2002年9月    






0930
・9月も終わりなのね。
・8月末日締め切りの論文(その1)、初校があがってきていた。早い。
・9月末日締め切りの原稿、メールで送る。楽でいいです、やっぱり。
・岐阜に帰って来てから、金木犀の香りに接しないような気がするのだが(21日のは銀座)…… 不注意? 気のせい?

0929
・禁煙、5カ月。そうそう、上京したときの新幹線は喫煙車に乗ってみた。特に、どうということもなし。吸いたいとも思わないし、煙が嫌というわけでもない。いや、ちょっと嫌だったかな。
・先日、100円ショップで中国製(!?)の備長炭を入手した。備長炭は姥女樫が材料なのだが、パッケージには「原材料:馬目樫」とあった。どの段階で変わったものか。
・で、半分は仕事場に、半分は自室に置いてみている。寝付きが良くなった気がする。秋に入って気候がよくなったからかな? 調子に乗って、備長炭配合チップ使用枕を探すべく寝具店に。3000円。隣にあった竹炭配合のが定価3000円を1500円にしていたので、こちらを買う。
・んん。Googleでいろいろ検索してみた。
   姥女樫 38 姥目樫 258 姥芽樫 18   馬女樫 0 馬目樫 459 馬芽樫 0
 こりゃ、「馬目樫」という書き方もある、ということかな。なお、「姥〜」系3種は辞書などでも確認できる。

0928
・教務まわりでトラブリそうになったので研究室で待機。研究会は失礼してしまった。残念。

0927
・雑務山積。
チョムスキー(主演?)の映画。明日、封切りらしい。反戦思想については知っていたが、映画になるほど活動的だったのですね。

0926
・というわけで遅かった夏休みも終わり、本格的に始動。
・芳名帳から。「京都の「嵯峨野」はどうなのでしょう。私は「○●●」と読んでいるのですが、 関東圏の人たちは...? また、地元京都ではどうなのでしょう」。はい! そこの、京都在住のアナタ! よろしくね。

0925
・久しぶりに上野でぶらぶら。『千年女優』、上映時間には間に合ったのだが、乗りそびれた感じ。歳か? 『飛鳥・藤原京展』(都美)、私には高くついたかな。
・東博がヒット。まず、特別展『江戸蒔絵』が入場料だけで見られた。琳派(好きなんです!)を中心に前後史を。琳派は、あの時代になぜあのデザインができたのか、摩訶不思議な一派。ただ今回は琳派以外の周辺作品が印象に残った。企画展は『シルクロード展』もあったが、NHK教育テレビでちらりと見たところでは好みのものがなかったのでパス。
・同じく平成館の1階、惰性で入った考古コーナーで大収穫。日本の資料で日本語が記された極初期の遺物二点を見られた。まず「隅田八幡神社蔵人物画像鏡」。文字はともかく(汗)、人物の浮き出方が顕著で印象的。2つめは「江田船山古墳出土鉄剣」。文字は、峰の部分に刻まれていたんだね(昔、ならっていたのに忘れたのかな)。
・本館に移って、昨年度の修理作品を見にいく。途中、書跡コーナーで収穫。『蒙求残簡』が堂々と展示されていた。後に本館インフォメーションで入手した全陳列品の一覧表には、『大唐西域記』の名もあった。見そびれた。
・ちょっと心残りもあったが、早めに東京駅へ。新車の香りのする700系仕立ての「ひかり」で帰岐。途中、恐竜親子に再会。

0922
・一昨日の節用集、よくみると小口底面(底面小口?)に「明治廿三年三月」の墨書きがある。これ以前ということ。なお、挟まれた(鉛)活字本は論集らしい。「憲法と国民  高安亀次郎」などともあるので同定もできるか。これがなかなかに刷りがしっかりしていて、明治でも優秀なものは優秀だったと再認識。まさか、昭和の印刷?! だったらミステリーだね。
・ちょっと遠出な散歩。とある古本屋の店先に板切れが何枚か転がっている。よくみれば版木ではないか! 雨風にさらされて、墨色などもほとんど残っておらず、相応に風化もしている。が、銘をさがせば、ある板に「廣重」とあるように見える。う〜ん、本物かな。初代ではないだろうな。どうなんだろう。「よく分かる人に見てもらえば?」などと言ってみる。

