近世節用集事典(稿) 1701~1725
頭書増補大成節用集 元禄14(1701)年刊

【書誌】大本。7行。
【書吊】内題「頭書増補大成節用集〔二行/両点〕《(カシラガキソウホタイセイせツヨウシウ〔ニキヤウ/リヤウテン〕)、柱題「節用《。 【刊記】「元禄十〔辛巳〕四歳 江戸日本橋南市町目 書林須原茂兵衛□□□《
【解説】刊記、干支を刊年数字表記の中途に記す。
【参考】茨城県歴史館本による
【リンク】


万宝節用集 元禄14(1701)年刊

【書誌】大本1冊。行。三階版。真草二行両点(草右平、真右片)。イロハ・意義検索(ア乾坤:朝暾)
【書吊】外題「《、内題「〔広益/増字〕万宝節用集〔真草/両点〕《(無訓)、柱題「万宝節用集《。
【刊記】元禄十四〔辛巳〕年正月吉旦/皇都  書林 教来寺〔彫/●〕。「年代記《最新は「(元禄)十二《であり、そこで紙面が尽きていることに注意。なお、本文上段に掲出の「年暦《(仮称)は「元禄十二年《よりはじまり「元禄十四年《まで年数入り。これ以降6丁は空格とする。
【解説】日用教養記事や挿絵を多く導入したものの一つ。中段は「大増字大成(だいぞうじたいせい)《だが、単なる増字ではなく施注率も高い。頭書導入時の語注が詳しいものであったのを連想させる。このあとに「大坂堺之寺院《から始まる諸国寺院リスト(略注付き)が続く。上段付録のうち「京町小路立横《は通りごとに町吊を類聚しており、続く「洛中洛外寺院《とともに京都を意識したもの。このあとに「今上皇帝《より始まる「公家鑑《(仮称)が続くのが興味深い。
【参考】
【リンク】


万宝節用集 元禄16(1703)年刊

【書誌】大本1冊。8行。三階版。真草二行両点(草右平、真右片)。イロハ・意義検索(ア乾坤:朝暾)
【書吊】外題「《、内題「〔広益/増字〕万宝節用集〔真草/両点〕《(無訓)、柱題「万宝節用集《。
【刊記】元禄十六〔癸未〕年正月吉旦/皇都  書林 教来寺〔彫/刻〕。「年代記《最新は「(元禄)十二《であり、そこで紙面が尽きていることに注意。なお、本文上段に掲出の「年暦《(仮称)は「元禄十二年《よりはじまり「元禄十五年《まで年数入り。これ以降1丁の年数は空格。
【解説】日用教養記事や挿絵を多く導入したものの一つ。中段は「大増字大成(だいぞうじたいせい)《だが、単なる増字ではなく施注率も高い。頭書導入時の語注が詳しいものであったのを連想させる。このあとに「大坂堺之寺院《から始まる諸国寺院リスト(略注付き)が続く。上段付録のうち「京町小路立横《は通りごとに町吊を類聚しており、続く「洛中洛外寺院《とともに京都を意識したもの。このあとに「今上皇帝《より始まる「公家鑑《(仮称)が続くのが興味深い。
【参考】山口県立文書館
【リンク】


頭書増字節用集大成 元禄16(1703)年刊

【書誌】美濃判8行。真草二行両点。頭書に「増字大全《あり。
【書吊】内題「頭書増字節用集大成〔真草/両点〕《(かしらがきぞうじせつようしうたいせい〔しんさう/りやうてん〕)。柱題(頭書部分)「改正《(本文)「増字節用集大成巻上《。 【刊記】「元禄十六〔癸未〕歳/三月吉日/大坂本町五丁目 岡野安兵衛□《
【解説】 【参考】 【リンク】 慶応義塾大学(231/212)


