
放射線科専攻医1年目 K.M. 先生
1年目放射線科を選んだ理由
画像診断を通して一つの領域に囚われることなく幅広い疾患を扱うことができますし、その中で専門領域を持って知識を深めていくこともできます。また、IVRを通して救急医療にも関わることができますし、IVRも多様な領域に細分化されています。ジェネラリストとスペシャリストの両立が可能である点に魅力を感じ、放射線科を選択しました。働き方の多様性も放射線科の魅力の一つと感じました。IVRや緊急照射で時間外の呼び出しに応じることはありますが、他科と比較すると少なく、読影専従の先生は基本的に呼び出しがないため、自分の時間や家族との時間を確保することができます。
初期研修医ではどのような科をローテートしましたか?
放射線科以外に消化器内科や消化器外科、脳神経外科、病理などを選択しました。放射線科医には多領域の知識が求められるため、どの科を選択しても将来に活きてくると思います。個人的には、経験症例数が多く、画像読影のフィードバックを早く得ることのできる救急科や術前・術後の画像変化を見ることのできる外科系のローテートをおすすめします。IVR志望であれば、連携する機会の多い産婦人科や血管外科を選択するのも良いと思います。
指導医との関係性や指導体制はどうですか?
医局全体の雰囲気は良好で、年次が離れていても気軽に質問・相談できます。日々の読影で見逃しや、間違った解釈をした場合には対面で直接指導いただけるため、非常に勉強になります。また、毎週月・火・木曜日の8時~8時半と毎日17時~17時15分に専門医による教育レクチャーを実施しており、日々の臨床で遭遇する頻度の高い疾患から希少な疾患までを最新の知見を踏まえた上で提示してくださいます。初めに画像のみを提示いただき、所見や鑑別疾患を放射線科1年目が回答するという諮問形式で進行するため、画像所見へのアプローチの仕方や周辺知識も同時に学ぶことができます。
リフレッシュ方法、休日の過ごし方などを教えてください
放射線科医は読影業務で座りっぱなしのことが多いため、週3以上はジムに行き筋トレすることを習慣にしています。体力向上と気分転換になりますし、実際他の先生方もジムやランニングなど定期的に運動されている方が多い印象です。またゴルフも学生の時から続けています。リフレッシュになりますし年2回放射線部のゴルフコンペがあるので優勝目指して練習します(豪華景品あり!)。
コーヒーも好きなのでカフェに行くことが多いです。朝から落ち着いた雰囲気のカフェで読書やたまに画像診断の勉強をすると、とても気持ちの良い1日を過ごせます。
将来はどんな放射線科医になりたいですか?
放射線科医は、画像診断を通じて様々な診療科とかかわることができる診療科です。自分は専門的な画像知識と診断力を活かして、各診療科の医師と密に連携し、診断精度を高めることで、患者さんにとって最適な治療方針の決定や予後改善に貢献したいと考えています。
また画像診断だけではなく、IVRにも関心があります。十八番の画像ガイドを元に低侵襲に処置ができる非常に優れた治療法です。特に救急の場では、重要な役割を果たしており、迅速かつ正確な治療を提供して、救急医療に貢献したいと考えています。
~ 医学生・研修医へのメッセージ ~
放射線科は専門的な画像診断を通して、すべての診療科と連携しながら、全身を診ることができる数少ない分野のひとつです。放射線科は読影だけではなく、低侵襲に迅速な治療を行えるIVRやがん治療の3本柱のひとつである放射線科治療など入局後の選択肢の多さも魅力だと思います。またCTやMRIなどの画像撮像機器は日進月歩で進化しており、今後も間違いなく伸びていく分野です。これから、ますます放射線科医の役割や活躍の場は大きくなってくると感じています。
もし興味があれば、ご連絡を心よりお待ちしています。是非一度見学や研修で放射線科の業務を体験してみて下さい!