかった^^;
 工事中避難させておいた二枚貝はイシガイとトンガリのみ.どこかにいるんですよ.この近くに.



■名古屋港干潟ケリ餌資源調査■ 2016.2.26

 226事件.若者に熱意があった時代・・・といえば美化し過ぎか.平成28年の226は干潟に行きました.
 ケリが何を食べているのか?餌が多い場所を選んでいるのか?などなどいろんな疑問を持ちつつ調査に行きました.
 ゴカイ類やヒモムシ類,ヤマトオサガニなんかもいました.ケリが採餌するとき,地面をつついてるんですが,餌が多い場所と少ない場所,どっちが多くつつき行動するんでしょうか?たくさんエサがあるからつついてるのか?餌が少ないから頑張ってつついているのか?
 また新たな疑問を持って帰路につきました.A君,Hさん,N君,お疲れ様でした.



■ペガソフェラエ■ 2016.2.25

 修論に続き卒論も無事終了.各委員会もひと段落.さあ,今からは報告書の嵐だ.苦手なデスクワークだが頑張ろう.
 
 だがしかし,PCの前に座るとどうも集中できない.ダメだなと思いつつ絵を描いた.説明はいらないと思うが,ペガサスである.近年の分子系統学の発展により,食肉目(ネコ)・奇蹄目(ウマ)・翼手目(コウモリ)が一つのグループだという説が唱えられている.コウモリがウマと一緒になるのでついたグループ名称がペガソフェラエ.おしゃれなネーミングである.でも,これまで獣界の王道を歩んでいた食肉目グループが,ペガソフェラエでは浮いた存在となり,脇に追いやられたようで個人的にはいと寂し.




■本省ヒアリング■ 2016.2.24

 農林水産省生物多様性担当者が東京からお見えになった.農水として生物多様性,環境保全にどのようにかかわっていくか,現場の抱える問題点,ニーズを集めているそうな.
 ここぞとばかりにやっていただきたいことをたくさん話させていただいた.ただ,感触としてずれていた感は否めない.絶滅危惧種にフォーカスを当てすぎている点,ハードウェア整備方法を全国一律で確立しようとしている点,アウトプットしやすいということはわかるんですが・・・各地域の持つ個性の確認,維持管理の在り方など・・農水はもっとソフトウェア的な部分を重要視してほしいと思いました.

■世羅〜帝釈〜蒜山■ 2016.2.20-22

 今年もいつものフィールドへお出かけ.フネドブガイ,ほとんど幼生を持ってました.全部メス?ギンブナであるまいし・・・謎が増えた.
 蒜山では,カワシンジュガイの殻長計測.上流ほど小さな貝が多いというMy仮説は当てはまりました.早く論文にしなきゃ・・・
 写真はマルタニシ君.用水路と排水路が並行する場所,しかも乾燥したU字溝用水路の堆砂に半分埋もれてたくさん越冬していました.こいつは乾燥環境で越冬するのでしょうか??
 幸い,フィールドは何も変わっていませんでした.ご案内いただいたNさん,N先生ありがとうございました.




■修士論文発表会■ 2016.2.5

 終わった〜!修論終わった〜!
 いつもいつもこっちが緊張してしまいます.自分で発表すればどんなに楽かと思いますが,そうもいきませんもんね.
 発表した黒田さん,アリ君,お疲れ様でした.

 さあ,次は卒論だ!

■機動演習 文化財防火訓練■ 2016.1.31

 今年の機動演習は文化財防火訓練でした.昭和24年,法隆寺金堂の火災消失を機に,このような訓練が全国で行われるようになりました.我が村の文化財といえばもちろん谷汲山華厳寺.早朝より消防車が集まって,ホース伸ばして水出しを行いました.
 ことしは三が日から火事がありましたが,本番出動の機会がないように祈るばかりです.

■厳冬? ■ 2016.1.25

 やっと初雪が降ったかと思いきや,いきなりの大寒波.今朝は氷点下7.5度まで下がりました.寒い寒い.
 卒業生からいただいたあまおうを食べながら,薪ストーブでポッカポカ.うまい.あさいさん,いつもありがとね.


■初雪 2015-2016■ 2016.1.20

 例年,12月の第一週には3,40センチの積雪があったのですが,今シーズンは暖冬で初雪が遅れていました.が,一か月半遅れでようやく積もりました.
 雪景色もいいもんです.