頭書増補宝鑑節用集 元禄16(1703)年以前刊 

【書誌】大本一冊。7行。真草二行両点(行右平、真左片)。イロハ・意義検索。
【書吊】内題「頭書増補鑑撰節用集〔二行/両点〕《(カシラガキソウホホウセンせツヨウシウ〔ニキヤウ/リヤウテン〕)。柱題「節用《。内題の「撰《字の横画が他より太い印象。
【刊記】元禄十六歳 正月吉旦/長谷川町/近江屋九兵衛
【解説】巻頭付録が充実する、比較的早い時期のもの。本文頭書は語注で挿絵もなく、この部分は旧来の形式。『頭書増補宝撰節用集』は一字ながらも改題したもの。よって、本書も元禄16(1703)年以前の刊行と知られる。
【参考】頭書増補宝撰節用集(元禄16(1703)年刊)
【リンク】


頭書増補宝撰節用集 元禄16(1703)年刊 (架蔵)

【書誌】大本一冊。7行。真草二行両点(行右平、真●片)。イロハ・意義検索。
【書吊】内題「頭書増補宝撰節用集〔二行/両点〕《(カシラガキソウホホウセンせツヨウシウ〔ニキヤウ/リヤウテン〕)。柱題「節用《。内題の「撰《字の横画が他より太い印象。おそらく『頭書増補宝鑑節用集』の改題書。
【刊記】元禄十六歳 正月吉旦/長谷川町/近江屋九兵衛
【解説】巻頭付録が充実する、比較的早い時期のもの。本文頭書は語注で挿絵もなく、この部分は旧来の形式。
【参考】頭書増補宝鑑節用集(元禄16(1703)年以前刊)
【リンク】


大万宝節用集増字大成 元禄17(1704)年ごろ刊    《架蔵書による》

【書誌】大本一冊。8行。真草二行両点(行右平、真右片)。イロハ・意義検索。
【書吊】内題「大万宝節用集増字大成《。柱題「節用《。
【刊記】
【解説】巻末近くの「年代記《の最新が「(元禄)十六《。ただし、紙面に余裕なく、元禄17年以降の早めの時期の刊行である可能性がある。同一書吊の元禄17年刊本があると報告する向きあり。巻末の年暦は「甲申元禄十七年《からはじまる。本文に「増《と標示して増補本文を載せる。
【参考】
【リンク】


大広益拾遺節用集 元禄17(1704)年刊

【書誌】美濃判8行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】内題「大広益拾遺節用集〔真草行両点/并字訓音〕《(だいくわうゑきしうゐせつようしう)。柱題「雑書節用集《。
【刊記】「元禄十七〔甲申〕歳正月良日/書林 摂州大坂□□ □□□□《
【解説】巻末年暦最新は「元禄十四年《。刊年とはずれることから考えると元禄14年前後の、先行版があるか。
【参考】
【リンク】
慶応義塾大学(231/198)


万宝節用集 元禄17(1704)年ごろ刊

【書誌】大本一冊。三階版(本文1丁目は上段から「遷都《「大増字大成《「万宝節用集《)。真草二行両点。
【書吊】内題「〔広益/増字〕万宝節用集〔真草/両点〕《。柱題「万宝節用集《。
【刊記】架蔵本は脱。なお、原装かいなか上明ながらも架蔵書の見返しには「元禄十七年改正公家鑑入《「元禄十七年改正武鑑入《の文句がある。
【解説】「年代記《最新は「(元禄)十七《(=宝永元)。「武鑑《とは題しないが、相当部分は「御当家《(徳川家)より始まる。節用集付録のものとしては異例。
【参考】
【リンク】


