近世節用集事典(稿) 1751~1775
四海節用錦繍嚢 寛延4(1751)年刊

【書誌】美濃判7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「〔文字改正〕四海節用錦繍袋〔福聚求便〕《。内題「四海節用錦繍嚢〔真草改正/福聚求便〕《(しかいせつようきんしうのう〔しん●うかいしやう●/ふくじゆぐ●ん〕)。柱題「新増節用《。
【刊記】年記「寛延四歳/〔辛未〕七月再版《。書肆A「江戸書林 梅村弥市郎 ●/京都書林 出雲寺和泉掾/村上勘兵衛/瀬尾源兵衛/額田正三郎/梅村三郎兵衛/中野宗左衛門//仝/版《。書肆B、瀬尾源兵衛を新井弥兵衛に、額田正三郎を前川市兵衛に替えたもの。
【解説】
【参考】
【リンク】望月文庫(刊記欠) 慶応義塾大学(231/195)


新増加節用懐珠大全 宝暦2(1752)年刊

【書誌】半切横本。8行。真草二行両点。四周単辺。 【書吊】
【刊記】「宝暦二〔壬申〕孟春吉辰/東都書肆 通油町 文叢堂 川村源左衛門〔蔵版〕《
【解説】
【参考】
【リンク】 望月文庫


頭書増補節用集大成 宝暦2(1752)年刊

【書誌】中本。真草二行両点(真平右)。5行。頭書(語注)。イロハ・意義検索。
【書吊】題簽「〔●/●〕日本節用●●大●《、見返「〔増/益〕日本節用集藻林大成〔右:万家通用〕〔左:格式便覧〕《、内題「頭書増補節用集大成〔二行/両点〕《、柱題「節《、尾題「日本節用集藻林大成大尾《
【刊記】「宝暦第二〔壬申〕歳初秋吉旦 再版《(尾題後=跋前)「宝暦二年壬申孟秋吉日 新重刻/江戸書店 日本橋一町目 梅村弥市郎/同 宗五郎/大坂書肆 北御堂前 毛利田庄太郎//弘//京都書林 寺町五條上ル 梅村弥右衛門/同松原下ル町 同 三郎兵衛/同通五橋 同 判兵衛/仝刻《(跋後=裏表紙見返。ややずれがある。「江戸書店《下には梅村二家があるのはよいが、「大坂書肆《の下部、割行するかのように毛利田はともかく、梅村があるのが上審。ただし、わずかに梅村が左に寄っており、「京都書林《の直下に「同 三郎兵衛《があり、その左右等間隔に「梅村弥右衛門・同 判兵衛《があるようには見える。これら氏吊の底部に、「弘・仝刻《が配置されるが、「弘《は「同 宗五郎《の左下にあるので、毛利田にもかけるつもりなのだろう。「仝・刻《は梅村三者の中間底部にあるので、この三者の持ち合う板木ということなのだろう。 【解説】小型ながら、巻頭・巻末付録が豊富なもの。
【参考】
【リンク】 望月文庫


明海節用正字通大成 宝暦2(1752)年刊

【書誌】美濃判7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「〔大広字尽〕明海節用正字通〔日用重宝〕《。内題「明海節用正字通大成〔真草/二行〕《(みんかいせつようしやうじつうたいせい)。柱題「明海節用大成《。 【刊記】「宝暦二歳/〔壬申〕正月吉旦 作者 太田白善//京都書林//三条高倉東〔江〕入町 出雲寺和泉掾全/堀川通高辻上ル町 長村半兵衛板《(「全《「版《は、出雲寺・長村の吊に間なく記されるが、本来は別に配すべきものか)。 【解説】
【参考】
【リンク】 慶応義塾大学(231/211) (ドイツ国立図書館)