■環境用水の導水 出前講義■ 2016.1.15 & 26

 輪之内の大藪小学校と仁木小学校で出前講義をやってきた.今年から,井戸水による河川の水質環境改善が始まった.普段は濁っている川なんですが,写真の通りかなり下流まで透明になりました.(まあ,川底のタイヤなどが新たに目に付くようになってしまったのですが・・・)
 人間から見れば,きれいになった川はうれしいものです.小学生も気に入ってくれたようです.でも,今まで濁っていた川に棲んでた魚たちにとってはどうでしょうか?みんなの家がガラス張りになったらどうする?って聞いたら,子供たちは一様にヤダヤダって言ってました.そう,人間のいいと思う環境と生物の好きな環境は違うんです.だからといって,環境用水による水質改善をやめろというわけではありません.どうやって共存の道を探っていけばいいのか・・・次年度,輪之内の3つの小学校で一年かけて一緒に考えていきたいと思います.
 


■サケ科ハイブリット■ 2016.1.12

 ヤマメ,イワナ,それに2種の交雑個体.この交雑個体は自然界にも存在している.ヤマメはサケ属,イワナはイワナ属.魚は度々属を超えて交雑しますが,はたしてちゃんと分類できているのだろうか?それとも交雑は様々なレベルで生じるものとして考えたほうがいいのだろうか?
 交雑個体って,その形態は中間的になるらしい.でも,遺伝子の交雑を考えたら,各部位どちらかに似るほうが理解しやすいんだが・・・なぜなんだろうか?
 頭の中は?マークばかりだが,今回は4種についていろいろと形態計測した.どこの部位に差が出るのだろうか?分析は3年生の課題とした.さあ,頑張っておくれ!





■出初式■ 2016.1.10

 晴天の下,恒例の出初式が行われた.消防団員数百名,消防車数十台が並ぶさまは壮観です.分列行進,梯子登り,昔の手押しポンプ放水なども行荒れました.消防車好きな人はお近くの出初式にぜひお出かけください.

■新年あけましておめでとうございます■ 2016.1.1

 お正月.新年です.一年経つのは早いですね.
 ゆっくりなのかバタバタなのか・・・・今年をはやくも象徴するかのような三が日でした.
 今年もよい一年でありますように.




■ゆく年くる年 酒を嗜む■ 2015-2016

 はやかった.2015年も終わっちゃう.今年一年,やるべきことの何割ができただろうか.反省すべきだが怖くてできない・・・
 クリスマスから年末は例年通り消防団の年末夜警.「お休み前に火の元,戸締りのご確認をお願いします」.
 さて,秋から年末にかけて飲んだ日本酒でも振り返って一年を締めましょう!
 大好きな冷おろしから新種に向かう季節に堪能した酒を思い出すだけで笑みがこぼれます.
 ・豊盃 特別純米 秋あがり 720ml
 ・山間 純米吟醸 仕込み14号 720ml ×2本
 ・山間 特別純米 仕込み16号 冷おろし 720ml
 ・山間 純米吟醸 仕込み6号 かめ口直詰生 1.8L
 ・山間 純米吟醸 仕込み1号 にごり酒 1.8L
 ・新政 エクリュラベル 720ml
 ・結 特別純米 きたしずく かめ口直汲み生 720ml
 ・雪彦山 吟醸 720ml
 ・鍋島 純米吟醸 NewMoon 720ml
 ・貴 特別純米 720ml
 ・鷹勇 純米吟醸 強力 720ml
 ・羽根屋 特別純米 瓶燗火入 720ml
 ・房島屋 純米 6号酵母冷おろし 1.8L
 ・盾野川 純米大吟醸 主流 720ml
 ・獺祭 純米大吟醸 二割三分磨 1.8L
 
 この秋,特に感激したのはこの3本!
 ・村裕 茜 秋上がり 1.8L×3本
   定番です.大好きです.毎年3本飲んでます.甘いです.
 ・五橋 純米吟醸 西都の雫しぼりたて 720ml
   新しい酒米である西都の雫.山口県恐るべし!
 ・結 純米吟醸 まっしぐら かめ口直汲み生 720ml+1.8L
   追加で1升頼んじゃいました.青森の米ですがスバラシイ!!

 その他,記録忘れも多数ありますが・・・こうして振り返ると3カ月足らずの期間でよく飲んだなあ・・・特に山間(やんま).旨いですもん.でも飲みすぎだ.そりゃ健康害しますね.控えなきゃ.






■カラスガイの保全 in 鳥取■ 2015.12.18-19

 鳥取大学出身の私にとって,日本最大の池である湖山池は毎日眺めた第二の故郷.当時はアオコも発生し,劣悪な環境でした.そこで水門を開けて塩水を導入し,アオコやヒシを抑えて水質を浄化しようという試みが実行されました.それによってある程度水質は改善したものの,当然のごとく淡水生物は大きなダメージを受けました.そのひとつがカラスガイです.日本産淡水二枚貝ではイケチョウガイと並ぶ最大種で殻長は30cmに達します.このカラスガイ,鳥取県では湖山池以外には3か所に細々と生息するのみです.
 そこで何とかしようというというわけで,シンポジウムが開かれました.私もお呼びいただいたので行ってまいりました.
 人間の都合で汽水化したのに,なぜ改めて淡水生物を汽水域で保全しようとするのか・・・ちょっと欲張りな気もしました.
 でも担当のMさんが頑張っておられたので,私も少しでも力になれるようにしたいです.行政におられながら,内部の矛盾を感じ, 「行政の環境保全はパフォーマンスだと度々感じる」とおっしゃる言葉が大変印象的でした.




