お陰様の綺麗な秋
この11月は、西日本では平年より寒い日が多かったよ
うで、紅葉が始まってかなり経つのにまだ見頃が残っているというのは、気候のお陰ということでしょうか。11月初めの大学祭期間には、まだまだという感じ
でしたが、中旬頃からぐーっと冷えてきて、紅葉も進み、もう下旬には見頃も過ぎたかな、と思っていたら、まだまだ大丈夫なところも多くありました。23日
の休日には、例年訪れている谷汲の華厳寺や、横蔵寺に行きましたが、例年よりも紅葉や黄葉が大変綺麗に見えました。(絵:華厳寺の別院の紅葉)
例年ですと、横蔵寺のほうが見事な紅葉を見ることが多いのですが、今回は華厳寺境内の紅葉の鮮やかさは横蔵寺のものを上回っていた、と感じました。
華厳寺境内は、時折陽がさしていましたが、やはり肌寒く、帰りに参道に並ぶ食堂でおでん定食やみそでんがく定食を食べて暖まると(いつものコースなのですが)、ほっとします。
この雑記に11月の紅葉の絵を載せたのは、2回目。前は、2005年の秋の京都の紅葉の絵を載せています。このときは、大学の時の同級生と一緒に数人で訪れたものでしたが、一人が車椅子生活になってしまった学友であったので、砂利道を車椅子でいくのは大変だなぁ、という印象が強く残っています。
実は、今回の訪れた横蔵寺にも、車椅子の方が居られて、砂利道ではありませんでしたが階段が多く、これも大変なことであろう、と思いました。
こういう名所には車椅子用のスロープが必要になると思いますし、今後も車椅子の高齢者が多くなるとなおさら、でしょう。
モミジ葉の朱色はきれいなのですが、血の色と
いう印象もあります。特に、最近お隣りの国では、まだ戦争状態が終っていない国なので、民間人の死傷者が出たという報道には、血生臭を感じます。もう60年
近く経っているのに、あの朝鮮戦争を思い出す人はまだ、多いと思います。僕の生まれた頃ですから、覚えているわけではないのですが、日本史の歴史教科書の
文章でしか触れることがなかった「朝鮮戦争」というものが、あぁ、まだ終っていないんだった、という溜息と共に、現実に引き戻されたという後味の悪さを感
じます。
最近韓ドラで見ている「戦友」という、朝鮮戦争を扱ったドラマがあります。実にリアルに描かれていると思いますが、先の血生臭い報道をみると、まだまだ「朝鮮戦争」は戦後になっていないのだ、という気持ちを強くします。
(2010.11.29)