植物分子生理学研究室
Lab for Plant Molecular Physiology, Fac Appl Biol Sci, Gifu University
研究生活
研究生活に入ると毎日10〜13時間は研究室に滞在することになる。家族よりも研究室のメンバーといる時間の方が断然長いのが普通である。研究室配属になった直後の4年生の秋には快晴のとても気持ちのいい日に実験室にいるという状況がとても辛くて、囚われの身のような気持ちで窓の外の大きなユリノキを眺めていたものであった。それでも夜中の2時頃まで一人で研究室に残って実験か何かをしていると、隣の研究室の助教授の先生(40代男性、妻子アリ)が突然現れてごそごそと何かの作業をはじめるのである。一体この人の家庭生活はどうなっているのだろうと学生ながらに不審に思ったものであるが、そんな話も今は昔。
1)私の学生時代に学位取得(博士号のこと)と就職、結婚とでどれがいちばん難しいか、という議論が仲間内で行われた。それは結婚である、という説があり、その根拠としては、学位と就職は努力すればなんとかなるが、結婚というのはどうすれば出来るのか見当もつかない、という意見が理論派の先輩から披露された。我々はピュアーな理系なのでこのような意見が出るのであった(文系の人ごめんなさい、他意はありません)。とはいえ、別の見方をすれば結婚だけは何の努力をしなくても出来てしまうかも知れないのであり、議論は尽きないのであった。ちなみに、三つ揃うと三位一体の奇跡と呼ばれて人々の尊敬を得ることになっていた(若い間だけ)。
2)研究員時代にオフィスでのんびりお茶を飲んでいると、「今日はお茶の水博士ですか」と、医学系の研究室にいたことのある上司にからかわれてしまった。実験をさぼってお茶ばかり飲んでいるとそのような称号が贈られるものらしい。どことなく文化の香りが、、、しないか。ただの駄洒落です。
2009.12.25
Highly Cited Researchers of Gifu University