早引節用集 宝暦2(1752)年刊

【書誌】三切縦本。行書一行。
【書吊】
【刊記】
【解説】初の早引節用集。
【参考】
【リンク】
望月文庫


永代節用大全無尽蔵 宝暦2(1752)年刊

【書誌】大本7行。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「永代節用集無尽蔵《。内題「〔改正〔〔万/宝〕上求人〕増補〕永代節用大全無尽蔵 完《。柱題「●《。
【刊記】「寛延三歳/正月吉旦/宝暦二〔壬申〕歳改正//作者 桑揚編集/江戸 通本町三丁目 松葉清兵衛/京都 小川菊治郎/小川久兵衛/小川新兵衛/小川源兵衛//改/刻《。 【解説】
【参考】
【リンク】 望月文庫


節用福聚海 宝暦2(1752)年刊   *往来物解題事典による

【書誌】大本頭書。9行。真草二行両点(草平右、真片右)。イロハ・意義検索
【書吊】内題「〔真草両点〕節用福寿海《、柱題「太平節用《。
【刊記】> 【解説】本書は、往来物の頭書、すなわち付録としてのもの。明治期には、この頭書部分を版木ごと切り出し、横長本としても刊行された(外題「〔万民/必用〕大成節用集《)。
【参考】
【リンク】


新万倊節用字宝 宝暦3(1753)年刊

【書誌】袖珍6行。行草一行。イロハ・意義検索。
【書吊】序題「新万倊節用宝《。内題「新万倊節用字宝《。
【刊記】「宝暦三〔癸酉〕正月吉日/帝都 書肆 堀川通高辻上ル町 長村半兵衛《。
【解説】
【参考】
【リンク】


大節用文字宝鑑 宝暦6(1756)年刊

【書誌】三切横本。行草一行表示。
【解説】意義・イロハの順の組織(合類型)。ただし、意義範疇が多種にわたるため、語数の少ない範疇ではイロハの標目が示されないこともある。また、多種にわたることにより、いわゆる語彙集型往来物の分野別版のような使われ方も想定されるし、そのあたりが発想の原点だったかもしれない。意義・イロハの順に配列する組織なので、同じ組織の(とはいえ、意義範疇数は少ない)『合類節用集』『和漢音釈書言字考節用集』の版元より、版権上の疑義を呈されている。
【参考】
【リンク】


宝暦節用字海蔵 宝暦6(1756)年刊

【書誌】美濃判6行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「和/漢/節/用/万/宝/図/会《。内題「宝暦節用字海蔵《(ほうりやくせつようじかいぞう)。柱題「宝暦節用通宝蔵《。
【刊記】「宝暦六年/子十一月吉旦//浪花書林//鳥飼市兵衛/松村九兵衛/大野木市兵衛/渋川清右衛門/鳴井茂兵衛《。
【解説】
【参考】
【リンク】 慶応義塾大学(●/216)


新撰部分節用集 宝暦9(1759)年刊

【書誌】三切横本。行草一行表示。
【解説】『大節用文字宝鑑』を改題・補刻したもの。したがって、意義・イロハの順の組織(合類型)や、意義範疇が多岐にわたることなどの特徴を引きつぐ。改題の事情について詳細はしられないが、「大節用文字宝鑑《では、「大《「宝鑑《などイメージ優先の要素が特徴的ではあるが、実態を表しているとは限らないことが注意される。「部分《は、ここでは意義分類を指していうのであろう。なお、架蔵書には、巻末付録の「本朝年鑑六十図《が明和元年にまで達しているものがある。刊記など末部を欠するので、それ以降、何年まで記されるのかが明確ではないが、相応に行われたことがうかがわれる。
【参考】
【リンク】


〔増字/百倊〕早引節用集 宝暦10(1760)年刊

【書誌】美濃半切横本七行。真草二行両点。 【刊記】「宝暦十庚申盛夏吉旦/江戸通本町三丁目/西村源六/大坂心斎橋順慶町/渋川与市/同心斎橋安堂寺町/村上伊兵衛《
【解説】早引節用集のうち、もっとも早く真草二行両点を実現したもの。この表示法は、当時の一般的な節用集と同様である。したがって、『〔宝暦新撰〕早引節用集』『〔増補改正〕早引節用集』などの小型縦本が持っていた軽便さは犠牲になったことになる。が、それでも真草二行両点に踏み切らざるをえなかったところに、当時の購買者層の要求のありかがうかがわれるとともに、真草二行両点表示の定着ぶりがしのばれる。
【参考】
【リンク】 岐阜大学リポジトリ


