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昆明海宇園芸有限責任公司 
(中国昆明市呈貢県)

    

 2006年9月に麒麟生物農業(上海)公司昆明分公司の李文庚総経理の案内で昆明市の海宇園芸有限責任公司の昆明市呈貢県馬金鋪基地を訪問しました。昆明市中心部から昆元高速道路で南に30kmほど下ったところにあります。
 昆明海宇園芸有限責任公司は2001年に設立され,昆明市呈貢県馬金鋪と富民県に2カ所,禄勧県に1カ所の模範農場を持ち,栽培総面積は220ムー(約15ha)です。年間切花本数は約2000万本で,中国国内はもとより,日本、オーストラリア、ロシア、シンガポール、タイなどへも輸出しています。IFEX(国際フラワーEXPO)にも毎年出展し,2004年には日本に30万ドルの輸出を行った実績を持っています。
 海宇園芸の由来は「海?百川,宇涵天下」からきています。総経理は李さんという女性社長です。インターネットホームページの充実に加えて,装飾デザイナーとの共催で園芸展覧会に出展するなど,女性ならではのセンスで海宇ブランドの浸透にも力を入れています。
 海宇は日本でいえば個選共販の農業協同組合のような組織です。農民が生産したバラを海宇ブランドで販売を行います。個選共販組織の課題は日本も同じですが,農民ごとで品質にバラツキが出ることが課題で,海宇園芸の技術責任者が生産技術指導を行います。
 呈貢馬金鋪基地の面積は60ムー(4ha)で,ハウス1棟の面積は5ムー(3,300u)です。8農家が分割して管理しています。

  

 品種数は17品種で,生産する品種は海宇農場の展示品種を見て,農民が決定します。訪問した呈貢馬金鋪基地の農民の生産技術力は高く,品質はよいものでした。切花長も長く,生産性も極めて高いと感じました。バラの収量は5万本/ムー(667u)/年とのことです。換算すると75本/u(250本/坪)になります。ハウスの高さが比較的高いため,高い品質のバラが生産できるものと思います。

 
  

 昆明は常春の国といわれていますが,夏は結構気温が上がり,冬はかなり寒くなります。低温期には2重被覆を行って対処します。バラの管理は液肥と水の併用です。
 温室で収穫した切花は,遮光ネットを被せた収穫運搬車で選花場まで運ばれ,一斉に選花が始まります。

  

選花された切花は,丁寧に15本ずつパッキングされて出荷されます。

   

選花の過程で規格外品は容赦なく捨てられます。膨大な量の廃棄物がハウスの脇にうずたかく積み上げられていました。

  

温室の脇に排水溝にはアオコが繁殖していました。呈貢馬金鋪基地は昆明湖の東部に位置しており,将来昆明湖の水質汚染が大きな問題になってくるのではないかと心配しました。

選花場の脇には石炭がうずたかく積まれてありました。恐らく農民の暖房用の燃料と思いますが,昆明の冬は結構寒いのだと思います。