■水路の改修 10年後■ 2015.12.17

 12月2日に開かれた水路改修検討委員会.その対象水路は,約10年前に一度改修されています.今回の改修に先立って,現状どのような生物が生息しているのか,イシガイ科二枚貝を中心に調査が行われました.
 この水路はもともとたくさんの二枚貝が生息していましたが,10年前に改修.当時の知見を集めて行われたのだとは思いますが,水路側壁に間伐材を使っていたり(もちろん今は朽ちてます)・・当時の流行り(無茶降り?)が垣間見れます.肝心の二枚貝は・・・・1m区間のコドラート42か所で生存個体はわずか数個体.当初の計画とは異なり,水路底には泥がたまり,雑草も茂って通水も阻害されています.はっきり言って失敗です.
 結局,遷移を止めて人間の思い描く環境を維持するには,管理が欠かせません.それを行う主体が,その存在価値を認めなければ,そのようなある意味余分な作業は行われなくなります.これはソフトウェアの問題でもあります.
 ハードウェア的にはどうだったのでしょうか?二枚貝や魚たちにこちらが良かれと思って人間が提供する環境も,それで十分かといえば怪しいものです. 複雑な自然の仕組みは完全に理解できません.ならば環境の絞り込み(作りこみ)は環境の多様性を失う危険な行為とも考えられます.多様な環境を作っていくことが,多様な自然の維持につながるはずです.
 水路という限られた空間では多様な環境を作っていくのは大変です.なのである程度の絞り込みは必要ですが,モニタリングの継続,評価,手直しというPDCAサイクルは必ず必要だと思います.
 





■鳥類識別実習 in 琵琶湖■ 2015.12.15

 午前中はいい天気.昼からは冷たい雨.安定しない空模様でしたが,今年も多くのガンカモ類を見ることができました.スーパーTAのA君に連れて行ったもらった先では,オオワシも見れました.なんでも20年ほどの間,毎年同じ個体が同じ場所に渡ってくるそうな.北海道では集団で見かけますが,一人寂しくないんだろうか?と心配してしまいます.まあ,A君に言わせると,あんな寒いエサも少ない場所で越冬するほうがおかしいとのこと.なるほどなあと思わされました.
 最後は恒例の彦根城.残念ながら多くの鳥は見れませんでした.だからというわけではないですが,城壁の上でしばし物思いに耽ってしまいました.また桜の季節に来たいなあ・・・
 


■カワシンジュガイin広島■ 2015.12.07-09

 以前から行きたいと思っていた広島のカワシンジュガイ生息地。いつもお世話になっている下呂のKさんといっしょに行ってまいりました。場所はNPO西中国山地自然史研究会のN先生が長年保全活動に携われている3つの地区です。
 まずは芸北町。ここは水田地帯の水路です。カワシンジュガイは渓流魚であるアマゴに寄生するので、一般的には水田地帯にいるイメージはありません。なので田んぼの横にいるだけでも新鮮でした。偶然出会った農家が、土水路の草刈りをしてもいいかどうかN先生に相談していたのが印象的でした。本地区は、カワシンジュガイ生息の世界的な南限ということもあるのですが、地元の方がその価値を意識して保全に取り組んでいるのが伝わってきました。これも30年以上にわたるN先生のご努力の結果ですね。その後、近くの湿地に案内していただきました。見事な萱場が広がるとても気持ちのいいところでした。その昔、あの高名な植物学者であられる牧野富太郎先生が当地を訪れた際、真っ白なYシャツにカキツバタの花を押し付けて、その藍色を愛でられたそうです。当時の写真を見せていただきましたが、スーツにネクタイ姿でとてもおしゃれな方でした。
 次に向かったのは帝釈峡です。ここは3年ほど前にも来たのですが、今回はウェーダーはいて川の中を歩かせていただきました。国定公園にも指定されている名所ですが、川の中から天然記念物である雄橋を見上げるという幸運にも恵まれました。ここはかなりの個体数が生息していますが、死殻の集まっている場所を発見。どうやらヌートリアの食害のようです。地元谷汲のビオトープ二枚貝もヌートリアのせいで壊滅しました。 N先生も初確認とのことでしたが、こんなところにまで生息域を広げているんですね。
 最後に蒜山に行きました。鳥取と岡山の県境です。わが母校鳥取大学演習林のすぐそばです。ここも水田地帯ですが、集落のそばを流れる勝手水路(野菜を洗ったりする水路)を中心に生息していました。このような生活水路は農業水路と同様、維持管理がされているため、壊滅的な環境変化が生じにくいんでしょうね。水路を下流にたどっていくと、ものすごいカワシンジュガイ群落がありました。稚貝もいたので確実に更新されているようです。この結果、本流河川にも個体群が復活しているかもしれません。次回はぜひみんなで本流散策をしようと盛り上がりました。ちなみに最後の写真はヒルゼンバイカモです。ふつうのバイカモと比較して葉が長いような気がしました。
 長い行程、ずっとお付き合いいただいたN先生、本当にありがとうございました。地元に根付いた保全活動、調査にはただただ敬服するばかりです。最近、体力の低下を感じていましたが、生ぬるいことを言っていてはいけないと気合が入りました。頑張ります。








