制御を研究したい高校生の方へ

大学で制御を研究するために,高校では数学とくに微分方程式行列・ベクトルを勉強しておいてください.

微分方程式は,動きのあるもの(ダイナミカル・システム)を記述するために用いられます.物の運動を記述する運動方程式も微分方程式の一種です.制御では,入力によりシステムの状態を望ましいものに動かそうとするものです.したがって,微分方程式が必ず登場します.

また,行列とベクトルも頻繁にでてきます.これは複雑な微分方程式を解析しやすいように簡単化すると,行列とベクトルをもちいて表現できるからです.行列の固有値や一次変換が基礎的な位置を占めてきます.

実際に実験を行って思ったとおりに制御できるとうれしいものです.この感動を研究室で一緒に味わってみませんか?

 

参考図書

伊藤正美:大学講義 自動制御,丸善株式会社 (1981)