学校教育実践コース概要
岐阜大学教育学部学校教育講座学校教育実践コースは,令和6(2024)年4月のコース再編により誕生しました。「学校教育実践コース」の前身である教職基礎コース同様,小学校教員を中心とする教員養成に力を入れています。
コースの特徴
「教えること」と「学ぶこと」の
専門性を高める
幼児教育から小学校,小学校から中学校への連続性を見通し,子どもたちの育ちを支える「教えること」と「学ぶこと」の原理や方法を学ぶ専門科目を用意しています。
学校現場で活躍できる
実践力を育む
コース行事『ワクワクかつどう』では,子どもたちが楽しく学べるワークショップを異学年の学生が協働して企画・実施することで,教員に必要な実践的な知識・技能を身につけることができます。
入学後に取得する免許を選択できる
取得する必要がある小学校教諭1種免許状のほか,希望する教科の中学校教諭2種免許状または幼稚園教諭2種免許状を,入学後に選択することができます。
※中学校教諭2種免許状の取得を希望する場合,免許取得希望者の多い教科については選抜が行われます。
学生に期待すること
本コースでは,教科の専門性だけではなく,幅広い教養や知識,多角的・多面的な見方や考え方,教育実践の原理や具体的方法など,教員としての総合力を備える学生を育てます。
提供する学び
本コースでは,小学校教員の養成に力を入れており,学校種や教科を横断するという視点から,「教えること」と「学ぶこと」の原理や方法を学ぶ専門科目,教科指導や生徒指導などで生きる実践力を培う活動を提供しています。
求める学生像
本コースでは,仲間と協働しながら課題を探究し,子どもや社会の変化に応じて自らを磨き上げるため,将来にわたって学び続けることができる学生を求めています。
教員からのメッセージ
本コースは,学校種や教科の垣根を超えて,多様な興味・関心や専門性をもつ仲間と協働しながら学ぶことができます。未来の子どもたちのために,学校現場で活躍できる実践力を磨きましょう。
カリキュラム
教養科目
大学生としての学び方,語学や各分野の教養など,幅広い知識やものの見方を養うための科目を履修します。
教職科目
教育や子どもに関わる理論,教科の内容や指導法,教育実践の理解など,教員免許を取得するための科目を履修します。
副免許関連科目
取得する免許種に応じて,教科や領域の内容に関する科目,教科や保育内容の指導法に関する科目を履修します。
修得単位数は免許種によって異なる
教育実習科目
教育実習プログラム「ACTプラン・プラス」により,学校現場での実践力を養うための科目を4年間を通して履修します。
教職トライアル・教職リサーチ・教職プラクティス・教職インターン
専門科目
「教えること」と「学ぶこと」の原理や方法,子どもの発達に関する専門的な知識を養うための科目を履修します。
必修科目
[学校教育講座]
現代教育学の基礎研究/幼児理解と教育相談/発達心理学/学校教育演習/学校教育セミナーⅠ/学校教育セミナーII
[学校教育実践コース]
参加型学習論/教授設計入門Ⅰ/教授設計入門II
選択科目
[学校教育実践コース]
ウェブデザイン(デジタル教材開発)/保育内容概論/教育工学/幼児教育学/教育社会学/保育内容の指導法(環境)(環境教育)
卒業研究
専門的な学びの集大成として,教育に関わる独自のテーマで研究に取り組み,卒業論文を書き上げる科目です。
1年次
大学生始動,教職への入口に立つ
1年次には,大学での学びに必要なアカデミックスキル,語学,人文・社会・自然科学の教養,情報・データサイエンスのリテラシーなどを学びます。さらに,附属小中学校での観察型実習である「教職トライアル」や,学校教育講座・学校教育実践コースの専門科目も始まります。1年次の中盤には,それぞれの希望に応じて副免許を決定します。
教養科目
教養科目は,全学共通科目と学部開講科目から構成されています。全学共通科目には,「初年次セミナー」「人文科学」「社会科学」「自然科学」「岐阜学」「英語」「言語と文化」「スポーツ・健康科学」「社会人リテラシー」「数理・データサイエンス・AI」があります。学部開講科目には,「情報教育」「人権」「外国語コミュニケーション」があります。