■価値観■ 2015.12.02

 今日は関市某所の水路改修にかかわる委員会に出席しました。これまでプライベートに近い形で何度かうかがっていた場所でしたが、今回、圃場整備が行われるのに伴って水路も改修工事にかかるため、正式な委員会が発足しました。
 多くの二枚貝はじめ希少な生物がたくさん生息している場所なのですが、営農者の高齢化に伴って、草刈りや泥上げなどの維持管理に不安の声が寄せられました。かといって非農家の方たちから見れば、田んぼの水路なんて接点すらありません。いつも思うのですが、やはり大切なものなんだ、守っていかなきゃだめだという価値観が共有できなければ、地元の方々にそれらの保全を無理強いするわけにはいきません。貴重な環境なんだということを知っていただけるようなお手伝いを地道にやっていかないといけません。一方、生態系保全という同じベクトルを持っているはずなのに、価値観の相違から残念ながら異なる道を歩まれる方もいます。自然相手といっても、それを見る人々の価値観によって様々な考えが存在します。普遍的な価値観があれば伝えやすいのになあと思うこともありますが、そんな単純ではないですね。結局、僕にできることは僕が素晴らしいと思うことを伝えるということ。自分が良いと信じられなければ人には伝わらない。・・・開き直りにも近いですが、そのように思います。だからいろんな場所に行っていろんなものを見て、様々な人と話をし、素晴らしいことをたくさん知りたいです。
 昼飯を近くの長良川河川敷で食べながら、価値観という言葉を改めて考えさせられました。


■北海道調査 2015冬■ 2015.11.26-29

 今年最後の北海道調査。今年もよくいきました。4回目?5回目かな?
 冬のデータが必要なので、当然寒い中でかけたわけですが・・・前回の台風に続き、爆弾低気圧と遭遇。さらには地震と盛りだくさん。今までM2のKさんを雨女呼ばわりしていましたが、今回は野郎3名だったので、実は私が犯人なのかも。
 一面真っ白の銀世界。いつもの調査地は氷が張ってました。悪天候の中、なんとかデータは取り終えました。3年生のA君、N君お疲れさまでした。
 オオワシ、エゾシカ、キタキツネその他、いろいろな動物にも出会えました。これから一段と厳しい寒さとなりますが、頑張って越冬してください。
 




■山の幸■ 2015.11.22

 15日に解禁になった今年の狩猟。一週間目でようやく第一号を捕獲。うちの村は10月に行われた育樹祭のため、道沿いの森はきれいに間伐及び下草狩りが行われた。その結果、獣の気配がなくなったため、例年よりも少し奥まったところにくくりわなを仕掛けた。なかでも一番奥の罠にメスのイノシシがかかった。昨年はげっそりやせていたが、今年は太って脂がのっていた。どんぐりが豊作だったのかな?
 里山では、数十年前まで、薪炭や果樹などの食料採取のために雑木林は管理されて明るい林だった。なので、獣は山から里に降りてくる段階で違和感を感じ、田畑まで来なかったといわれている。今回、間伐下草狩りによって明るくなった森を見て、本当にそうだったんだろうなあと思いました。
 命をいただくことに感謝。イノシシはありがたい山の幸。振り返るとそこにはナメコが。これまたうれしい山の幸。一切れ毒見して大丈夫だったのでこれもいただきました。
 いい夫婦の日だからというわけではないのですが、卒業生夫婦二組が遊びに来てくれました。乳飲み子連れと妊婦さん。話が盛り上がっていたようです。そんな時、男連中は蚊帳の外。ちょうど捌きたてのイノシシがあったので、みんなでいただきました。また遊びに来てね。
 タン、ホホ肉、心臓、肝臓に加え、今回は脳みそにもチャレンジしました。コンソメスープの浮き実にしましたが、まさに白子のような甘みのある味わいでした。4歳になった四男坊が夢中に脳みそを食べる姿を見て、いつ引退してもいいなと安堵しました。
 