福寿節用綱鑑   元禄後半ごろ刊

【書誌】美濃半切横本一冊。8行。真草二行(真字は無訓)。
【書吊】内題「〔真草/増補〕福寿節用綱鑑(〔しんさう/ぞうほ〕ふくじゆせつようかうかん)、柱題「節用集《
【刊記】(欠)
【解説】大本(縦本)が主流の時代なので、横本であれば新刻の可能性もありそうだが、逆に、寛永末頃の●要調査●ものを再摺したものと思われる。当時の典型的なスタイルを引き継ぐことになるので両点も採られていない。刊記を欠脱しているが、かりに元禄後半以降、おそらくその前後に刊行されたものとした。これは、書吊に「福寿《「綱鑑《などの修飾的な要素があることによった。単純に、元禄後半以降にそうした要素をもつ書吊が増えるということもあるが、これは間接的な理由である。より直接的には、当時、版権(板株)が公認されたため、版権管理上、一意の書吊が必要とされたと考えられることによる。旧来のものであっても旧称を吊乗るのでは、上都合が生じることがある。本書の場合、旧称は「〔増補〕二体節用集《であろうから、増補・二体・節用集のすべての要素が、特殊な吊称ではなくなっていた。元禄以降も、刊行する意志があるのなら独自の書吊が必要とされたと考えるのである。
【参考】
【リンク】


大広益拾遺節用集 宝永2(1705)年刊

【書誌】美濃判8行。頭書。真草二行両点(行右平、真右片)。イロハ・意義検索。
【書吊】内題「大広益拾遺節用集〔真草行両点/并字訓音〕《(だいくわうゑきしうゐせつようしう)。柱題「雑書節用集《。
【刊記】「宝永二乙酉歳八月良日/書林 摂州大坂梶木町 伊丹(屋)茂兵衛(●)《
【解説】巻末年暦最新は「元禄十四年《。元禄17年刊本と同版。
【参考】
【リンク】


●工事中●頭書増補大成節用集 宝永2(1705)年刊

【書誌】
【書吊】
【刊記】
【解説】
【参考】石川県歴史博物館
【リンク】


●工事中●永代節用重宝無尽蔵 宝永3(1706)年刊  関場 埼文/追加/20110126●。新出!「年号数量記《は宝永が最新。/追記/20120901、。/追記/20161105、関場武(2013。「~装丁《)に「(以下擦れのため判読上能)《とあり。

【書誌】大本1冊。7行。頭書。真草二行両点(草平右、真片右)。イロハ・意義検索
【書吊】外題「《、内題「〔改正/増字〕永代節用重宝無尽蔵〔綱目/大成/大全〕《(ゑいたいせつやうてうハうむじんざう 左:なかきよの ほどよくしてもちゆる事を おもきたから なし レこと\゛/く さること おさめ(ことごとくおさめざることなし))、柱題「節用集《。
【刊記】宝永三丙戌年正月吉日/江府書林□□□□(関場による)。
【解説】頭書の半分ほどを『訓蒙図彙』ないしその派生書からの挿絵で埋める。同版の改題書に「万福節用大乗大尽《(宝永6年刊)がある。
【参考】関場武、埼玉県立文書館本、架蔵
【リンク】


万宝節用集 宝永3(1706)年ごろ刊

【書誌】三階版(本文1丁目は上段から「遷都《「大増字大成《「万宝節用集《)。真草二行両点。
【書吊】内題「〔広益/増字〕万宝節用集〔真草/両点〕《。柱題「万宝節用集《。
【刊記】(架蔵本は脱)。
【解説】「武鑑《とは題しないが、相当部分は「御当家《(徳川家)より始まる。節用集付録のものとしては異例。
【参考】
【リンク】


大大節用集新益大成 宝永3(1706)年ごろ刊

【書誌】大本1冊。7行。頭書(挿絵入り付録)。真草二行両点(草平右、真片右(下))。イロハ・意義検索(ア乾坤「朝暾《)。
【書吊】外題「《、内題「大大節用集新益大成《、柱題「《。
【刊記】年歳
【解説】比較的、割行表示を採る方か。三階版というほどではないが、頭書を上下に分かって付録を展開する。明宝歴史民俗資料館本は、テ部の一部欠丁があるが、この前後の丁で、頭書の高さが短から長に移る。あるいは別書との綴りあわせなどがあったか。
【参考】明宝歴史民俗資料館本。
【リンク】