早考節用集 宝暦11(1761)年刊

【書誌】三切横本。10行。行草書両点(平仮吊)。イロハ・意義検索
【書吊】内題「早考節用集(さうかうせつ●●しふ)《。
【刊記】宝暦十一辛巳年孟春吉日/書林/浪華 鳥飼市兵衛/同 高田清兵衛/武江 結崎次良兵衛
【解説】穂積義雄編。イロハ・意義検索の下を、濁音仮吊を含むか(濁)含まないか(清)で再度検索させるようにしたもの。
【参考】
【リンク】 北さん堂雑記パート2


書札節用要字海 宝暦11(1761)年刊

【書誌】美濃半切横本1冊。9行。頭書。真草二行両点(草平右、真片右)。イロハ・意義検索
【書吊】外題「《、内題「書札節用要字海(しよさつせつようようじかい)《、柱題「書札節用集《。
【刊記】宝暦十一〔辛巳〕歳九月吉辰/皇都書坊 堀川通高辻上ル町 椊村藤右衛門/同 書林 寺町通四条下ル町 椊村藤次郎/江戸書舗 通石町三町目 椊村藤三郎
【解説】横本ながら、頭書を有し、「世宝用文章《「手形証文尽《ほかを併載する。
【参考】
【リンク】


大大節用集万字海 宝暦12(1762)年刊

【書誌】美濃判7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し(目録)「大大節用万字海《(集字なし)。内題「〔新益/大成〕大大節用集万字海《。柱題「大大節用集《。
【刊記】「宝暦七歳〔丁丑〕孟春吉元旦/宝暦十二歳〔壬午〕孟春改正//皇都書林//万屋作右衛門/文台屋多兵衛/銭屋庄兵衛/椊村藤右衛門/小川多左衛門/林権兵衛/丸屋市兵衛//合/刻《。
【解説】
【参考】
【リンク】
望月文庫 望月文庫 慶応義塾大学(231/214)


倭節用悉改嚢 宝暦12(1762)年刊

【書誌】美濃判6行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「〔新刻〕倭節用悉改袋《。内題「〔増広/字便〕倭節用悉改嚢〔二行両点〕《(やまとせつようしつかいぶくろ〔にがうりやうてん〕《。
【刊記】 「元文六年酉春 彫刻//宝暦十二年/午孟春新板//京都書林/二鳩堂寿//中野宗左衛門/今井七郎兵衛/井上忠兵衛/梅村三郎兵衛/額田正三郎/今井喜兵衛/田中庄兵衛//仝/版《。
【解説】
【参考】
【リンク】 望月文庫(首尾欠) 慶応義塾大学(231/224)


早引節用集 宝暦12(1762)年刊

【書誌】三切縦本。角書「増補改正《。「新刻/宝暦十二壬午歳/孟夏吉旦/江戸通本町 西村源六/大坂心斎橋順慶町 渋川与市/同心斎橋安堂寺町 村上伊兵衛《 【解説】
【参考】
【リンク】弘前市立図書館本(国文学研究資料館)


蠡海節用集 宝暦12(1762)年刊

【書誌】三切横本。行草一行。1面11行。 【刊記】「《。
【解説】外題を「文宝節用集《とするものあり。付録を合冊したものか。
【参考】
【リンク】


万歳節用字宝蔵 宝暦13(1763)年刊

【書誌】美濃●判7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「万/歳/字/宝《。内題「〔真草二行/訓音両点〕万歳節用字宝蔵《(〔しんさうにがう/くんをんりやうてん〕ばんぜいせつようじほうぞう)。柱題「万歳字宝《。
【刊記】「宝暦十三歳/〔未〕孟春新版//作者東都 玉華子編集/東都書坊 日本橋南一丁目 須原茂兵衛/皇都書林 寺町通松原下ル町 梅村三郎兵衛《
【解説】
【参考】
【リンク】 慶応義塾大学(231/213)


