P(R) CALCULATION FROM PDB MODEL ================================================== `P(r)` 関数の観点からSAXSデータを検証することは、構造変化を理解または検出するための最良の方法である。 `P(r)` 関数がSAXS曲線の実空間表現であるにもかかわらず、 `P(r)` 関数は、最もノイズのない観測されたSAXS曲線の分解能が制限された視点である。しかしながら、関数自体は単純であり、特徴を解釈することは、既知の(ホモロジー)モデルからの `P(r)` 関数を重ね合わせることによって促進され得る。 ここで、 :file:`"P4P6_A4_2.mccd.dat"` にPDBファイル :file:`single.pdb` がロードされる。見てわかるように、データは広向 `q` (〜0.42Å :sup:`-1` )にあたる。 PDBファイルをロードするには、ファイルを4つのパネルのいずれかにドラッグするだけである。 :program:`Scatter` は自動的にファイルを `P(r)` 関数に基づくSAXSカーブに変換する。この計算には時間がかかることがあるため、待機すること。水分子はデフォルトで除外される。水分子を含めるには、 :menuselection:`"Setting"` でフラグを変更できる(図2の赤い矢印を参照)。 :program:`SCÅTTER` はPDBからの `dmax` を決定し、それを図1に示す。 図1 .. image:: 5.1pr_pdb_1-18e6c8da4f8e0fa931bf44f47862e610.png :scale: 60% 計算は、PDB内の全粒子に対して実行される。 図2 .. image:: 5.2pr_pdb_2-c6daf2986710e12c370f359ce47ef919.png :scale: 60% さらに、計算された `P(r)` 関数の分解能を設定することができる(デフォルト:0.4)。分子のサイズによっては、計算に時間がかかることがある。また :program:`SCÅTTER` は、3D凸包を計算し、凸包の最も遠い2点を `dmax` として、入力分子の `dmax` を決定する。また、実験 `P(r)` を最適化して、データセットに適した115オングストロームの新しい `dmax` を決定した。 図3 .. image:: 5.3pr_pdb_3-36d38abf8dd11e3bc1bc81e8d8b448f8.png :scale: 60% 濃度、コントラスト、そして、実験強度のスケールなどの多くの理由からスケールはオフになる。したがって、本プログラムは設定可能なスケールを含めた、もし `P(r)` 関数が実験関数よりも小さい場合は、スケールを1.02に設定し、 :menuselection:`"Retern"` キーを数回押して分布を高倍率にする。同様に、それが大きい場合は、スケールを0.98に設定し同様のことを行う。