0921
・その心は…… 輪菓子(ドーナッツ)の恩、だそうな。
・高校時代の旧友二人と20年ぶりに再会。楽器吹いたり、飲んだくれたり。
・金木犀、香る。

0920
・仰げば尊し、我が師の恩…… 和菓子の恩? 洋菓子の恩は? と問われたら、ドーナッツと答えるのが良いのだそうだ。その心は……
・行きつけというほどでもないけれどよく行く古本屋で節用集を得る。『増字百倍/早引節用集』ですが、天保14年の求版。本屋仲間の解散にまぎれてのことでしょう。でも、刷りは明治らしい。というのは、袋綴じの中に活字本が綴じ込まれているから。そうか、その活字本の年代からいつの再版か、メドが付けられるかな。

0919
・火曜日に注文した節用集、到来。もともと持っている本だけれど、思うところあって。既蔵のものは刊記に四書肆の名があるのに、今回買ったのは、幸いにも、三書肆版。本文は同版でしょうが、ちょっと嬉しい。

0918
・私はフリーのメールサービスのアドレスを二つ持っている。このあいだ、そのAのアドレスを発信元とする宣伝メールが、Bのアドレスに来ていた。なんか不気味。

0917
・なんか、やりきれんことが続くね。どうしちゃったんだろうね。

0916
・『類語大辞典』、こちらの方が、構成も分かりますね。実物見本も。

0915
・曇り。ちょっと、冬の日本海から流れてくる雲を連想させる。風、少しあってありがたい。
・そうだそうだ、原稿と言えば、10年くらい前の一夏をかけて、辞典の原稿を書きましたっけ。校正刷りがどこかにあったはず…… あった。320枚も書いている。項目数は1900語ちょっと。あの頃は私も若かった。もう2度とこういう仕事はできないな。そして、とうとうこの晩秋に出版の予定だそうです。
・最初に一度だけ執筆者全員で打ち合わせ会がありましたね。40〜50人くらいだったかな。旧知の人はもちろん、思いがけず会った方、論文で名のみ知る人などなど、面識ができたり、顔と名と一致させたりと、収穫ではありました。今秋出版となると、打ち上げみたいなことをやるのかな。

0914
・公園になった旧キャンパスにちらっと行ってみる。桜だろうか、広葉樹の葉が随分と落ちて、空が透けてみえた。やっと秋になったんだね。最高気温25度で、ずいぶんありがたい。東京がまたガクンと下がったんだね。大丈夫かな。
・末日〆の原稿(5枚)にメドをつける。来週中に10月末〆の原稿(3枚くらい)も終わらせたい。

0913
・相変わらずマンション勧誘の電話が仕事場に来る。むぅ。
・どうすれば掛かって来なくなるか。死亡したことにすると、掛かって来ない、という話を聞いたことがある。死亡者リストに入り、名簿を共有している(のだそうだ)企業へもその情報が入って、掛かって来なくなるという。試す価値はあるかも。もちろん、反撃付きである。「通夜・葬儀は滞りなく終わりましたが、明後日が初七日法要となっておりますので、是非にも、お出でかけくださいませ。聞くところによりますと、生前は、たいそう頻繁にご連絡をいただいたそうで。そのような方にお出で頂けないとなりますと、佐藤も悲しみますし、何より私があの世で叱られます。これでは安心して死ぬことすらできません。どうか、どうか、後生ですから(?)、苦衷をおくみとりいただき、是非是非、お出掛けくださいませ」。

0912
・深夜、日付けは13日だけど、まだ12日の気分なので。ひさしぶりに1時まで研究室で原稿書き。大きい郵便局に行き、速達を投函してきました。これで、これで、これでやっと夏休みが取れます。\(^o^)/ いつから取ろうか、どこへ行こうか…… 夢はつきませんね(って、大げさな)。

0911
・1年たった。あの日の22時、NHKのニュース番組を見ようとテレビのスイッチを入れた、ほぼその直後。ニューヨークからの生中継の映像が、旅客機の突入を映しだしていた。流れるニュースからすると1機しか突入していないはずなのに、火の手はすでに上がっている…… 2機めの突入をリアルタイムで見てしまったのである。
・愕然とした。しばらく、疑心暗鬼になったものである。クルマのドアを開ける瞬間にも、自室のドアを明ける瞬間にも、いやな想像がよぎったものである。
・飛行機から携帯電話で外部と連絡をとり、単なるハイジャックではないと知った乗客たちが、テロリストと戦って、もっとも被害の少ない方法を選んだこと──しかもそれが、搭乗機を墜落させることだったこと──も忘れまい(いま、この部分を書いていて嗚咽してしまった)。
・改めて、被害者各位の冥福を祈るばかりである。ほぼ一年前の「気になることば」に引用したものを再掲する。