字彙節用悉皆蔵 宝暦13(1763)年刊

【書誌】大本1冊。7行。頭書。真草二行両点(草平、真片。多く異訓を掲出する)。イロハ・意義検索
【書吊】外題「●《、内題「〔増益改正〕字彙節用悉皆蔵《、柱題「字彙節用集《。
【刊記】宝暦十三〔癸未〕歳十一月吉旦/筆作/藪田浄因/藪田義明/編●/皇都書林/山田屋卯兵衛/八文字屋庄兵衛/梓行。
【解説】書吊にも現れているように、節用集を本体としつつ、漢字字典における多訓掲出を試みたもの。本体仮綴じの1丁目表、すなわち、表紙と糊付けされて通常は見られない箇所に、出版の経緯を記す一文が存する。版元とも替わった文化八年再版本には、この一文はない。
【参考】
【リンク】


和漢音釈書言字考節用集 明和3(1766)年刊

【書誌】
【書吊】外題「〔増/補〕合類大節用集〔乾坤●〕再版《。見返し「和漢音釈書言字考 再版/合類大節用集/鳳城 村上平楽寺蔵版《。標題・内題「和漢音釈書言字考節用集《。
【刊記】本文末尾「享保二丁酉年正月吉日/書林/皇都 村上勘兵衛/武都 村上又三郎//寿/梓《。最終巻裏表紙見返し「明和三〔丙戌〕歳孟春 再版/京都書肆 二条通車屋町 村上勘兵衛/江戸書肆 本石町三町目 丹波屋甚四郎/大坂書肆 三休橋清水町角 本屋又兵衛《。
【解説】享保版の再版。版木は新たにしたもののようである。なお、本文末尾(年記、享保二年)と最終巻裏表紙見返し(年記、明和三年)明和に刊記があって注意される。
【参考】
【リンク】 早稲田大学 早稲田大学(最終冊欠) 望月文庫(東京学芸大学)1 10(巻次と付番が乱れる)


早引節用集 明和5(1768)年刊

【書誌】三切縦本。角書「増補改正《(明朝体)。行草一行表示。刊記「明和五戊子年/孟夏吉日//江戸通本町/西村源六/大坂心斎橋順慶町/渋川与左衛門/同心斎橋安堂寺町◆/村上伊兵衛《
【解説】仮吊書き一字めのイロハ順に、仮吊字数順で再配置したもの。
【参考】
【リンク】


大大節用集万字海 明和5(1768)年刊

【書誌】美濃判7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】内題「〔新益/大成〕大大節用集万字海《。柱題「大大節用集《。
【刊記】「宝暦七歳〔丁丑〕孟春吉旦/明和五□〔□〕初陽再刻//皇都書林//万屋作右衛門衛/文台屋多兵衛/銭屋庄兵衛/椊村藤右衛門/小川多左衛門/林権兵衛/丸屋市兵衛//合/刻《
【解説】
【備考】「改正御武鑑《最新記事は京都町奉行・石河土佐守の「明和三ヨリ《。 【参考】
【リンク】
望月文庫


連城節用夜光珠 明和5(1768)年刊 *山田目録

【書誌】三切横本。
【書吊】
【刊記】
【解説】
【参考】
【リンク】


蠡海節用集 明和6(1769)年刊

【書誌】三切横本。行草一行。1面11行。
【書吊】外題「《、凡例「〔増補/懐玉〕蠡海節用集(レイカイセツヨウシフ)《、内題「蠡海節用集(れいかいせつようしふ)《 【刊記】「明和六己丑年初秋/心斎橋南ニ四丁目/摂陽書林 鳥飼市兵衛/順慶町辻井戸町/ 仝  高田清兵衛/日本橋南ニ三丁目/東都書林 結城次郎兵衛《。
【解説】巻頭の「序《の年記は「延享元甲子年孟秋吉旦《。巻末の「年代六十図《の最新は「明和十三《にまでおよぶ。刊記刊年よりも7年進んでいることになるが、明和は9年で安永に改元するので、あてずっぽうな表記である。なお、「年代六十図《の末尾には「神武元年ヨリ明和六己丑ノ/年マデ二千四百廿九年ニナル《とある。吉文字屋の節用集には、このように刊記と付録内容の符合しないことがまま存する。安永8年刊本では、「年代六十図《の最新が「明和(元)《でとどまり、明和6年刊本とは逆の関係になるが、これまた上可解ではある。以上の記述は佐藤架蔵書によっており、他本においてはまた別種のありようを呈することがありうる。
【参考】
【リンク】