■川の幸■ 2015.11.17

 川の幸モクズガニ。高級食材上海ガニの仲間だけあってとてもおいしいんです。漁期は9月から12月ですが、子持ちで一番おいしくなるのは11月以降。まさに今が旬です。
 研究室では塩ゆででいただきましたが、家ではちょっとひと工夫。子持ちのメスは薪ストーブに入れて焼きガニにしてみました。オスはすべてミキサーにかけて裏ごしし、ズガニ汁(タタキ汁)にしました。どちらもおいしかったですが、とくにズガニ汁には感動しました。熱を加えると、ザルの目をかいくぐったカニの身がフワフワと膨らんできて汁の中を舞います。カニ味噌は後から加えたのですが、濃厚で何とも表現しがたい風味。とても手間がかかりますが、今シーズン中にもう一度やってみたいと思います。
 このような地味強い素材にはそれに負けない力強い純米酒がいいですね。で、今年も村裕茜秋上がり。昨年に続き今年も3升空けちゃいました・・・秋の日本酒はいいです。山間6号、鍋島特別純米、房島屋ひやおろし、玉柏ひやおろし・・気づいたら買い込んでしまってました。はやく飲まないと味が変わってしまうので4合瓶で買い求めたいのですが、ひやおろしはどこも一升瓶でしか出してないんですよね。ああ、来月には射美の新酒が出てくる・・・幸せだけど血糖値が青天井!
 



■カワニナ その3■ 2015.11.17

 河川に蓄養していた在来カワニナと琵琶湖産カゴメカワニナのその後。各50個体をゲージに入れていましたが、1週間経過時点でカワニナが1個体、カゴメは14個体が死んでいました。仮説通りでしたが、当面継続して見ていきたいと思います。あ、写真の真ん中の黄色いやつはマツカサガイです。やっぱり二枚貝を見るとほっとしますね。
 湧水が多い河川なのでいつ来ても気持ちいいです。細長い葉っぱはセキショウモかな?ミクリの仲間かな?・・・植物も勉強しなきゃ。
 


■新歓■ 2015.11.13

 3年生の新歓。4年生の顔見ながら、一年が早いなあと痛感。
 卒論テーマも決まりました。環境用水の導入が生態系に及ぼす影響、カワシンジュガイの野生復帰、飼料稲給与による肝蛭被害の防止、二枚貝のエサを探る・・以上4本立てになりそうです。予想のつかないテーマもあって、私自身楽しみです。これからの1年半、頑張っていきましょう!

■堤体補強工事■ 2015.11.12

 今、流行りの堤体耐震補強工事。通常の池干しと異なり、抜水期間が2-3年と長期にわたるため、生態系への影響は甚大だ。我が家の近所も昨年から工事に入ったが、避難場所としての池を造成してもらえたため、今年は何とかモリアオガエル、ツチガエル、ヤマアカガエルそれにアカハライモリは繁殖ができていた。もちろん、個体数減少による遺伝的多様性のボトルネックは避けられないが、こちらのリクエストに迅速に対応していただけた担当者には感謝するばかりである。
 
 で、今回の現場は大学近くのI湖。8年位前にコクチバスの駆除で干されましたが、その際、大きなヌマガイがたくさんいたので、今回も調べに行きました。当日は農林事務所から学生にも呼びかけがあって、10名ほどが参加していました。
 二枚貝については、ヌマガイがほとんどでしたが、タガイっぽいのもフネドブっぽいのもいました。大きな個体はいませんでしたが、若年個体は確認できました。でも、今回の水抜きの影響か、ウェットな死殻ばかりで生存個体は10個程度でした。巻貝ではオオタニシが確認できました。魚類については、オオクチ・コクチの両バスがバケツ1杯程度と、前回の駆除の成果か、予想より少なかったです。他にオイカワ、カワムツ、巨ゴイ、ワカサギがかなり捕れました。あとはニシシマドジョウ、ヨシノボリ類、コウライモロコ、タイリクバラタナゴが各数匹程度。池の規模から考えてかなり寂しい結果でした。
 コクチバスは下流に広がるとアユ被害が生じる恐れがあるので目の敵にされます。また、この湖内でも名物であるワカサギへの食害が懸念されています。ワカサギだって国内移入種なんですけどね。在来種、外来種のほかに産業種(有用種?)というカテゴリが必要ですね。そうすれば生態系を守るために云々という矛盾した説明をしなくてすむのになと思いました。
 魚類は水位低下とともに一か所に追い込むことができますが、貝類は順次干上がっていくので随時救出する必要があります。なので今回のように水を抜き終わってからの回収では手遅れです。また、今回もそうでしたが、イベント的に回収作業を行うと、大きな魚で歓声が上がっている一方で小さななんてことない種が泥まみれで死んでいきます。啓蒙・教育効果はあるんだろうけど・・・難しいところです。希少種、外来種にフォーカスを当てすぎると、一方的な駆除や普通種への配慮不足といった問題も生じます。今回も希少種がいないためなのか担当者が乗り気でないためか、抜水期間中、特段配慮する考えはないとの返答をいただきました。
 堤体補強工事に際して生態系保全の立場から注意すべきことがたくさん見えてきた一日でした。まとめてどこかで発表しなきゃ、全国で同じような問題が続くんだろうな。








