福井の Home に戻る

Chiangmai Setcon Co. Ltd.

2004年正和園芸カタログ
興味のある方は【ここをクリック】して下さい
 Chiangmai Setcon Co. Ltd.は千葉県白子町の正和園芸のタイ農場です。社長の斉藤正二さんとは古くからの友人で、1996年7月と2002年2月に訪問しました。
 農場の場所は、チェンマイ市南東部のMae Thaにあり、球根植物を中心として、各種園芸植物の生産、輸出を行っています。
 また、農場には20名程度が宿泊できる研修施設やセミナーを行う会議室もあり、8月には世界各地から園芸研究者を集めて、Summer Seminorを開催しており、国際的な園芸活動を行っています。私もこの研修施設に泊めていただき、快適な生活を送らせていただきました。
 斉藤さんは、自らの農場での球根生産に加えて、タイ北部の、いわゆるケシ栽培地域における代替換金作物としても球根生産も指導しておられます。また、タイにおける園芸文化の発展にも貢献しておられ、タイ国内でも高い評価を受けておられます。
 下の写真は、Chiangmai Setcon Co. Ltd.のタイ農場社長のMs. Suthum Viroonhamanさんが女王陛下に農場の花を献花している写真です。

 Chiangmai Setcon Co. Ltd.の球根生産を紹介します。まず代表的な球根植物として、クルクマ(Curcuma属)を挙げることができます。”Curcuma roscoeana cv. Potonichar Pink”や”Curcuma cv. Sawan Chiangmai”などを育成し、世界にクルクマを広めたのはこの農場です。広大な面積の農場で生産されたクルクマの球根は、一つずつ洗浄され、梱包されて世界中に出荷されていきます。
 2002年2月に訪問したときには、堀り上げられた大量のクルクマの球根が山積みにされており、驚きました。

  
      

 クルクマに加えて、ショウガ科の植物も豊富に生産されています。ショウガ科の植物を日本国内に紹介し、拡げたのは斉藤さんの功績によるものです。私の家にも鉢植えが栽培されています。
 ショウガの根は細かい凹凸があり、植物検疫を通過するために、従業員が一つずつ歯ブラシで塊茎に付いた泥を落としていたのが印象的でした。植物を輸出するということは、色々と手間が掛かることなのだと改めて考えさせられた次第です。

  
   

 1996年に訪問したときには、グロリオーサ(Gloriosa) の品種が多数生産されていました。積極的な交配育種も取り組んでおられ、選抜された品種を広い農地で効率的な増殖を行っていました。

    

 ユーチャリス(Eucharis grandiflora)は、日本では計画的に開花を行わせることが難しいのですが、タイ農場では写真のように一斉に開花していました。開花し終わった個体は掘り上げて充分乾燥させて、出荷します。

 

 Chiangmai Setcon Co. Ltd.の栽培概要を紹介します。生産の基本は「露地栽培」ですが、作目によっては寒冷紗をかけた「シェード栽培」も行います。また、育苗などでは「雨除け栽培」も積極的に行っており、「隔離ベッド栽培」や「ベンチ栽培」が行われていました。日本に輸出する場合には、出荷直前に特殊な「隔離栽培」も行います。
 タイ国内で販売する植物に用いる培土は、モミガラを中心とした「モミガラ堆肥」を用いていますが、日本国内へはモミガラが植物検疫に抵触するため、ココピートなどを用いていました。

             

 Chiangmai Setcon Co. Ltd.で栽培されていた「面白い植物」を紹介します。

  
観葉植物のカラー・リーフ・プランツが色々ありました。黒葉のサトイモ、銀葉のカラテア、赤葉のカラー。

      
2002年に新たに販売が予定されているカラジウムの色々です。

  
ネムノキの色変わりのシリーズです。赤の濃いもの、基部に白色が入らないもの、白花。

  
水辺に生育するカヤツリグサ(Cyperus属)の仲間で、水草として鑑賞します。

  
ハナキリンの石化品種の色々。

 
 
    

 タイの雨除けハウスの構造は、支柱がコンクリート角柱を用い、竹を利用して作ります。高温対策として、屋根の上部に換気用通風口を設置します。棚も竹を工夫して作ります。

  
  

タイの農場の従業員は、農場の一部に家を建てて住んでいます。従業員の生活をまもることは、社長として義務とされています。下の左の写真は従業員用ではありませんが、このような立派な家を建てる費用は、日本円で60万円程度だそうです。(この金額なら私もセカンドハウスを建てられそうです。)