装置の概要
当センターには、次の装置が設置されている。
1.超高速度撮影装置:ウルトラナック標準セット (機器分析室5、持出可)
2,000〜20,000,000 fps(frame per sec、したがって時間分解能は0.5 ms〜50 ns)、8〜24枚のフレーミング撮影および
1 ns/mm〜3μs/mmの掃引速度でのストリーク撮影が可能。フレーミング撮影時、露出時間を各フレームごとに10 ns〜20 μs
の範囲で 1 ns ステップで設定可能。撮影フレーム間隔は40 ns〜320 μs の範囲で5 nsステップで任意に設定可能。レンズはニコンFマウント。撮影はポラロイドフィルムを使用。
2.高速ビデオ装置 : コダック・エクタプロ HS-4540-2 (機器分析室5、持出可)
白黒で、フルフレーム256x256の画素数では4500 fps(したがって時間分解能は222 μs)まで、分割フレームにすることで最高40,500
fps (64x64画素時、時間分解能は25 μs)まで撮影可能。撮影枚数は3072 (4,500 fps時に0.68 秒間の現象撮影が可能)〜49,152枚(40,500
fps時に1.21 秒間の現象撮影が可能)。 GP-IBで 外部コンピュータにデータダウンロード可、Tiff format で変換保存可能。NTSCで出力することができる。Cマウントまたはアタッチメントを介してFマウントのレンズが装着可能.3の光増幅光学装置,4のレーザ照明装置と組み合わせて使用することにより,高速な現象を高輝度で撮影することが可能.
3.光増幅光学装置 : ILS (機器分析室5、持出可)
直径40 mm、最大光増幅率が 10,000倍のイメージインテンシファイヤー。外部同期信号に同期して 20 ns〜1.2 ms の範囲で
10 nsステップまたはDC(連続)までのゲート時間設定が可能で、ゲートインターバルは5 MHzの外部同期信号まで対応できる。また、外部信号の各パルスに対して63
回までの多重露光の設定が可能。
4.レーザ照明装置 : 銅蒸気レーザ LS2-30 (機器分析室5,一応持出可)
波長は 510.6/578.2 nm(エネルギー比=2:1)、パルス幅は20〜30 ns、ビーム直径 25 mmで通常10 kHz で発振できる。外部同期信号により高速度ビデオ装置の撮影タイミングに合わせた同期発振が可能。出力は最大20W.また外部回路を設けることにより最高50kHzでのバースト動作が可能.
5.熱画像解析装置 : ニコンサーマルビジョン LAIRD 3ASH (機器分析室5、持出可)
撮影速度は 60 fps、検出波長は 3 μ〜5 μ (PtSiショットキー型 IR-CCD)。画素は、H768xV494 (シャッタ非動作時)、総画素数は
41万 (H811xV508)。また、測定可能温度範囲は -20 ℃〜2000 ℃ (フィルタにより-20〜190、150〜500、400〜2000
℃を選択します)。レンズは F1.2, f45mm(Fはレンズの明るさ(の逆数)、fは焦点距離)で、最短撮影距離 0.5 mとなっている。出力は
NTSC, RS232C, NIKON専用ディジタルコネクタと三種類可能。冷却方式はスターリングクーラ(つまり液体窒素などの供給は不要)で、傾斜使用制限が液体窒素使用と比較して大幅に緩い
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