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★「北京莱太花卉市場」 (北京市)
    〒100016 北京市朝陽区麦子店西路九号TEL:(01)64634600

 莱太花卉交易センターは朝陽区東三環北路8号(燕莎商城の近く)に位置し、中国最初の大型室内花卉交易センターで、切花相対市場(2500u)、切花セリ市場と冷蔵倉庫(2000u)、鉢花・切花販売場(8600u)、からなります。莱太花卉センターの業務内容は、花の展示、卸売り、小売り、花の輸入などを含め、オランダ、韓国、アメリカ、カナダ、台湾などと貿易関係を結んでいます。
 1998年4月に相対市場として開場し、2001年3月よりオランダ式の時計ゼリを開業し始めた切花市場です。昨年(2000年)の中国訪問時にその存在を耳にしていましたが、今回初めて視察することができました。
 大きく分けて、4カ所に分かれて市場があります。下の写真の大きなビルディングの2階部が観葉植物などの鉢花相対市場で、その裏側に2階建ての建物の2階部にオランダ式の時計セリ部、1階がカーネーション,バラ,切り葉を中心とする切花相対市場になっています。これらの建物と道路をはさんで向かいに1階建ての球根切花を中心とした切花相対市場があり、90軒の卸が出店しています。相対市場部全体の卸数は200軒とのことです。
 切花相対市場部の開場時間 4:00A.M.〜8:30 A.Mで、セリ市場部の開場時間は夕方4:00です。セリ市場の買参人席は400席が用意されており、セリ場は2個所設置されていました。
 相対市場部,セリ市場部ともに売買は会員登録制度を取っており、現在の登録者は2000〜3000人とのことです。この中には北京市内の花店のほか、生花教室やスーパーなども含んでいます。

   

 2003年の莱太花卉市場の年間平均取引価格は0.8元/本で、1日の取扱金額は20〜30万元とのことでした。したがって、1日の取扱本数は25万〜37.5万本と推定できます。この取扱量は北京市の切花市場の80%を占めているといわれています。毎年取扱本数は10%ずつ増加しているとのことでした。莱太花卉市場では、まだ統計数値がキチンと処理されておらず、担当者の頭の中だけに数値が存在する状態で、色々な面で課題が残っていると感じました。
 販売されている切花の多くを占めるのが昆明から輸送されたもので,次いで遼寧省,山東省が目立ちました。昆明からの輸送手段は飛行機、もしくは列車、トラック便で、航空便の運賃は2.5〜3元/kg、列車の運賃は1元/kgとのことでした(2004年)。
 午後4:00に市場に搬入、倉庫で貯蔵後、4:00A.M.から相対市場での販売を開始するとのことです。
  莱太花卉市場の売り上げの70〜80%が上位10品目(バラ、ユリ、カーネーション、ガーベラ、キク、ラン、デンファレ、チューリップ、スターチス、グラジオラス)で占められており、今後増加すると推定される品目は、トルコキキョウ、バラ(黄色、サーモンピンク)とのことです。カーネーションは今後減少すると推定していました。

 
産地から莱太花卉市場に運ばれた切花を搬入する貯蔵室

 北京市は鉢物市場が数多くありますが、切花市場は大きなものとしては莱太花卉市場しかありませんでしたが、2003年9月に東郊花卉市場と彩云之花卉市場が開場し、現在、北京の切花市場は3社あります。大規模小売店は20社程度あります。
 
  
 2001年にセリ市場を見学しましたが、買参人の数はまばらで、全員を合わせても30名程度でした。セリのシステムが未だ本格的に稼働していない状況で、実際に活発にセリに参加している買参人は数名のようです。「マリ」(市場の専門用語で、1回のセリで決まったセリ値と同じ価格で購入する買参人を募ること)が行われておらず、「同一買参人が価格を次々に下げてセリ落としていく」という奇妙な現象が見られました。
   
 セリ時計の説明ですが、一番下が「品目名と生産社名」で「陽金山」という名前のバラで、生産者は「北京中以示苑」です。下から2段目は「セリ落とした買参人の番号」で11110番の買参人がセリ落としました。下から3段目は、左から「規格と等級」「数量」「入り数」の順で、20本入りで、残数量は5束です。一番上の段がセリ落とした価格で、20本入りが16.25元(244円)です。
  
買参人席の押しボタン。机の中には買参人の認識装置が入っていると思われます。この日に出荷されたものは、「シダの葉(魚尾)」が13束、「ストレリチア(天堂花)」が110束、「バラ(?瑰)」が500束、「ユリ(百合)」が100束、「スターチス(勿忘我)」が100束、「排草(?)」が500束、「ダイアンサス:単弁カーネーション(石竹)」が6束などでした。
 色々な問題点を抱かえたままの開場のようで、「北京で必要な全ての切花をこの競り市場で取り扱う」という初期の目標がうまく機能していないようでした。説明ではここでセリ落とした花を翌日に相対市場で販売したり、その逆もあるようです。また、買参人の教育も充分行われておらず、特定の大手の買参人の言いなりで価格が決定されているという感じを受けました。
下の写真は、切花相対市場の光景です。早朝にも関わらず多くの取引が行われていました。

 
カーネーション

    
バラ

   



    
切花の相対市場の風景


2004年2月1日(春節)の莱太花卉市場での価格一覧

品目名 価格 1本単価 日本円単価(14円/元) 産地
スターチス 15元/5本 3元 42.0円   
キク 8元/20本 0.4元 5.6円   
ガーベラ 5元/10本 0.5元 7.0円   
オンシジウム 45元/10本 4.5元 63.0円    広州産
バラ 35元/20本 1.75元 24.5円    昆明
バラ(赤) 38元/20本 1.9元 26.6円   
バラ(黄) 20元/20本 1元 14.0円   
バラ(ピンク) 25元/20本 1.25元 17.5円   
バラ(黒) 34元/20本 1.7元 23.8円   
カーネーション 9元/20本 0.45元 6.3円   
ソリダスター 15〜18元/24本 0.63〜0.75元 8.8〜10.5円   
モンステラ 8元/5本 1.6元 22.4円   
アレカヤシ 6元/12本 0.5元 7.0円   
プロテア 40〜50元/本 40〜50元/本 560〜700円    南アフリカ産