概要: 本講演では空間二次元上の一般化 Zakharov-Kuznetsov 方程式の 初期値問題について考察する. 解の適切性を縮小写像原理によって示す 際, いくつかの時空間に関する線形評価式が必要となる. 今回は, 特に 最大関数評価式について考えたい. この評価式を1983年に Feichtinger によって導入されたモジュレーション空間と呼ばれる関数空間の枠組み で構成することで, 既存のものよりも滑らかさが低くなることが分かった. その結果として, 通常のソボレフ空間では扱うことが出来ない特異な 関数空間において解の適切性が得られることを示す.