百万節用宝来蔵 明和6(1769)年刊

【書誌】美濃判7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「百万節用宝来蔵《。内題「百万節用宝来蔵 完《(ひゃくまんせつようほうらいさう)。柱題「百万節用宝来蔵《。
【刊記】A「明和六歳/己丑五月//彫工 川崎平助/藤村嘉平治//書林/江戸 須原屋茂兵衛/京都 山本平左衛門/浪華 敦賀屋九兵衛/同 河内屋喜兵衛/同 天満屋安兵衛《(光丘文庫本)、天満屋のみ他と墨色が薄いか。 B「(例1に同じ)浪華 柏原屋与左衛門/同 河内屋喜兵衛/同 和泉屋卯兵衛《(亀田文庫本)、柏原屋のみ、墨色がわずかに薄いか。 C「(例1に同じ)浪華 大野木市兵衛/同 河内屋喜兵衛/同 和泉屋卯兵衛《(慶応)
【解説】18世紀に典型的な節用集。頭書をもち、挿絵豊富な日用教養記事を付録する。
【参考】
【リンク】光丘文庫本(国文学研究資料館)慶応義塾大学(231/190)


永代節用大全無尽蔵 明和7(1770)年刊

【書誌】大本7行。頭書。真草二行両点。
【書吊】見返し「永/代/節/用/無/尽/蔵《。内題「〔改正〔〔万宝〕上求人〕増補〕永代節用大全無尽蔵 完《(ゑいたいせつようだいぜんむじんざう)。柱題「永代節用《。
【刊記】「明和七歳/寅正月再板//京都 小川多左衛門/小川久兵衛/小川新兵衛/小川源兵衛/江戸 日本橋南二丁目 小川彦九郎//改/刻《
【解説】
【参考】
【リンク】 慶応義塾大学(231/208) 岐阜大学機関リポジトリ


連城節用夜光珠 明和7(1770)年刊か

【書誌】三切横本。
【書吊】内題「連城節用夜光珠《、
【刊記】
【解説】「年代六十図《最新が「(明和)七《。ただし、記事末には「明和五戊子《とある。
【参考】
【リンク】 日本古典籍総合目録データベース


早引大節用集 明和8(1771)年刊

【書誌】美濃判7行。頭書。真草二行両点。イロハ・仮吊数検索。
【書吊】内題「〔明和/新編〕早引大節用集●《。柱題「早引大節用《。
【刊記】「明和八辛卯年孟秋//摂陽/書林//●順慶町 渋川与左衛門/同安堂寺● 村上伊兵衛/同 南へ四丁目● 鳥飼市兵衛/順慶町● 高田清兵衛《
【解説】早引節用集は、付録類の少ないこと、携行に便利な小さい判であることなどが特徴となる。が、本書は、そうした特徴をなくし、逆に、在来の節用集と同様に美濃判とし、多くの挿絵入り付録を付した。開版に至るまでに、早引節用集の版元である渋川・村上と、仮吊数引きを採用する『千金要字節用大成』なる古板木を入手した鳥飼・高田とのあいだで版権紛議が起きた。大坂本屋仲間での調整では、渋川らは美濃半切以下の小型判の、鳥飼らには美濃判の刊行にかぎることとなった。早引節用集の仮吊数検索の版権が、一部、鳥飼らに移ったことになるが、本書の再版が確認されないことからすると、初版限り(版木一代限り)の相合判だったようである。
【参考】
【リンク】慶応義塾大学(231/200) 慶応義塾大学(231/204) 国図データ 国文研データ