専門科目
1年次で履修する学校教育講座共通の専門科目には,必修科目として「現代教育学の基礎研究」と「幼児理解と教育相談」,選択科目として「保育内容概論」があります。学校教育実践コースの専門科目には,必修科目として「参加型学習論」,選択科目として「ウェブデザイン(デジタル教材開発)」があります。
教育実習科目
1年次の教育実習科目として「教職トライアル」があります。この実習では,附属学校での観察を通して教育活動の実際を理解し,大学ではその観察をもとにした質疑・討論を行うことで,教職への視野を広げます。
「ワクワクかつどう」(参加型学習論)
1年次の「ワクワクかつどう」は,コース必修科目である「参加型学習論」として位置づいています。先輩とともに,子どもたちが楽しく学べるワークショップを企画・実施することで,子どもへの理解や教材開発などの基礎を学びます。
2年次
子ども・教師・学校を理解し,教職への道を拓く
2年次には,小学校免許や副免許の科目,小学校・中学校での参加型実習である「教職リサーチ」など,教員免許取得に必要な科目が本格的に始まります。また,教育の原理や方法を深く理解するための専門科目も準備されており,学校教育実践コースの「顔」としての活躍が期待されます。
教職科目
教職科目には,各免許取得に共通する必修科目の「教育学概論」「教育方法学・技術」「生徒指導の理論及び方法」,小学校の各教科内容と教育法に関する科目があり,クラスに分かれて履修します。また,1年次に決定した副免許ごとに,各教科内容と教育法に関する科目も始まります。
専門科目
2年次で履修する学校教育講座共通の専門科目には,必修科目として「発達教育学」,選択科目として「幼児教育学」があります。学校教育実践コースの専門科目には,必修科目として「教授設計入門Ⅰ」と「教授設計入門II」,選択科目として「教育社会学」と「保育内容の指導法(環境)(環境教育)」があります。
教育実習科目
2年次の教育実習科目として「教職リサーチ」があります。この実習では,主に岐阜県内の小学校・中学校での教育活動に1週間ずつ参加することで,教師の教育方法・技術,生活指導,教材開発などの基礎を学び,教師としての態度や素養を身につけます。
「ワクワクかつどう」(教授設計入門II)
2年次の「ワクワクかつどう」は,コース必修科目である「教授設計入門II」として位置づいています。この活動の中核としてグループをまとめ,教職科目や専門科目「教授設計入門I」などで学んだことを生かしながらワークショップを企画・実施することで,教育活動の理解や教職への意欲を高めていきます。
3年次
教育実践の専門性を高め,教職への学びを深める
3年次には,2年次に続いて教員免許取得に必要な科目を履修するとともに,小学校・中学校での各4週間にわたる実践的な教育実習である「教職プラクティス」があります。さらに,卒業研究に向けて所属するゼミが前学期に決まり,関心のある分野の専門性を高めていきます。
教職科目
教職科目には,各免許取得に共有する必修科目として「教育経営論」「道徳の理論及び指導法」「カリキュラム論」などや,小学校の各教科教育法に関する科目があり,クラスに分かれて履修します。また,副免許ごとの各教科内容と教育法に関する科目も履修します。
専門科目
3年次で履修する学校教育講座共通の専門科目には,必修科目として「学校教育演習」があります。学校教育実践コースの専門科目には,選択科目として「教育工学」があります。
教育実習科目
3年次の教育実習科目として「教職プラクティス」があります。この実習では,岐阜県内の小学校・中学校での教育活動に4週間ずつ参加し,授業のための教材研究や準備,そして実際に授業を行うことで,授業実践の基礎を習得し,教職への目的意識を明確にします。
「ワクワクかつどう」(学校教育演習の一部)
3年次の「ワクワクかつどう」は,講座必修科目である「学校教育演習」の一部として位置づいています。後輩たちのアドバイザーとして,これまでの経験や学習を生かしながら,ワークショップを円滑に進めるための助言・支援を行うことで,教師に求められる実践力を養います。
4年次
教育実践力を深化・統合させ,教職に挑戦する
