岐阜大学大型精密機器高度利用公開セミナー
開かれた生命科学総合実験センター機器分析分野を目指して
岐阜大学 生命科学総合実験センター
機器分析分野 分野長 纐纈 守
平成 15 年 4 月、生命科学総合実験センターが発足しました。機器分析分野は、昭和 55 年の情報・計測センターから始まり計測センター、機器分析センターへの長い歴史を経て今日の発展につながっております。その間、各大型機器にはそれらを維持管理する学長より委嘱を受けた協力員の先生方が配置され、先生方の献身的努力によりそれぞれの機器が有する最高で最大限の能力が発揮できる状態が確立されております。それらの機器を活用した成果は、 Nature, JACS, JBC をはじめとする世界的にも有数な学術雑誌に掲載されるなど岐阜大学の学問の発展に大きく寄与しております。また、学内利用者だけで年間数万人の利用者があり、全国的に見ても驚異的な効率的利用が実現されております。
平成 16 年 4 月から国立大学法人岐阜大学として新たに船出をしました。我が生命科学総合実験センター機器分析分野は、従来の学内共同利用にとどまらず開かれた大学として 4 月から学外からの依頼分析への対応を開始しております。機器分析分野は、高額な大型精密機器を多く所有しております。依頼分析のシステムをご利用いただき研究開発に役立てていただければと存じます。機器分析分野の所有する機器については、ホームページ( http://www.gifu-u.ac.jp/~lsrc/dia )を参考にしていただければと存じます。
さて、本年から機器分析分野の所有する機器の活用法を解説する「岐阜大学大型精密機器高度利用公開セミナー」を年 4 回にわたって開催します。プロ集団である大型精密機器のメーカーの方を講師として向かえ、岐阜大学に実際にある機器で何ができるのかなど各機器の実用的な利用法・活用法を解説していただきます。さらに、世界的に活躍されている本学の教授陣には、先生方の実際の研究テーマで我々の機器がどのように活用されているのかを分かりやすく解説していただく予定です。
本年度は、機器分析分野の主要設備である核磁気共鳴装置( NMR )、質量分析( MS )、電子顕微鏡( TEM , SEM )、プローブ顕微鏡( SPM )、 PIV システム、超高速度撮影装置、レーザーラマン、顕微赤外( IR )について 4 回にわたって公開セミナーを開催いたします。
本公開セミナーにご参加いただき、各大型精密機器の基礎から応用に関する知識を習得していただき、どうぞ研究開発にお役立てください。
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