■深まりゆく秋 カワニナその2■ 2015.11.10

 先日持ってきた琵琶湖のカゴメカワニナ。ホタルのために放流しているが、それが無効放流だという証明をしなくてはいけない。そのため、2つの仮説を検証するための実験を仕込んだ。仮説@は・・湖の深い泥底に棲むカゴメさんは河川では生き残れない。仮説Aは・・ゲンジボタルの幼虫はカゴメを食べない。
 放流河川において、カゴメ50個体、在来カワニナ50個体をゲージに入れて放置した。定期的にチェックしながら仮説@が正しいのか検証する。また、小さなケースにゲンジボタル幼虫1頭、カゴメ3、カワニナ3個体を入れたものを3つ用意し、仮説Aを検証する。仮説Aはそのような傾向があるとは言われてますが、はたしてどのような結果になるでしょうか。
 湧水の流入する水路での作業でしたが、夏は冷たく感じたのに今日は暖かかったです。それだけ外気が下がってきたんでしょうね。僕だけ幼虫が採れなくて悔しかったですが、気持ちのいい調査でした。
 写真撮り忘れたので帰学してからの一枚。秋深しです。




■カワニナ■ 2015.11.06

 今日は朝から大津市の堅田漁港へ。ホタル関係者が放流しているカワニナの元締めからカワニナを買い付け、@どのような生物が岐阜の川にやってきているのか?A放流によって在来生態系に変化はあるのか?を評価するのが目的です。
 ちょっと早めについたので、ラーメン食べてから琵琶湖への流入河川をガサガサ。普段見慣れないものが見れて楽しい。これは膨らみが強かったのでオグラヌマガイかな。死殻でしたがきれいでした。
 弱らないように大急ぎで帰学後、どんなものが混じっているのか調べました。全部で5kg調べました。水深20m付近を底引きで浚っているので、ほとんどがカゴメカワニナでした。ただし変な形態のやつも交じってたので、それは遺伝子解析に託しました。あと、イボカワニナの死殻が一個体。カワニナ類は2000個体くらいいましたが、それ以外では、シジミ類(まだ同定していません)が90、ヒメタニシ120、トンガリササノハガイ15、タテボシガイ4、オトコタテボシガイ1、ヒシの実3でした。意外だったのは、ヒルの仲間が全くいませんでした。カイビルはいたかもしれませんが調べてません・・・
 最初に入った流入河川では、普通のカワニナもいましたが、深いところを引いた底引き集団にはいませんでした。でも、ヒメタニシやシジミ類は岐阜にもいるので遺伝子汚染は進んでいるかもしれません。
 放流に頼ってホタル飛ばしてもなんですもんね。やっぱり環境収容力上げて天然のホタルに飛んでほしいものです。
 そういや堅田漁港内に貝塚が・・・ものすごい量の二枚貝の殻が積みあがってました。またあらためて出かけなきゃ・・・。



■岐阜大学フォーラム■ 2015.11.04

 第46回岐阜大学フォーラムで、いつもお世話になっているアクアトトぎふの池谷学芸員が講演してくださりました。水族館の抱える問題や悩みを正直にお話しいただきとても面白かったです。
 生息域、つまり自然から切り取って水族館にやってきた魚たちは、人工的な環境の中で様々な問題にさらされています。しかしながら、展示という宿命の中で少しでも自然環境に近づける努力は並々ならぬものがあります。魚体の提供の一部はいわゆるトリコに頼っている現状もあり、個人的には複雑な思いもしました。
 特に繁殖において魚類の保護はむつかしいと感じましたが、フィールドに出ていると、生物の保全には人間(営農者や地元住民)とのやりとりがまずもって重要だと痛感します。生息域外保護と生息域内保全、両輪での前進が大切ですね。
 池谷さん、ありがとうございました。




■化石発掘!■ 2015.11.03

 文化の日。何か文化的なことをして過ごさねば・・・そこで、以前卒業生のU君から教えてもらった瑞浪の化石発掘スポットに行くことにした。

 情報によると、貝の化石がたくさんあるよとのこと。実際、これでもかというくらいの二枚貝やら巻貝が!おまけにエイの歯の化石まで!!

