中止:公開シンポジウム

「新型コロナウイルス感染症」感染拡大の防止という観点から、ご来場される皆様のご健康と安全を考慮し、下記イベントの開催を中止させていただきます。

岐阜大学研究推進・社会連携機構
岐阜大学学術アーカイブズ

また、関連展示会も中止させていただきます。

岐阜シンポジウム
植物誌の科学:身近な植物から世界の植物まで網羅する挑戦
~岐阜県植物誌から植物の世界を見る~

PDF、A4版、印刷閲覧用(PDF、A4版、印刷閲覧用)【公開シンポジウム】
「植物誌の科学:身近な植物から世界の植物まで網羅する挑戦~岐阜県植物誌から植物の世界を見る~」と題した公開シンポジウムを以下のプログラムで予定しております。一般公開で,参加無料です(1/20、情報更新)。

開催日:2020年3月1日(日)
会場:岐阜大学講堂(岐阜市柳戸1-1)

13:00-13:10 
森脇久隆(岐阜大学長)主催者挨拶

13:10-13:20 
川窪伸光(岐阜大学)趣旨説明

  • 日本は世界屈指の植物誌大国です。日本人は,花草木や虫を風流として楽しむ文化をもち,古くから自然事物を和歌や絵画として記載してきました。植物誌にいたっては,郷土誌として,日本中の大小さまざまな地域ごとに出版されてきました。そんな,植物誌の科学的理念と将来にわたる役割を再検討します。

13:20-13:50 
矢原徹一(九州大学)「植物誌調査の新しい方法:九大新キャンパスでの全種調査から屋久島へ,そして東南アジアへ」

  • transect-s.jpg私たちはさまざまな地域で100mx5mの細長い調査区を作り,10m×5mのセクションごとに,花や実がなくても全種を記録しています。この調査を多くの地点で行なえば,地域の植物相を網羅的・客観的・定量的に記録できます。この調査法は,希少種や新種の発見に威力を発揮しています。

13:50-14:20 
藤井伸二(人間環境大学)「なぜ身近な植物が絶滅するのか?:標本が語る過去と今」

  • 今では稀になった植物たち:野原に咲いていたキキョウ,空き地に生育していたオナモミ,水田雑草だったデンジソウ,畑の雑草だったマメダオシ・・・。今では想像もできないことですが,これらの植物は確かに「身の回りにあった」のです。その変化をご紹介し,原因について考えたいと思います。

Xanthium3.jpg

14:20-14:30 
休憩


14:30-15:00 
高橋弘(岐阜大学名誉教授)「岐阜県植物誌完成までの道のりと岐阜県に特徴的な植物」

  • gifupre.jpg岐阜県植物誌は植物誌の作成を目的とした調査会の結成から完成まで17年を要した。この間は苦節とも言えるが、調査会会員の情熱によってここまでたどり着いた。その道のりを紹介し、また、植物誌から浮かんだ岐阜県に特徴的な植物についても紹介する。


15:00-15:30 
福岡義洋(名古屋市立楠西小学校)「岐阜県植物誌はプロとアマが蓄積した植物標本によって完成した」

  • floragifu-s.jpg岐阜県植物誌で,引用された標本は,約133,000点である。その中で,プロが収蔵した標本は全体の約26%で,アマチュアが収蔵した標本は約74%である。データベースの構築,標本の同定,本文の執筆など,多くのアマとプロのコラボレーションによって岐阜県植物誌は完成した。



15:30-16:00 
須山知香(岐阜大学)「地方大学ならではの植物標本庫生残り戦略」

  • gifuuniv.jpg植物標本庫を良好な状態で維持管理していくには,ご存じの通り,さまざまな問題がつきまといます。「地方の,小さいところ」では,殊更です。ちっちゃい個人が壮大なる「藁しべプロトコル」を発動させて,苦悩しつつも,そこをみんなで,なんとかしていきましょうよ!,というお話。

16:00-16:30 
総合討論

【シンポジウムの趣旨】
 このシンポジウムは、岐阜大学学術アーカイブ・サテライトである教育学部付属郷土博物館植物標本庫の本格的な運用開始、岐阜県植物誌調査会による『岐阜県植物誌』の出版、および岐阜県で日本植物分類学会の大会が開催される令和元年度に、総合的な「岐阜大学シンポジウム」として企画されました。

 世界、アジアそして日本で活躍する植物誌研究のトップランナーである矢原徹一氏(九州大学)と藤井伸二氏(人間環境大学)を招聘するとともに、長年、岐阜県周辺の植物相の解析に尽力されている高橋弘氏(教育学部・名誉教授)および、地域の植物研究に活躍されている小学校教諭の福岡義洋氏、今回のアーカイブ・コアの設置を担った須山知香氏(教育学部・准教授)にご講演いただきます。

 地域の自然史研究においては、地元のアマチュア研究者や学校の先生たち、そして博物館などが、とても大きな役割を果たしてきました。近年の社会事情により、研究人材が減少しつつあることが危惧されているこの分野では、次の世代の人材育成が急務となっています。本シンポジウムの内容は、全国の植物分類学者はもとより、岐阜県民、市民の興味をかき立てること間違いありません。学校の先生たちご自身が、実体験を伴う、自然に親しむ理科教育・環境教育の一つの形として、『自然の中へ出かけて、植物を観察する・学ぶ・調べる』活動を始められるきっかけとなることを祈念しています。

 また、関連企画として、各都道府県が刊行している「植物誌」を収集し、図書館内に閲覧できるブースを設置するとともに、図書館エントランスホールにおいて植物標本の展示会や地域植物史の研究事例発表(2020/2/28(金)~3/12(木)の13日間)を行います。

これまでにお寄せいただいている植物誌のリスト

主催:岐阜大学、共催:日本植物分類学会
協力:岐阜県植物誌調査会・岐阜県植物研究会・岐阜県博物館・美濃加茂市民ミュージアム
後援:岐阜県教育委員会・岐阜市教育委員会・岐阜県博物館協会

【関連展示会】
観覧無料 会場: 岐阜大学図書館 2Fエントランスホール

会期:2020年3月1日(日)~3月3日(火) 
1. 日本全国各地の植物誌を展示

会期:2020年2月28日(金)~3月12日(木)  
2.岐阜大学学術アーカイブズ 「標本を読み解いて植物を知ろう」
3.岐阜県博物館 「植物線画の世界」
4.美濃加茂市民ミュージアム「加茂地区の生物多様性調査から(仮)」
5.岐阜大学環境サークル G-amet(ジャメット)「岐阜大学自然保存地の50年と学生主体の生物多様性事業の挑戦」