岐阜大学 応用生物科学部 生産環境科学課程 環境生態科学コース
水利環境学研究室
Laboratory of Water Resource Environment
■ 研究室紹介
(灌漑排水と水利環境)
『灌漑排水』 とは、農地における降雨・蒸発散・浸透などの自然の水循環を補完して、人為的に農地の水環境をコントロールすることをいいます。すなわち生産性向上という観点から、自然の水循環が適切であるかどうかを判断し、不足する場合には水の補給(灌漑)を、過剰な場合には排除(排水)することをいいます。
水は生命の源であり人類を含めたすべての生物が生存していく上で必要不可欠な環境要素の一つです。灌漑排水によって水資源を有効利用することは、人間が自然と共存していく上で最も重要な技術です。
しかし、現在では、農地や用・排水路、ため池など農業の場に対して、植物生産のみではなく、多様な生物の生息の場や国土保全などの多面的な機能の発揮も望まれています。そこで、学部改組に合わせ、当研究室は旧灌漑排水学研究室から水利環境学研究室へと改められました。
『水利環境』 は、この二つの言葉を合わせて作られた造語です。即ち、従来から研究を行ってきた灌漑排水の志向に新たに環境保全の志向を加え、「環境に配慮した農業水利のあり方」を追求し、実現を目指すという意味です。
この水利環境の志向は農業の枠を越え、国民生活全体に安全性やゆとりを与えることができると考えられ、将来の日本を支える基盤となっていくことが期待されます。
学生のみなさんへ
研究室分属やコース分属などで興味・質問がある方は、気軽に研究室(A棟1階111番教室、エレベーター近く)までお尋ねください。
学生または教員がお答えします。