概要: 核融合プラズマを記述するHasegawa-Wakatani方程式は、プラズマ 密度と静電ポテンシャルを未知関数にもつ非線形偏微分方程式です。 今回の発表では、R. Numata, R. Ball, R. L. Dewar, Phys. Plasmas 14, 102312, (2007) の論文紹介を前半で行い、Hasegawa-Wakatani方程式が どの様な特徴をもつ方程式かの紹介を行います。後半で、一様磁場方向に 概周期的な初期値を与えた問題に対して自分が得た数学の結果の紹介を 行います。概周期関数に関して数学的に新しい発見を得ていますので、 それの紹介をしたいと思います。具体的には、概周期関数のフーリエ級数、 概周期関数に対するポアンカレの不等式、部分積分法を改良した オリジナルな公式の3点になります。