2006年1月16日午後2時前に、珍しい虹が見えるという声にひかれてベランダに出ると、
写真のように太陽に尻を向けたような「虹」が見えました。こんなのがどうしてできるのだろうと、
学生・教員・事務職員で、ああでもない・こうでもないと、久しぶりに話に花を咲かせました。
伊吹山に続く西の山々には薄く雪雲がかかる寒さでしたが、楽しい1日でした。 この「虹」は、「環天頂アーク(circumzenithal arc)」と呼ばれる非常に珍しい現象で、 「天空博物館」様の記載によると、「見ることができた人は幸運だと自信を持って」と 気象台の方がおっしゃたそうです(2001年4月23日:朝日新聞)。 東京から日帰りで打ち合わせに来た業者さんは、感激してお帰りになりました さてさて、環天頂アークはどうしてできるのでしょう?美しい写真がいろいろあって、 このページの太字をキーワードにして調べると、とても楽しいですよ。 |
建物は教育学部棟で、右(建物の裏側)が北、左が南です。体を西に向けて、 首が痛くなるほど空を見上げて撮った写真です。 太陽は、左下方(南西)にありました。太陽を中心とする円弧が、「虹」に接して薄く見えます。 この円は「外暈(がいうん/そとがさ:46-degree halo)」(暈:かさ)と言うようです。 下の写真にもある「内暈」と「上部タンジェントアーク」も見られます。 |
体を太陽に向けて、太陽と環天頂アークが1枚に入るように撮った写真です。 太陽と環天頂アークの中間にある、太陽を中心とする円は「内暈 (ないうん/うちがさ:22-degree halo)」、 これに接する円弧は「上部タンジェントアーク(upper tangent arc)」 と言うそうです。 |
太陽を中心に左右に、小さい太陽「幻日(げんじつ:parhelion)」が二つありました。 そこから太陽と反対側に尾を引くように放射される光「幻日環(げんじつかん:parhelic circle)」 がはっきりと見えました。 |