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VAN TOL ROZEN
Hoofdweg 71
1424 PD De Kwakel
Netherlands

 2005年オランダの切りバラ生産の状況を視察しました。これまでのオランダ視察では,大規模生産施設や育種会社の視察が主でしたが,Holland Web社のMichel de Kok氏の案内で中・小規模生産者を訪問することができました。
VAN TOL ROZEN社は個人経営の切りバラ生産会社で,1.5haの生産面積です。
ハロウィン(Halloween),パラディ(paradis),ヘブン(Heaven)の特徴ある3品種を生産しています。パラディは15年間栽培を行っており,オランダではVAN TOL ROZEN社しか生産していません。
以前は2度新品種の導入を試みたが,導入した品種の販売が不調であったため,現在は3品種に固定して生産しています。

後継者はいないので1代限りの生産会社であり,新たな設備投資はしない方針です。

 

天然ガスを利用した320KWのコジェネシステムで発電と暖房を行っています。
オランダでは14000luxが主流になっていますが,VAN TOL ROZEN社では5000luxの補光を行っています。ヘブンを15000luxの補光で生産している会社もあるが,5000luxで充分生産性は高く,必要ないと判断しているとのことでした。

   

芽掻きや採花回数など細部にわたってチェックを行い,きめ細かい管理に努めるためには従業員の管理が重要であり,人件費については惜しまないで支払う。
顧客と対話して,品種や規格を決定し,現在生産している3品種で70cmの切花を目標に生産を行っています。

  

  

MPS-Aを8年間継続して取得している。
従業員の健康を考えると消毒が問題であったので,天敵を積極的に導入している。
環境対策は消費者にアピールできると考えている。

 

昨年6月に30℃以上の気候があり,Pythiumあるいは疫病が発生して被害が出たそうです。これまでオランダでは施設内が30℃に達することがなかったため,ピシウム病の発生はないと考えていましたが,地球温暖化の影響なのでしょうか・・。