「《信念のためなら死ねる》──そいつは分かるな。けど、《信念のためなら殺せる》──となったら、あたしには分からない。でもさあ、主義主張のために殺される人って、世界に数限りなくいたし、いるし、これからもいるわけだろう。他人の胸の中にある秤(はかり)にかけられてさ。だとしたら、そんな働きの出来る頭や心なんてものが、どうしてこの世にあっていいんだろう」(北村薫『覆面作家の愛の歌』角川文庫、1998。203ページ)

0910
・あれ? ふと気がついたのですが、私のパソコン、リターンキーに「Enter」と書いてあるな。「エンターキー」と言わないといけないのね。情報教育で「URLを記入したところでリターン」などと言っていたかもしれない。
・今日は、H2Aロケットの打ち上げですね。ちょっとワクワク。自分が小さかったころには、随分と訳もなく(?)、あこがれたものでした。男の子はみんなそうかな。その余波なんでしょう。意外と絵になりますな。

0909
・今日から3年生の教育実習。で、国語教育講座の教務厚生委員なので、某中学校へ挨拶にいく。朝の8時くらいには先方に着かなければならない。もちろん、身だしなみもきちんとしないと。だから早起きしなければいけない。今日は、またまた不眠だったので、遅れるはずもなく(しかしなぁ)。
・8時ちょっと前だというのに、すごい熱気である。運動会の練習を朝からやっているとのこと。そんなに大きな学校ではないが、圧倒される。実習生もすでに生徒の中に入ってやっていた。

0907
・さめざめと 泣く暇もなき 一週間。

0906
・夜は熱去らで いねがてにする。

0905
・せわしさに しばし忘るる あつさかな。

0904
・あ、昨日がこのHPの開設記念日だったのですね。御訪問のみなさま、今後とも、よろしくお願い申し上げます。
・末々見据え 据える灸(やいと)か。

0903
・虫の音や 尻に火のつく 月初め。

0902
・寝不足気味にて会議4時間。ふぅ。

0901
・夏風邪、続行中。もちろん、症状は軽いけれど、頭を使うのが若干億劫。
・味覚は大丈夫なので久しぶりに味噌カツで外食。もちろん、味噌がそのまま乗ってくるんじゃなくて味噌仕立てのタレ。岐阜にきた当初はどうしたものかと思ったが、赤みそのえぐみが油臭さを封じ込めてイケるんである。
・「イケるんである」と書いて気づいたけれど、最近、料理紹介の番組などで「〜(な)んです。」が(必要以上に?)多用されてる気がしますが、どうなんでしょう。ちょっとしつこいなぁ、と思うことさえあります。某浅漬け液コマーシャルが元?
・話をもどすと…… 今日行ったカツ屋さん、中途半端な時間に入ったためか、客は私一人。以前にも食べた店なので入りやすいが。ところが、食べ終わって出るまでに、4組の客が次々と入ってきた。こういうケース、よくあるんです。私が行くと空いてた店が混んでくる。単なる偶然なのか、それとも、何かの能力がそなわっているのか(笑)。妖怪・客招き、だね。
・夜、近所のコンビニへ。レジは、二十歳前後の女性のバイト。差し出した私の右手を、左手で支えるようにしながらお釣りを渡した。一瞬、手を引っ込めそうになった。慣れてないもので。
・岐阜に来ておどろいたことに、おばちゃん風お釣り渡し、というのがある。50代以上の女性店員が、お釣りをカウンターにさっと並べて置いてしまうのである。次の瞬間には、そっぽを向いているというのも例外のないところ。客は、一つ一つはがすように取るしかない。手渡しが当たり前と思っているので不自然きわまりなかった。なんと失敬な、とも思ったものである。何か言われがあるのだかろうか。額は間違えてませんよ、とのパフォーマンス? 変な病気をもらわないための接触拒否?