 でも、海の底だったらしく、淡水産であるイシガイ科二枚貝の化石はありませんでした^^;



■学祭2015■ 2015.10.31-11.01

 秋だなあ。学祭です。

 昔は研究室でチョコバナナを出店して収入で寿司食ってましたが、模擬店が1日限定になってからはやめてしまいました。なので参加だけ。今年は業者の屋台が多かったような・・・・
 出店をうろうろしていると、顔見知りからいろいろ声をかけられます。そういう時は素通りできないので、結果、たらふく食べることになってしまった・・・バングラカレー、美味しかったです。

 馬術部の引馬にも行きました。これって昔からあったっけ??




■三重の調査 終了!■ 2015.10.29

 3年間通った三重県津市の飼料稲ほ場。今日で調査は終了です。

 放棄水田や転作田に飼料米や飼料稲を作付してくれたら、湛水域が広がって水田生態系にもいい影響があるのではないか・・・そう期待しましたが、現実は主食米からの移行なので水域にはほとんど変化がありませんでした。まあ、主食米の削減は国策であり、飼料米への補助金もそれを前提としたものなので仕方ないのかな。ちょっと残念です。
 
 刈取りの終わった飼料稲ほ場では、たくさんの落穂がありました。鳥が食べてくれるんでしょうが、来春の入水時に出芽するのもたくさんあるんでしょうね。そうなると、コンタミを避けるためには一度飼料米ほ場にしてしまうとなかなか主食米には戻せませんね。

 飼料米・・・いろいろ考えさせられます。農畜連携による動きも加速していきそうですが、気になることもたくさん見つかりました。その中の一つが・・・ヒメモノアラガイくん(下写真中央はサカマキくん)です。卒論テーマにもなったことですし、しばらく飼料稲との付き合いは続きそうです。

 秋の晴天、帰り道に三重県立博物館に。駐車場までは何度となくいったのですが・・しばらく津にも来ないかなと思って初訪問。学芸員のKさんとお話ししてきました。展示にすごい工夫がされていて楽しかったです。皆さんもぜひ行ってみてください。





■隣の芝■ 2015.10.25

 久々の休日.近所を散歩.
 
 隣の芝は青いといいますが,本当に青かった!(笑
 4本買うまで気づきませんでした(泣


■畑地かんがい研究集会■ 2015.10.22-23

 第50回の畑地かんがい研究集会が鳥取で行われました.TPP基本妥結直後だったため,日本の農業のこれからの展開について様々な議論がなされました.集約化や大規模化を推し進めるのは必要ですが,限度を超えると日本農業の最も得意としている品質維持が困難になる気がします.また,今まで30人程度で管理していた農地が一人のオペレーターにゆだねられると,田舎の貴重な「食い扶持」が失われ,ますます若者の流出に拍車がかかります.6次産業の展開による雇用促進と国は言いますが,そんな簡単なものではありません.一見うまくいっているところでも,周年雇用は3名程度で収支は赤字というのが大勢ではないでしょうか.でも,みんなで将来を考えるという風潮は大切にしていきたいですね.
 翌日は鳥取砂丘周辺のラッキョウ畑の視察へ.花満開でした.鳥取はスプリンクラー灌漑が日本で初めて導入された畑かん先進地域.9年住んでた懐かしい場所でもあります.秋の晴天のもと,師匠他,多くの懐かしい顔にあえて楽しかったです.



■淡水貝類研究会■ 2015.10.17-18

 早朝,山を下って一路大阪へ.恒例の淡水貝類研究会です.顔なじみのメンバーを見るとなぜかホッとします.
 今年は大学院のKさんが発表.いつも一緒に調査させていただいているKさんも初参加初発表.さらには4年生2名,3年生3名も同行して大所帯に.数年前には考えられなかった光景にびっくりしました.発表風景を撮影し忘れたので,翌日の道頓堀の写真でも・・・
 翌日は卒業生の勤務する某センターにお邪魔しました.もともと水産研究施設だったのが,水産業の衰退とともに環境保全,環境学習施設と変化していったことがよくわかりました.岐阜県もそのようになっていくのでしょうか.忙しい中,案内してくれたHさん,ありがとうございました.




■河川生態系調査■ 2015.10.16-17

 いつもお世話になっているN先生に広島よりはるばるおいでいただき,いつものフィールドへ.晴天に恵まれ,素晴らしい景観を眺めるとあらためて自然の素晴らしさを感じました.
 夜は現地にてお泊り.アジメドジョウやカジカに舌鼓を打ちながら,いろいろなお話を聞かせていただきました.N先生,ありがとうございました.


