このマニュアルでは、有限要素法(Finite Element Method, FEM)に よる二次元磁界解析の手順を説明します。
この解析手順のながれを簡単に書くと次のようになります。
入力ファイル | 使用プログラム | 出力ファイル |
---|---|---|
object.dat | meg →→ | in.dat g.dat sin.dat |
入力ファイル | 使用プログラム | 出力ファイル |
---|---|---|
in.dat g.dat sin.dat d3 ib | femig →→ | d.dat out |
入力ファイル | 使用プログラム | 出力ファイル |
---|---|---|
in.dat g.dat sin.dat d.dat | lookgc →→ |
object.dat についての詳しい内容は他のページで説明していますので、
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ここではここでは分割図作成用プログラム”meg”の扱い方を簡単に説明します。
解析は二次元有限要素法を用いて行います。解析にはfemigという
プログラムを用います。磁界解析に関係するファイルを以下に示します。
入力ファイル | 出力ファイル | |||
---|---|---|---|---|
in.dat g.dat sin.dat d3 ib | 要素のデータ 外形線のデータ 要素のデータ ファイル指定用のデータ 実行時に入力するデータ | d.dat out | 磁束のデータ 解析経過のデータ |
次に、 磁界解析に関係する入力ファイルの中で、 2章の「分割図の作成」で作成されないファイルについて説明します。
07out 15in.dat 16d.dat 25sin.dat 30g.dat |
99 d3 k 0 -1 1 0 0 0 100 |
データが揃ったら、プログラムを実行します。 実行方法を次に示します。
femig < ib↓ |
例として用いた解析モデル図を以下に示します。このモデルは 馬蹄形鉄と棒形鉄とコイルで構成されています。コイルは100巻で 一本あたり1Aを図のように流しています。
このモデルは 上下に対称なので以下のように1/2領域で考え、 境界と分割優先度は図のように与えました。また、
このモデルのobject.datを次に示します。
/* 長さの単位の設定[mm] */ factor = 1000 /* 境界条件 */ bound = line{ 0, 0, 0,200,450,200,450, 0} /* 形状設定 */ /* 空気 */ fig[6] = box{ 0, 0,450,200} /* 棒状鉄 */ fig[1] = box{270, 0,280, 50} /* 馬蹄形鉄 */ fig[2] = arcpoly{150, 0,-50,5, 200, 50, 0,1, 250, 50, 0,1, 250, 40, 0,1, 200, 40, 40,5, 160, 0, 0,1} /* コイル */ fig[4] = box{165, 0,175, 10} fig[5] = box{135, 0,145, 10} /* 材質指定 */ mat[1] = {3000,3000, 0} mat[2] = {3000,3000, 0} mat[4] = { 1, 1, 0} coil = {4, 5.0e+5} mat[5] = { 1, 1, 0} coil = {5,-5.0e+5} mat[6] = { 1, 1, 0} /* 細分割条件 */ fine[ 5] = box{ 50, 0,400,150} fine[10] = box{100, 0,350,100} /* 積分路 */ path[1] = line{260, 0,260, 60,290, 60,290, 0} |
解析に用いた分割図と磁束線を示します。
この演習が終ったら次のコマンドを入力して、 in.dat*、d.dat*、g.dat*、move.dat*のすべてを消去して下さい。
rm in.dat* d.dat* g.dat* move.dat*↓ |