クリーンアップの必要なとき

 この夏の暑さは尋常ではありませんでした。9月に入りましたが、まだ秋の近づきを感じることができません。夜中になってもまだ33度ということが多いです。8年前の平成14年、2002年の夏、7月から8月にかけては、やはり尋常ではない暑さだったとこのメモで も記録されていますが、今回の暑さもそれ以来のようで、各地観測史上最高の暑さを記録したところが多く出てきました。8月末までに熱中症で亡くなった方が 約500人にもなったとニュースで言っていました。また熱中症で搬送された患者の数も、4万人を超えたとの報道もありました。私も、2005年に身内が熱 中症で亡くなるという事態に遭遇しただけに、ずっと気をつけて見ていましたが、今回はお年寄りだけでなく、結構若い人でも家の中で亡くなるという人が多 かったようです。
 先日家電量販店に行って、エアコンの更新を相談したら、9月末にならないと入ってこない、という。すごい需要です。まさに猛暑特需。エアコンメーカーは大忙しのようです。しばらくクリーンアップし ていなかったエアコンを綺麗にして、少しでも効きを良くしようしていますが、エアコンも8年も経つとこの暑さの中では余計に衰えが感じられるようになりま す。こんなに熱中症が増えると、節電のためエアコンの使用は控えましょう、などとはとても言えない状況ですからね。エアコンは特需でも、この暑さでは野菜 などの食料品の値上げも相当なものです。好きなきゅうりも1本70円もすると、簡単には齧れない。
 この8月も9月も、次々と仕事が舞い込んでくるのでゆっくり身の回りをクリーンアップする時間が取れません。
 8月末に恒例の大学院入試の仕事が一段落しましたが、就活の厳しさもあって大学院進学を志望する人が今年は特に増えています。院進学をしない人の中には、就職ができずに留年する人も多く出ていると聞きます。それで、日本学術会議から新卒扱い採用を卒業後数年間可能にすることを企業に求める、というような提言も出されています。でも企業側がすぐに足並み揃えて従うとも思われませんが。
  円高圧力も高まると、企業は海外へ出るようになり、現地の人の採用が増えて、ますます日本の大学卒業者の就職難は厳しさを増大させています。最近の若い人 達が留学しなくなっている傾向と、外国語を使いこなせない大卒者は企業にとってもメリットがあまりないという傾向が強まると、どん詰まり状態が増えてきま す。いわば出口がうまくいかない便秘状態が続いていくことになります。これは、理系離れなどの問題以上に大きな問題になる(既になっている)と思います。 このような吹き溜まり状態をどうクリーンアップするのか、そのための政策が必要で、かなり構造的に根本的な改善が必要でしょう。

 話は違 いますが、最近暑さのせいもあるのでしょうが、自宅で使っているGatewayのデスクトップのパソコンの調子が悪く、時々最初の方で突然クラッシュし て、システムが停止します。それで、レジストリなどのクリーンアップが必要かな、と思い、いくつかのレジストリクリーンアッププログラムを試したら、わん さかエラーを検出してしまいました。フリーのソフト(CCleaner など)だと、一部しか修理できないようですが、そのうち、完全にクリーンアップしなければ、と思っています。大学のパソコンも、たまに止まることが起こる ので、同じソフトでクリーンアップしましたが、ここでもたくさんの不必要なファイルが溜まっていたことが分かりました。
 どんなことでも、便利になり気軽に使っていると、時間が経てば必ずゴミは溜まるものです。クリーンアップは必ず必要ですね。

 9月になると、普通は秋の風を感じることが多くなるのですが、今年はなかなか秋は来ないようです。9月は、近場での学会と、札幌での学会が前半にあります。その後は、10月の後学期開始に向けて色んな会議が始まります。日本の綺麗な秋は、いつ来るのか?

(2010.09.01)