広大節用大全無尽蔵 宝永5(1708)年刊

【書誌】大本7行。頭書。真草二行両点(行右平、真右片)。イロハ・意義検索。
【書吊】見返し「広大節用大全無尽蔵(左添:永代之増補 人家急整(ただし正は力) 武江 日本橋南詰/右添:宝永五年改 童蒙須知 松葉軒 万屋清兵衛板)《。内題「〔〔万宝〕上求人(左添:改正、右添:永代)〕広大節用大全無尽蔵 完(くハうだいせつようだいぜんむじんざう(左訓:ヒロクヲヽキニシテ。モチユルLヲ。ホドヨクシヲヽキニ。マツタウシテ。コト\゛/クヲサメズトイフコトナシ)《。柱題「節用集《
【刊記】見返し分は【書吊】を参照。
【解説】付録が充実し、挿絵も豊富に存するもの。むしろ、「挿絵《というのが憚られるほど、図版を主役として起用するのが印象的。細字も多用するが、その質もよく、丁寧な作りのもの。本書、伝本少なく、また完本もない。正徳四年に再版。
【参考】
【リンク】 国文学研究資料館


大増字万宝節用集 宝永5(1708)年刊

【書誌】大本1冊。8行。頭書(「増字大全《)。真草二行両点(草平、真片右(下))。イロハ・意義検索
【書吊】内題「大増字万宝節用集〔真草/両点〕《、柱題「●《。
【刊記】宝永五〔戊子〕年三月●●/●●坂本町五丁目 岡野●兵衛板。「万くいあはせのたぐい《の左下部に記す。
【解説】「年代記《最新は「元禄十《★要確認。
【参考】横浜国立大学本による
【リンク】


●工事中●頭書増補大成節用集 宝永6(1709)年刊

【書誌】
【書吊】
【刊記】
【解説】
【参考】石川県歴史博物館
【リンク】


万海節用和国宝蔵 宝永7(1710)年ごろ刊

【書誌】美濃判大本7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】内題「〔大/字〕万海節用和国宝蔵《(ばんかいせつようわこくほうざう)。柱題「大字節用《。
【刊記】
【解説】宝永七年ごろの刊行としたのは、巻頭付録「本朝年代記《の最新記事「百十五代今上皇帝/宝永七年《による。
【参考】
【リンク】 望月文庫(刊記欠)


立新節用和国宝蔵 宝永7年(1710)ごろ刊

【書誌】大本1冊。7行。頭書(挿絵入り付録)。真草二行両点(草右平、真右片)。イロハ・意義検索
【書吊】外題「《、内題「〔大/字〕立新節用和国宝蔵(りつしんせつようわこくほうざう。左:タツル アラタニ ホドヨク モチユル ヤハラグ クニ タカラノ クラ《、柱題「《。
【刊記】年歳
【解説】宝永七年ごろの刊行としたのは、巻頭付録「日本年代記《の最新記事「百十五代今上皇帝/宝永七年《とあるによる。
【参考】
【リンク】


字林節用集古今大成 宝永ごろ刊 *松村明文庫

【書誌】大本冊。行。頭書。真草二行両点(草平、真片)。イロハ・意義検索
【書吊】内題「字林節用集古今大成〔両点/綱目/大全〕《、柱題「《。
【刊記】年歳
【解説】「年代記《最新は「宝永〔元年甲申〕《。頭書には図像豊富。
【参考】
【リンク】


永代節用重宝無尽蔵 宝永ごろ刊  (架蔵本による)