4年次には,教育学部での学びの総まとめである「教職実践演習」を履修するとともに,学校での教育活動に実践的に参画する「教職インターン」があります。そして,学校教育実践コースでは配属されたゼミごとに,専門的な学びの集大成である「卒業研究」に取り組み,卒業論文を書き上げます。
教職科目
教職科目は,各免許取得に共有する必修科目として「教職実践演習」があります。また,副免許ごとの各教科内容と教育法に関する科目もすべて履修します。
専門科目
4年次で履修する学校教育講座共通の専門科目には,必修科目として「学校教育セミナーⅠ・II」があります。また,配属されたゼミごとに「卒業研究」に取り組みます。
教育実習科目
4年次の教育実習科目として「教職インターン」(選択科目)があります。この実習では,3年次までに学んだことを生かしながら,学校における様々な教育活動に参画することで,実践的な学校教育の理解と教師としての資質・能力を高めていきます。
卒業要件
本コースを卒業するためには,定められた履修科目の必要単位数を修得するとともに,学校教育講座で定められた小学校教諭1種免許状と,もう1つ免許状(幼稚園教諭2種免許状もしくは中学校教諭2種免許状)を取得することが条件となります。
※中学校教諭2種免許状の取得を希望する場合,免許取得希望者の多い教科については選抜が行われます。
卒業要件で取得する免許以外に,定められた単位を修得することにより取得できる免許は次のとおりです。
単位修得により取得できる免許
小学校教諭1種免許
- 中学校教諭1種免許
- (国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保体・技術・家庭・英語)
- 高校校教諭1種免許
- (国語,地理歴史,公民,数学,理科,音楽,美術,保健体育,工業,情報,家庭,英語)
受講制限,時間割編制等により取得できない場合もあります。なお,受講制限については,講座の受入可能人数を超えた場合は成績により受講できるか決定します。
副免許に関するQ and A
副免許とは何ですか?- 卒業要件として取得しなければならない教員免許状(学校教育実践コースの場合は小学校教諭1種免許状)に加えて,他講座の科目などの単位を修得することで与えられる教員免許状を「副免許」と呼んでいます。
副免許を取るにはどうしたらいいですか?- 入学後の1年次に副免許の取得希望調査がありますので,その時に申請してください。ただし,免許取得希望者の多い教科については,成績などによる選抜が行われます。
何を基準に取得する副免許を決めたらいいですか?- 高校までの得意な教科で選ぶことが多いですが,その教科を実際に子どもに教えるという視点で選んでもらうのが良いと思います。
コース行事『ワクワクかつどう』
理念
学校教育実践コースでは,教育学部の学校現場実習「ACTプラン・プラス」に加え,1〜3年生までの学生がチームに分かれて取り組む『ワクワクかつどう』を授業の一環として行っています。『ワクワクかつどう』では,年度ごとに設定されるテーマに関連するワークショップを各チームがそれぞれ企画し,小学生を対象に実際に行います。この活動をとおして,実践的な知識・技能を身につけ,学校現場で活躍できる教員の育成に力を入れています。
目的
コース行事『ワクワクかつどう』を通して,次のような学びを目指しています。
- 子どもたちが楽しみながら学ぶことのできるワークショップを企画できる
- 異なる学年のメンバーと協働的にワークショップを企画・運営できる
- ワークショップの企画・運営を通して,今後に向けた自らの課題を見出すことができる
活動
4月中旬 キックオフミーティング
グループワーク:ワークショップの企画,模擬ワークショップの準備
6月下旬 模擬ワークショップ
グループワーク:ワークショップの企画改善,アジェンダの修正
7月上旬 アジェンダ完成
グループワーク:最終模擬ワークショップの準備
10月上旬 最終模擬ワークショップ
グループワーク:本番に向けての準備
11月中旬〜下旬 ワークショップ本番
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