岐阜大学 工学部 化学生命工学科 生命化学コース

助教 石黒 亮 Dr. Ryo Ishiguro

■岐阜大学工学部化学・生命工学科 助教

学位

博士(理学) 京都大学

石黒亮の研究

高圧力ネイティブゲル電気泳動法を用いたオリゴマータンパク質の物性研究、FT-IR法、光散乱法などを用いた界面活性剤の脂質2重層膜への影響の研究。

高圧力ネイティブゲル電気泳動法を用いたオリゴマータンパク質の物性研究
 生体分子の会合・かい離現象を研究する手法として、高静水圧を用いたネイティブゲル電気泳動法を開発しています。多くのタンパク質は互いに会合することではじめて機能を発揮するように設計されています。また,タンパク質が間違って会合することによって誘発される病気も知られています。
 ネイティブゲル電気泳動法は、タンパク質の大きさとゲル内での動きやすさが関係することを用いて、タンパク質の大きさの分布をバンドの濃さや位置として表す手法です。高静水圧や様々な温度下で実験をおこなうことで、タンパク質の会合・かい離平衡を制御し、その挙動を熱力学理論を用いて定量的に評価できます。
 この手法は非常に単純であり、タンパク質だけでなく、核酸やさまざまな生体分子にも適用できますが、解析を行うためには化学熱力学や反応速度論の基礎を理解していることが不可欠です。この研究を通して、学生の皆さんがそれらの素養を身に付けるよう初歩からお手伝いします。

担当科目

学部
先端生命化学,基礎物理化学I
大学院
None

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