■火入れ■ 2015.10.12

 北海道から戻ってきたからあったかいはずなのに朝は冷える。ここのところ最低気温は一桁。はやいかなと思いつつ、薪ストーブに火を入れた。暖かさとともにいい香り。ほんの2週間前までアマガエルが鳴いていたのに・・・季節の移りかわりは早いものです。

 ラッカセイも収穫しました。深まりゆく秋・・・そう、新酒から味の深まった「冷やおろし」の季節です!

 今年もいろいろ飲み比べしていますが、またの機会にご紹介したいと思います。


■育樹祭 in 谷汲■ 2015.10.11

 雨の中、皇太子殿下をお招きして、地元谷汲で育樹祭が行われた。

 道路の舗装、ガードレールの新調にはじまり、草刈、お花や幟の設置、会場となる公園や駐車場の造成・整備、幼児園児・小中学生による催しその他いろいろ。村を挙げての一大イベント。

 翌日はいつもの静かな田舎。一日限りのイベントにいったいいくら使ったんだろう。育樹祭の目的って、どのくらい伝えた?伝わった?


■秋の道東調査■ 2015.10.05-9

 秋深まりゆく北海道。飛行機から見える屈斜路湖と和琴半島。いつ来ても変わりなく迎えてくれる。よい思い出だらけの北海道。変わるのは着実に年とってゆく自分だけ?

 調査初日、二日目と晴天に恵まれ、仕事ははかどりました。ウチダザリガニのそこそこサイズがいたので、おいしくいただきました。20cm近いのに、過食部分はほんのちょっと。まあ、アメザと違って鋏が大きいので、爪肉が食べられるから良しとしましょう。バターソテーしましたが、本当においしいです。まあ、ゲットして喜んでいいものではないんでしょうが・・・

 2日間で頑張って作業を終わらせたのにはわけがありました。そう、台風23号の襲来です。すごい雨風でした。10月の北海道でよもや台風に遭うとは想像だにしていませんでした。無事帰ってこれたから笑い話ですが、建物が風で揺られて恐怖すら感じました。ところで台風から熱帯低気圧に変わるのはよく聞きますが、今回は温帯低気圧に変わりました。何が違うかって?一度調べてみてください。全く違うものでしたよ。

 折しもTPPが基本合意した時でしたので、広大な牧場を見る目も自然とシビアになってしまいました。これからの酪農、畜産はどうなっていくのでしょうか。コストカットには限界があります。ならば、付加価値のついたオリジナリティーのある商品展開が必要なことは十分認識されていますが、具体的にどうやればよいのかは手探り状態です。

 道東の大半を占める牧草地が荒廃すれば、江戸時代以前の原野に還ってゆくのでしょうか。ならば生態系はどのようにシフトしていくのでしょうか。

 原野時代から生き残っている古老のカワシンジュガイを見ながら、昔はどうだったの?と聞いてみたくなりました。




■輪之内ふれあいフェスタ■ 2015.10.03-4

 土曜日の朝、谷汲は8℃まで下がった。そろそろ薪ストーブに火を入れねば・・・・半袖で出かけてちょっと後悔。
 さて、今年も恒例のふれあいフェスタのブース展示。。朝から展示用の生き物を探してうろうろ。地元の知り合いからの提供も併せて、展示したのは・・・ニホンウナギ(天然だよ〜)、ナマズ、スッポン、アメリカザリガニ、コイ、フナ類、モツゴ、タモロコ、デメモロコ、オイカワ、ヨシノボリ類、ドジョウ、カワバタモロコ、ミナミメダカ、ヌマガエル、ニホンアマガエル、イチモンジタナゴ、タイリクバラタナゴ、モクズガニ、ヒメタニシ、スクミリンゴガイ・・・久しぶりにイチモンジタナゴの立派なオスを見ました。
 2日間とも晴天に恵まれ、多くの人出でにぎわいました。また、今年の目玉である八代亜紀も真っ赤なドレスを着て、「舟唄」と「雨の慕情」を含めたくさん唄ってくれました。でも今の学生は八代亜紀を知らないんですね。ジェネレーションギャップです^^;
 僕の書いたウナギの絵が酷評されましたが、カワバタモロコの認知度はかなり高くなっており、うれしい限りです。やっぱり生物の保全というものには時間がかかりますね。ここまで10年。長かったような短かったような。でもいろいろな人との出会いがあり、とても楽しいものですね。
 お手伝いしてくれたKさん、Tくん、Nくん、ありがとうございました。

 さあ、今日から一週間、秋の北海道調査に行ってきます!



■後学期スタート■ 2015.10.01

 BLOGの更新を半年もサボってしまいました・・・・。 いろいろあった半年ですが、振り返っても仕方ないので心機一転、再びのんびり書いていきたいと思います。
 新3年生4名の分属も決まったし・・・がんばらねば。

 あ、写真は何の関係もないですがALONSOのMP4-30です。