早引節用集のバリエーション

1)『宝暦新撰早引節用集』(宝暦2・1752)
    早引節用集の嚆矢!

2)『増補改正早引節用集』(宝暦7)
    ちょっと改訂したもの。これ以降、縦小本はこの名前になります。

3)『増字百倍早引節用集』(宝暦10)
    当時、普通だった真草二行にしました。中判(B6)横本です。

4)『明和新編早引節用集』(明和8・1771)
    大判(B5)縦本で、付録・挿絵を大幅に増やしました。

5)『早引残字節用集』(天明5・1785)
    3)にない語を集めた、姉妹篇です。大きさも一緒。

6)『大全早引節用集』A(天明8・1788)
    1)と3)を合冊したものです。

7)『大全早引節用集』B(寛政8・1796)
  6)を改編したものです。おおむね、3)の本文の各項目ごとに、5)の本文を補ったものです。

 18世紀後半でこれだけのバリエーションを揃えました。19世紀にはさらに増えていきます。

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