岐阜県のセントポーリア生産は、1983年に真正町の(農)ロイヤル・グリーンが福田誠、嶺木誠、新井正信の3氏によって設立されたことが発展の契機となっています。新井氏はその後独立して(有)巣南花園を設立しました。(農)ロイヤル・グリーンは研修生を積極的に受け入れ、セントポーリアの生産技術を伝えました。一人立ちした研修生は独立してセントポーリアを生産し、ロイヤル・グリーングループとして生産品の規格化、品質向上に努めると共に、岐阜花き流通センターセントポーリア部会として技術向上に努めています。
 生産量は年間246万鉢に達し、全国シェアの80%以上を占める日本一の大産地として成長しました。生産体系は年間を通じて出荷する周年生産で、海外の育種会社と提携して最新品種をいち早く導入しています。セントポーリアは高温期の管理が難しいことから、パッド・アンド・ファンという冷房システムを温室に導入し、夏季の高温期でも最高温度が30℃以上にならないような設備が導入されています。