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ゲッチンゲン市(Goettingen)の青空市

 ドイツは環境に対する関心が高く、ゲッチンゲン周辺の有機栽培農家を視察した後、それらの有機農産物に対する一般市民の反応を見るために市場に立ち寄りました。
 ゲッチンゲン市内のAm Wochenmarkt通りは毎週月・水・土曜日に青空朝市が開かれます。なかでも土曜日の市は規模が大きく、周辺の生産農家が収穫した農産物が販売されています。日本では最近あまり見かけなくなった「市場の雑踏」を久々に見た気がしました。すれ違う人は皆、手に一杯の野菜などの買い物袋を持っていました。

  

 有機農産物を扱う店は下左の写真のように「Bioland」などの表示の看板が掲げられており、右の写真の店とは一目で区別できるようになっています。
 有機栽培に対する意識の高いドイツ人ですから、有機栽培の店が繁盛していると思っていたのですが必ずしもそうではなく、有機栽培農産物を購入する人と一般農産物を購入する人が分かれているように感じました。

有機農産物販売店        一般農産物販売店
 

 全般的に見て、有機農産物を販売する店の品揃えは一般の農産物販売店に比べて少ない傾向がありました。これは有機栽培を行える農産物が限定されるため仕方がないことかもしれませんが、それにもかかわらずお客さんの数は一般の販売店と比較して少ないとはいえない状況でした。すなわち、市場のお客さんは有機農産物を購入する人と一般農産物を購入する人とが明確に分かれており、有機農産物を購入する人は別の店を見る場合でも必ず有機農産物表示である「Bioland」が掲示されている店を回っていました。

有機農産物販売店
  

一般農産物販売店
  

 有機農産物販売店では品揃えを良くするために、ドイツ以外で生産されたものもありました。ドイツ国外で生産されたものであっても、それぞれの有機農産物認定機関で認定されたもので、必ず認定機関の表示がありました。以下にその例を示します。

「Bioland」はドイツの有機認定農産物
「Bio」はドイツの認定有機農産物
「Naturland」はIFOAM (International Federation of Organic Agriculture Movements)の認定を受けた
ドイツの認定有機農産物
「EKO」はオランダの認定有機農産物
「CAAE」はスペインのアンダルシア地方の認定有機農産物
「AIAB」はAssociazione Italiana per l'Agricoltura Biologica, (Italian association for organic farming)の略で、
イタリアの認定有機農産物
 有機農産物表示は、野菜だけではなくチーズなどの畜産加工製品や卵にも付けられていました。

畜産製品の有機農産物販売店
 

 有機農産物と一般農産物の価格差を見ると、同じ品目・規格で価格を比較調査したもので見ると平均1.2〜1.5倍程度でした。毎日消費する食料品としては考えると、この価格差は大きいと感じられるかもしれませんが、有機農産物を生産する側の努力と地球環境保全あるいは健康に対する影響を考慮すれば、リーズナブルな価格であると考えます。
 とはいえ、一般消費者にとって負担は大きいようで、「環境問題に対する意識の高いドイツ」であっても有機農産物の普及割合は農産物全体の3〜5%程度だとのことでした。

有機栽培 普通栽培 価格差
品名 規格 価格(\) 品名 規格 価格(\)
トマト 1000g 600 トマト 1000g 286 2.1
アスパラガス 1000g 936 アスパラガス 1000g 750 1.2
パプリカ 1000g 654 パプリカ 1000g 471 1.4
カリフラワー 1個 264 カリフラワー 1個 150 1.8
ブロッコリー 1個 288 ブロッコリー 1個 246 1.2
モッツァレラチーズ 100g 191 モッツァレラチーズ 100g 130 1.5
有機農産物 一般農産物
ホウレンソウ 1000g 372 イチゴ 500g 227.2
ネギ 5本 120 ルバーブ 1000g 174
ズッキーニ 1000g 300 ソラマメ 1000g 180
カボチャ 1000g 408 サニーレタス 1株 70
リーキ 1000g 480 コールラビ 1個 60
ピーマン 1000g 468 マッシュルーム 100g 86
パルメザン 100g 300 ゴーダチーズ 100g 106
XL 42 L 36
M 33.6 L 18