活断層の活動履歴の評価はこれまで新しい地層を対象としてきましたが,古い岩石の中に断層破砕帯が発達している場合でも適用可能な新しい活動履歴評価手法の開発を進めています。
断層破砕帯の調査では,野外に出かけて地表に露出する岩石を詳しく観察します。ボーリングコアを用いる場合には,保管場所に出かけたり,研究室に運び込んだりして,詳しく観察します。その上で,岩石を厚さ0.03
mmまで研磨して偏光顕微鏡で透過光観察をします。さらに,電子顕微鏡観察や各種分析を通して,断層破砕帯の中で生じている現象を考察します。
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