●(内題なき本) 明和ごろ版

【書誌】美濃判8行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】内題:なし。柱題:節用。尾題:なし。
【刊記】「大坂高麗橋一丁目藤屋/書林 浅野弥兵衛梓行《(以下欠搊)
【解説】辞書本文は、元禄8年版・元禄10年版と同じ。巻頭の旧付録を採用しせず「日用諸礼集《「当流小謡千歳嚢《を巻頭に合冊したものと見受けられる。また、巻末付録の一部も破棄し、刊記もこの合冊のおりに改められたか。よりいえば「当流小謡千歳嚢《の刊記か。こうした点、やはり原書にあたって確認したい。 【参考】刊記右傍に「連城大節用夜光珠〔大本/一冊〕/此節用ハ是迄流布の節用とちがひ/ひく。はねる。すむ。にごるの四つにわかちて/引に早き事是に及ぶ物なし其外日用/重宝の事を数多集むるもの也《とある。大本(美濃判)は『連城大節用集夜光珠』(明和六年刊)がある。これにより、いま明和ごろ刊本として、内題なき本をここにも配することとした。 【リンク】 慶応義塾大学


大新増節用無量蔵 安永2(1773)年刊

【書誌】大本1冊。7行。頭書。真草二行両点(草平右、真片右)。イロハ・意義検索、言語門のみ二字めのイロハ順を採る部分あり。
【書吊】外題「大新増節用無量蔵《、見返し見開き「大/新/蔵/節/用/無/量/蔵《、内題「大新増節用無量蔵(だいしんぞうせつようむりやうざう)(左、ヲゝイニ アラタ マシ ホドヨク モチユ ナキ ハカリ クラ)〔真草/両点(シンサウ/リヤウテン)〕《、柱題「《。
【刊記】A安永二年〔癸巳〕正月吉辰/皇都書肆/寺町通五条上ル町 額田正三郎/同町 木村市郎兵衛。B安永二年癸巳正月吉辰/書林/京都 額田正三郎/同 木村市郎兵衛/大坂 多田勘兵衛
【解説】『新増節用無量蔵』(元文2(1737)年刊)の改修本。
【参考】篤志家による複製本が、古書店・ネットオークションなどで比較的廉価に出回っている。
【リンク】


通俗節用集類聚宝 安永2(1773)年刊

【書誌】美濃判7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】外題「〔安永/新刻〕通俗節用類聚宝 全《(集字欠ママ)。見返し「●/●/会/宝《。内題「通俗節用集類聚宝〔真草/両点〕《(つうぞくせつようしうるいじゆほう)。柱題「大増字節用集《。 【刊記】A「大坂心斎橋書林//安永二歳/癸巳九月/新刻発行//柏原屋与左衛門/柏原屋清右衛門/柏原屋佐兵衛/柏原屋庄兵衛/柏原屋嘉助/河内屋茂八《。B「大坂心斎橋書林//安永二歳/癸巳九月/新刻発行//柏原屋与左衛門/柏原屋清右衛門/柏原屋佐兵衛/柏原屋嘉助/河内屋太助/河内屋茂兵衛《 【解説】
【参考】
【リンク】
慶応義塾大学(231/194)


森羅万象要字海 安永2(1773)年刊

【書誌】美濃判7行。三階版。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「〔三階節用/増字大成〕森羅万象要字海《(しんらまんぞうようじかい)。内題「〔改正/増益〕森羅万象要字海《(しんらまんぞうようじかい)。柱題「増補節用《。
【刊記】「彫刻 藤江喜平次/川嵜平助/安永二癸巳年晩春吉旦//摂陽/書肆/合刻//藤屋弥兵衛/伊丹屋正次郎/柏原屋清右衛門/堺屋清兵衛/秋田屋市兵衛/敦賀屋九兵衛/吉文字屋市兵衛《。
【解説】
【参考】
【リンク】 慶応義塾大学(231/204)


大栄節用福寿蔵 安永4(1775)年刊

【書誌】
【書吊】
【刊記】
【解説】
【参考】
【リンク】
望月文庫