TeXstudioよりもemacs...
TeXstudioをインストールして,最初はいろいろギリシャ文字やら入力補完やらあったので
これは使えるなと思ってしばらく使っていました.
しかし,
- いちいちpdf化するのでコンパイルが遅い
- 括弧とカーソルが重なって見えにくい(いろいろやったけど改善できない)
- いちいちポップアップしてくる入力補完がうざい 以上の理由からgnupackのemacsにYaTeXをセットして,今までどおりemacsでの環境としました. TeXliveのインストールについてはいろいろ情報がネットにありますので省略します.
- GNU Aspell (Win32 version)のHPから本体(Full installerと書かれたリンク)と,英語の辞書(aspell-en-***.exe)をダウンロード
- 本体インストーラ実行して,64bitのデフォルトC:\Program Files (x86)\Aspellにインストール
- 英語の辞書のインストーラ実行して,上記のフォルダ選択(デフォルトで選択されているはず)
- gnupackフォルダの中の startup_config.ini を編集.以下を追加(PATH設定の一番下に追加)
PATH = %PATH%;C:/Program Files (x86)/Aspell/bin - gnupackフォルダの下のhomeフォルダの中に,.emacs.dフォルダがあるので,その中のinit.elの一番下に以下を追加
;; Aspell
(setq-default ispell-program-name "aspell")
(eval-after-load "ispell"
'(add-to-list 'ispell-skip-region-alist '("[^\000-\377]+")))
;;
(global-set-key (kbd "C-M-$") 'ispell-complete-word)
- これで起動するとja_JPの辞書がない,って言ってくるので,gnupackフォルダの中のhomeフォルダの中に.aspell.confというテキストファイルを作り,
中に一行記述
lang en_US - emacs上でスペルチェックする際は Esc+x の後 ispell-bufferと打つ.
- 途中で止めるときはctrl+g, チェックしたところから再開するには Esc+x ispell-continue
Ctrl+sによる検索が効かなくなった!
多分,上のispellを入れてからだと思うけど,インクリメンタルサーチのctrl+sを押すと Error running timer 'isearch-lazy-highlight-update': (file-error "Doing vfork" resouce temporarily unavailable")という エラーが出て使えなくなった.fortranプログラムの編集とかで頻繁に使うので困った.
windows再起動すれば直る,とかあったけど,すぐまた出たりする.
gnupackフォルダに"startup_rebaseall.exe"というのがあるので,これを管理者権限で実行すると直った模様.多分.
gnupack
http://osdn.jp/projects/gnupack/インストールという概念をなくし,圧縮ファイルを展開して,そこの実行ファイルを起動すれば emacsやcygwinが動くパッケージ. 自分の環境では C:の下に C:\gnupack_devel-12.03-2015.02.01と,展開したままで使用しています.
YaTeX
http://www.yatex.org/ここのファイルをダウンロードして解凍したフォルダを C:\gnupack_devel-12.03-2015.02.01\home\.emacs.d\site-lispの下にyatexとして置きます.
emacsの設定
C:\gnupack_devel-12.03-2015.02.01\home\.emacs.dフォルダにあるinit.elの最後に以下を追加します. (TeXliveのインストール環境によってパスは変えてください)
;====================================================================== ;; TeX ;;====================================================================== ; YaTeX-mode (setq auto-mode-alist (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist)) (autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t) (setq load-path (cons "~/.emacs.d/site-lisp/yatex" load-path)) (setq tex-command "C:/texlive/2014/bin/win32/platex") (setq dvi2-command "C:/texlive/2014/bin/win32/dviout") (setq dviprint-command-format "c:/texlive/2014/bin/win32/dvipdfmx %s ") |
emacsでの基本操作
texのソースファイルをドラッグしてemacsのアイコンに持ってくる, または,.texの拡張子をemacsに関連付けてあればダブルクリックで起動すると 2分割された画面になる(init.elを編集すれば変えられると思うが…)
ctrl+xを押して,数字の1を押すと画面が1つになる.
カーソルキーも使えるが,ctrl+n, ctrl+pで上下に移動,ctrl+vでページスクロール, escキーの後[<]でファイル先頭,[>]でファイル最後にジャンプ, さらに便利なのはctrl+eで各行の最後にジャンプする
よく使うショートカットとしてctrl+c の後にb, c キーを押すと
\begin{center} \end{center} |
手動で\beginと打ち込んでも上と同じ状態になって,上記のショートカットキーを使えといってくるw
間違って\end{***}のほうを削除した場合や,入れ子構造になってるとき,ctrl+eを押すと補完してくれる
コンパイルするときはctrl+cの後t, jと押す
dvioutを起動するときはctrl+cの後t, pと押す(一度起動したら,後はコンパイルしたらdviout側がリロードするのでいちいち起動する必要はない)
pdf化するときはctrl+cの後t, lと押す.
Aspellによるスペルチェック
英語論文を投稿するときは,必ずスペルチェックを通しましょう. 誤字を2,3個見つけると,差読者サイドとしては読む気なくします.
Aspellのインストールは下記URLを参考にしました.
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?Aspell
https://miyazakikenji.wordpress.com/2013/06/18/gnupack%e3%80%80%e3%81%ae-emacs-%e3%81%a7-%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%83%ab%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%83%e3%82%af/
要点をまとめると