概要:本講演では領域内部と境界上での双方 Cahn-Hilliard 型の 方程式系 (GMS) について近年得られているいくつかの結果を報告する. 2011年に Goldstein-Miranville-Schimperna らによって方程式系 (GMS) は提唱され, 内部と境界上の体積の和が保存するという 「総体積保存則」が成り立つ. この性質を利用し適切な関数空間を 設定することで抽象発展方程式の枠組みによって可解性が議論できる. また, Cahn-Hilliard 系から退化放物型方程式への接近についても 報告する.