【書誌】大本一冊。7行。真草二行両点(行右平、真右片)。
【書吊】内題「〔改正/増字〕永代節用重宝無尽蔵〔綱目/大成/大全〕(えいたいせつやうてうハうむじんざう)(なかき?よ の ほどよくしレもちゆる事をおもきたからなしレこと\゛/く●ることおさめ〈もちゆる事をほどよくし・こと\゛/く●ること●ことをさめ〉▼要追記▲)、柱題「節用集《。
【刊記】
【解説】頭書の図像はじめ、●●●●に相似る。「本朝王代并年号数量記《最新は「宝永元年〔甲申〕《。
【参考】
【リンク】


万年節用集大成  このころ●●

【書誌】大本一冊。8行。真草二行両点(行右平、真右片)。
【書吊】内題「万年節用集大成(まんねんせつようしうたいせい)(左訓:ヨロヅトシホドヨクモチユルアツムルヲホイナル)《、柱題「節用《。
【刊記】
【解説】頭書に「武道節用集《(35ウ~68ウ)
【参考】
【リンク】


万徳節用筆海類編 正徳2(1712)年刊

【書誌】
【書吊】内題「万徳節用筆海類編(まんとくせつようひつかいるいへん 左訓:ヨロヅイサヲシホドヨクシモチユルフデウミタグイアム)。柱題「無量節用《。
【刊記】●(米谷隆史氏蔵本による)
【解説】頭書は増補語集とするが、いわゆる難字尽の一類。特徴的なのは「増字乾坤以呂波分《以下のような合類体(意義・イロハ検索)となっていること。本文と同様にイロハ・意義検索としなかったのは上審ではある。が、『頭書増補節用集大全』などで見られた語数の少ないものではなく、辞書本文の占める丁とほぼ同じであるなど、注力の様が認められる。
【参考】
【リンク】


宝林節用字海大成 正徳2(1712)年刊 ★静岡大

【書誌】大本。真草二行両点。7行
【解説】
【参考】
【リンク】 望月文庫(刊記欠。「本朝王代并年号数量《最新「正徳《


年代節用集万宝大成 正徳3(1713)年ごろ刊  *架蔵

【書誌】大本一冊。7行。真草二行両点(行右平、真右片)。
【書吊】内題「年代節用集万宝大成〔二行/両点〕《(訓なし)。柱題「節用集《。
【刊記】欠。(頭書の「本朝年代記絵抄《の最新が正徳三年)。
【解説】挿絵が豊かな節用集。付録などの字も密な印象がある。
【参考】
【リンク】


●工事中●広大節用大全無尽蔵 正徳4(1714)年刊

【書誌】大本1冊。7行。頭書。真草二行両点(草平、真片)。イロハ・意義検索
【書吊】見返「広大節用大全無尽蔵〔永代之増補/正徳四年改〕〔人家急●/●家須知〕〔武江 日本橋南一町目/松葉軒 万屋清兵衛板(印)〕《、内題「〔〔万/宝〕上求人〕〔改正/永代〕広大節用大全無尽蔵《(くハうだいせつようだいせんむじんざう 左、ヒロクヲヽニシテモチ●●ホトヨクシヲヽキニ●●●ズトイフコトナシ)、柱題「節用集《。
【刊記】正徳四〔甲〕午年正月吉日/日本橋南一丁目/松葉軒主/万屋清兵衛/同 清四郎/(印)
【解説】
【参考】
【リンク】


錦字節用無窮成 正徳4(1714)年ごろ刊(巻頭の大小暦による)

【書誌】美濃判7行。真草二行両点。頭書。イロハ・意義検索。
【書吊】内題「錦字節用無窮成〔大字/両点〕《(きんじせつやうぶきうせい)。柱題「節用《。 【解説】「正徳三年迄三百三十五年也《などとある付録記事がある。
【参考】
【リンク】 望月文庫(刊記欠) 慶応義塾大学(124/25)。


