1. ベジェ曲線とは

1.1. ベジェ曲線 (Bezier Curve)

ベジェ曲線 は、当時フランスの自動車会社ルノーの技術者であったピエール・ベジェ氏が車体デザインのためにコンピューター上で滑らかな曲線を描く手法として考案したもの。Wikipedia

複雑な凹凸を持つ曲線でも、制御点の座標と関数により指定した二点間を結ぶ滑らかな曲線を表現できる。

コンピュータ上で編集可能な自由曲線を描く手法として、CADやドローソフト、ベクター画像、フォントなどで広く普及している。

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1.2. ベジェ曲線の構造

ベジェ曲線アンカーポイントセグメントハンドル(方向線) という3つのパーツから成り立っており、これらを全て合わせて パス と呼ぶ。

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アンカーポイント :
線が通る基準となる点。 ペンツールを使って点を打つことで作ることが出来る。 一番最初の点が「始点」、最後の点が「終点」となる。
セグメント :
アンカーポイントとアンカーポイントとを繋ぐ線分のこと。 繋がった線分は描画している図形の骨格となる。 セグメントはアンカーポイントとハンドル(方向線)から自動で出来るものなので、直接的に手を加えることはない
ハンドル(方向線) :
セグメントの曲がる方向と強さを制御する。 アンカーポイントから出ているハンドルを動かすことでカーブをつけ、複雑な形を作成する。 線の曲がる方向はハンドルの角度を変えて調整。 このときハンドルが長いほど曲線のカーブは強く、短いほど弱くなる。