127回岐阜大学芸術フォーラム開催のご案内

 第127回岐阜大学芸術フォーラムは、2012122日(日)午後4時(開場330分)から「アトリエ幻想工房」(岐阜市八ツ梅町2-17 場所は下の地図を参照して下さい)にて開催します。

  前回の第126回岐阜大学芸術フォーラムは、清水温度さんのレクチャー「絵(作品)で食べていく!〜モザイコ計画」で幕を開けました。

 といっても、清水さんは、開始時刻よりも早く到着されたので、まだ参加者はなく、その間、予行練習とでも言えばいいのでしょうか、ぼくは用意されたポワーポイントで清水さんのレクチャーをすっかり聴いてしまいました。話は、2005年頃からスタートした「超低解像度絵画モザイコ」制作の展開の様子と、自分で制作して、それを自分で販売する「インディーズ・クリエイター」から、メーカーと契約して大量生産・販売する「コンテツ・クリエイター」の道へと進んでいる現状を分析する、というものでした。そして最終的な目的は「モザイコ」が「ミッフィー」のようなブランド(信頼)・イメージとして普及し、社会に貢献することだと締めくくられました。

  レクチャーがちょうど終わった頃に、岐阜県美術館学芸員の廣江泰孝さんが、「絵で食べていく方法」の話をぜひ聴きたいといって来られました。すぐそのあと、画家の杉藤由佳さんも来られたので、清水さんのレクチャー第2回目、というか、本番が始まりました。

  そのレクチャーがちょうど終わった頃に、今度は川本一家(琢二さん、紀子さん、琢人くん)と岐阜県現代陶芸美術館学芸員の村山閑さんが到着し、清水さんの第3回目のレクチャーが始まるのでした。講演者の清水さんからは、次のようなメールをいただきました。

 「自分が聞く側だったら、どんなのが聞きたいだろうかと考えて「絵(作品)で食べていく!」という問題提起的なテーマを設定し、まとめていく中でいくつかまた発見がありました。いい機会でした、おかげさまで。野村幸弘さん含め、やさしくも中身にうるさい面々のご意見もありがたく。いろんなリアルな事柄にどう取り組んでいるか、いけるか口角泡を飛ばすというよりも、やさしく(でも)うるさく意見交換し合えるのがフォーラム流? ちょうどいいテンションのなかで思わぬソリューションが出てきたら、それこそ芸術的だと思いますし。ありがとうございました! 引き続き楽しみにしてます。清水温度」

 清水さん、芸術フォーラム参加者のために、3回公演のレクチャー、快く引き受けていただき、ありがとうございました!

 暗くなってからも、芝山裕介さんが友人の堀江俊宏さんを連れて、志垣樹代さんがりんごの差し入れを持って、加藤誉使子さんが来年春に「アトリエ幻想工房」のギャラリーで開く企画展の打ち合わせのために、そして本郷みねさんが久しぶりに来られました。加藤さんと杉藤さんを引き合わせたら、もうその場で、来年4月に、やはり「アトリエ幻想工房」ギャラリーで「杉藤由佳展」開催が決定しました。杉藤さんは鉛筆一本で驚くべき緻密さのユーモラスな動物画を描く若手画家なのです。川本さんご推薦の刺身コンニャク(このコンニャクは食感=味なのです!)をいただきながら夕食をとり、会は夜の11時半頃まで続きました。

 今回、芸術フォーラム初参加の堀江さんからは、次のような感想メールをいただきました。

 「先日は芸術フォーラムにお邪魔致しましてありがとうございました。

感想といって良いのかわかりませんが、私の店(ビッカフェ)では言葉で上手く説明のできない事をやろうと心がけています。(オバさんに褒められる分かりやすいことはしたくないと思っています。)もちろんライブや英語教室、ワークショップといったこともやりますが、街中坐禅やレコード演奏会などよく分からないことを中心にやっています。少ない時間でしたがそんなことを分かってくれそうな人たちの集まりだった様に思い嬉しかったです。

またお邪魔させてください。bicabooks ビッカフェ 堀江俊宏」

 堀江さんは、岐阜市の中心街、柳ケ瀬でカフェを経営し、そこで一角獣のぬいぐるみをみんなで作ったり、友人の芝山さんですら首をかしげるような面白いことを次々やっている若手経営者です。ぼくも今度、そのお店に行くつもりです。

 さて、次回の岐阜大学芸術フォーラムなのですが、今後、できるかぎり「リレー・レクチャー」というのをやろうと思い、少々、というか、かなり厚かましいのですが、今回の講演者の清水さんに、次の講演者を紹介してもらおう、と考えました。この提案をまたもや快く清水さんは引き受けてくれました。以下、清水さんからのメールです。

 「で、次のゲストをお願いしました。

輪中の写真家として有名な河合孝さん。なくなっていく地域の様々な事象(じつは輪中だけでなく芸術作品なども)を、人類学のフィールドワーカーのような態度で写真に残し続ける活動。撮影時のそれぞれ逸話もおもしろいのですが、そういった精確な記録がいまやご本人のみならず地域にとっても、かけがえのない資産となっている現実。他にありませんから。私も先日、ある仕事で原稿料お支払いしました。いま趣味で写真を撮られる方はたくさんありますが、そのノウハウや熱意をもう少し「自分」とは別な方面に向けてみると逆に、自分の「ライフワーク」が見えてくる? 122日(日)16時からお話しいただきます、よろしくお願いします。モザイコ 清水温度 http://www.mozaiko.info/

 次回のレクチャーも楽しみです。ぜひみなさん、ご参加下さい。

それでは、次回の第127回岐阜大学芸術フォーラム、122日(日)午後4時から「アトリエ幻想工房」2Fで開催します。岐阜大学美術棟ではないので、お間違いのないように。みなさまのお越しをお待ちしています。