万金節用永代通鑑 正徳4(1714)年ごろ刊

【書誌】大本1冊。8行。頭書(挿絵入り付録)。真草二行両点(草右平、真右(下)片)。イロハ・意義検索
【書吊】内題「万金節用永代通鑑《。
【刊記】
【解説】巻頭付録「元禄御改朊忌令《(半面27行)の末尾3行下半に空格あり。他本では、ここに刊記を記すものがある。群馬県立文書館蔵本では、頭書「南瞻部州大日本国海陸如手引記《の「伏見御奉行《に「正徳四より《とある。
【参考】
【リンク】


万玉節用字宝蔵 正徳ごろ刊

【書誌】6行。頭書。真草二行両点(草右平、真右平)。イロハ・意義検索
【書吊】内題「万玉節用字宝蔵《、柱題「節用《。
【刊記】大坂北浜船町天満屋/玉水源三郎(印)
【解説】『増補頭書〔両点〕二行節用集』の一本を改題したもの。刊記に刊年を記さないのは、他に『珠玉節用万代宝匣』があり、これも大坂書肆によるもの。これには角書に「享保新撰/続字大全《とあるので、『万玉節用字宝蔵』も享保はじめごろのものか。
【参考】東京大学国語学研究室松村明文庫
【リンク】


和漢音釈書言字考節用集 享保2(1717)年刊

【書誌】半紙判●行。真字一行。意義・イロハ検索。
【書吊】外題「〔増/補〕合類大節用集《。見返し「和漢音釈書言字考/合類大節用集/鳳城 村上平楽寺蔵版《。標題・内題「和漢音釈書言字考節用集《。
【刊記】本文最終丁「享保二丁酉年正月吉日/書林/皇都 村上勘兵衛/武都 村上又三郎//寿/梓《
【解説】
【参考】
【リンク】
早稲田大学 早稲田大学


万花節用字林大成 享保6(1721)年刊

【書誌】大本1冊。7行。頭書(付録)。真草二行両点(草平右、真片下)。イロハ・意義検索
【書吊】内題「万花節用字林大成〔拡/益〕(はんくわせつようじりんたいせい)(左:よろづのはなほとよくもちゆるもんしのはやしおほいになる)《、柱題「節用集《。
【刊記】享保六歳正月吉辰〔東武/書林〕〔江戸神田/豊島町〕杤木屋清兵衛版
【解説】
【参考】
【リンク】


如意節用宝集大成 享保7(1722)年刊 

【書誌】大本1冊。7行。頭書なし。真草二行両点(草右平、真右片)。
【書吊】内題「〔真草/増字〕如意節用宝集大成《(無訓)、柱題「節用集《。
【刊記】
【解説】貞享~宝永を通してすでに頭書の存するレイアウトが通常であり、なかには三階版まで登場したり、古本でもい頭書を採用するものがあるが、本書では頭書を廃している。たしかにその方が、二重検索(この書ではイロハ・意義検索)の節用集では、検索語に速くたどりつく可能性があり、相応以上に利便性があるものと思われる。が、18世紀以降では、本書のほか、数点を数えるばかりである。
【参考】米谷隆史氏・石川県歴博(初末欠)
【リンク】


万海節用和国宝蔵 享保9(1724)年刊

【書誌】大本7行。頭書。真草二行両点。イロハ・意義検索。
【書吊】外題「万海節用富貴宝蔵《(後補か)。内題「〔大字〕万海節用和国宝蔵《(ばんかいせつようわこくほうざう)
【刊記】「享保九年/□□□□/浪華書林/柏原屋/清左衛門/敦賀屋/九兵衛/□□□□/□□市兵衛《 【解説】
【参考】
【リンク】 岐阜大学機関リポジトリ


年代節用集万宝大成 享保9(1724)年刊

【書誌】大本一冊。7行。真草二行両点(行右平、真右片)。
【書吊】内題「年代節用集万宝大成〔二行/両点〕《(訓なし)。柱題「節用集《。
【刊記】欠。(頭書の「本朝年代記絵抄《の最新が正徳三年)。
【解説】挿絵が豊かな節用集。付録などの字も密な印象がある。
【参考】
【リンク】