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公開シンポジウム“美味しく安全なお肉とは?

公開シンポジウム“美味しく安全なお肉とは?pdf(3.2MB)の開催について

公開シンポジウム“美味しく安全なお肉とは?”
食と動物の感謝祭2009

 本シンポジウムの目的は、岐阜大学大学院連合獣医学研究科および連携研究機関が有する食肉の安全および品質に関する情報を市民に提供し、正しい食の安全性に対する考えを広めることです。また、食の安全に大きな役割を果たしている獣医師の活動を広く市民に知ってもらうことです。 食と動物の感謝祭2009
 シンポジウムは3月7日(土)12時〜16時に第1部と第2部に分けて開催されました。第1部は岐阜シティ・タワー43階前2Fデッキ広場で行い、飛騨牛をはじめとする岐阜県が誇る銘柄農産物の美味しさと安全を市民に知ってもらい、地産地消を広くひろめる目的で行いました。第2部はじゅうろくブラザ5Fで公開シンポジウム「美味しく安全なお肉とは?」を開催しました。参加者は第1部が約300人、第2部が約120人でした。


第1部「食と動物の感謝祭2009」

<オープニング>
 消費者行政推進担当・食品安全担当の野田聖子大臣が食の安全の重要性と行政の取り組み、特に「食品安全委員会」の役割について分かり易く話されました。

野田大臣
<試食>
 岐阜県の3大ブランド肉、飛騨牛、美濃けんとん、奥美濃古地鶏の無料試食会が大人気でした。また、岐阜のまちづくりグループ「岐阜を想う会」はJA提供のハツシモ米でおにぎりを作り配りました。

試食会風景
<販売>
 福祉法人どんぐり村が手作りの食品やパンを販売し、加茂農林高校は朝どり卵、岐阜農林高校はジャムやハムの販売を行いました。

<パネル展>
 岐阜大学獣医学課程や連合獣医学研究科の教育内容や活動をポスターパネルで紹介しました。また、市民には知られていない獣医師の役割、BSE(牛海綿状脳症)の解説など、また、農業高校の活動がそれぞれ紹介されました。


第2部シンポジウム「美味しく安全なお肉とは?」

 開会の挨拶として、小見山章岐阜大学応用生物科学部長から、食の科学の重要性と本イベントの意義について述べられました。4人の講演者の演題は下記の通りです。

  1.「国内外の食肉生産事情」 甲斐 諭 中村学園大学流通学部教授
  2.「美味しい牛肉の秘密」 丸山 新 岐阜県畜産研究所研究員
  3.「食の安全と獣医師」 北村直人 日本獣医師会顧問
  4.「安全なお肉とは」 品川邦汎 岐阜大学大学院連合獣医学研究科教授
                       (岩手大学動物医科学系教授)

 中村学園大学の甲斐諭教授は、諸外国の食肉事情についてわかりやすく紹介され、岐阜県畜産研究所の丸山新研究員は牛肉のうまみの秘密、特にオレイン酸の役割とコザシ(細かい霜降り)の美味しさの秘密を解説されました。北村直人獣医師会顧問は食の安全確保に貢献する獣医師の役割を分かり易く解説されました。最後の品川邦汎岩手大学教授は、「安心と安全」の違い、食中毒を防ぐ鉄則などを明解に解析されました。
シンポジウム風景シンポジウム風景
シンポジウムには一般の市民、高校生など多数参加されていました。

 最後に石黒直隆研究科長から、最新の研究活動に加えて、地域との連携を目指す大学・大学院の役割、本イベントに対する地域からの各種の支援についての謝辞がありました。

なお、本シンポジウムに関しましては、以下の組織の方々や個人から多くご支援をいただきました。厚くお礼申し上げます。
 共催:(社)岐阜県獣医師会
 後援:(財)日本食肉消費総合センター
     岐阜県
     岐阜市
     岐阜県食肉事業協同組合連合会
     全国農農業協同組合連合会岐阜県本部
     岐阜を想う会
     岐阜大学応用生物科学部同窓会
     (財)岐阜観光コンベンション協会
     岐阜アグリフーズ