概要:近年、力学系の大域的な構造を有向グラフ表現を通して 解析する手法が盛んになっているが、精密な解析をしようとすると グラフのサイズが巨大になってしまうなど、計算上の困難が 発生する。本講演ではこのような力学系の大域的計算の困難さを、 計算不可能性や情報量圧縮の観点から見直し、またもとの力学系の 性質と計算の困難さの関係についての考察を紹介する。