応用生物科学
岐阜大学応用生物科学部 Faculty of Applied Biological Sciences
■食品生命科学課程(食品科学コース、分子生命科学コース)■
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食品生命科学課程


■卒業生の声■
■ 倉屋 鮎実さん (食品科学コース 平成21年度卒業) 
  株式会社ユーハイム 勤務
食品を学び、食品で世の中に貢献したい

倉屋 鮎実さん現在、相次ぐ食品業界の偽装問題で、消費者の食の安全・安心に対する関心や不安といったものが大きくなっています。私の勤める会社では、「体のためになるからおいしい」や「純正自然」といった言葉をスローガンに、食品添加物を出来るだけ使わないお菓子作りを創業以来100年にわたって守り続けています。食品に興味があった私がこのコースで学んだことは、食品が体に与える影響は良くも悪くも決して小さくはないということでした。食品添加物は見た目や保存性を高め、さらに栄養的付加価値もつけることが可能になり、これだけ多種多様な食品が流通する現在では必要不可欠なものです。一方で、その安全性に対する不確かさやあいまいさも大学で学ぶなかで感じてきたことでした。だから、食品添加物を使わず、食品(素材)そのものが持つ特性を最大限に生かして作られるお菓子は、食品を学び、食品で世の中に貢献したいと思う私にとって運命の出会いだったのではないかと思います。

食品科学コースでは、食品が生体に与える影響や機能を遺伝子、化学分析、動物実験などの手法を用いて学び、明らかにすることができます。また、栄養学や衛生学など食品を扱う者にはなくてはならない知識も得られます。しかし、このコースを選んだ皆さんに一番学び、身につけてほしいことは、結論を導き出すまでのプロセスを自ら考え、組み立て、実行していくことです。食品に関する正しい教養、知識を得るとともに、それを発揮できる場所を自分で作り出すことができる人を会社は必要としています。

■ 吉田 文さん (農学研究科 生物資源利用学専攻 平成20年度修了) (現・応用生物科学研究科 資源生命科学専攻)
  株式会社カネカ 勤務
自分の手で未知の領域を切り開き、微力ながらも科学の発展に寄与できる
吉田 文さん私の勤める会社は化学分野から食品分野まで幅広い製品を手掛けています。その中で私は医薬品中間体合成の仕事に就いており、目的化合物までの効率的な合成経路の探索を中心に研究しています。実験中心の日々は学生時代と変わらずとは言え、利益を出すためにいかにコストを抑えたルートを考えるか、またどう特許をとって権利化するかなどは現在勉強中です。有機化学合成分野で農学部出身というと意外に言われることもしばしばですが、実際私も大学入学時はこのような職に就くとは全く想像していませんでした。

分子生命科学コースは生物・化学を中心に幅広い分野を学んだ上で、個性豊かな研究室を選択することができます。入学当初バイオ(という言葉の響き)に惹かれていましたが、授業や研究室紹介を受けていくうちに新しい化合物を創り出すことができる合成分野に興味を持ちました。研究室に配属後は朝から晩までもしくは次の日の朝まで文字通り実験漬けの日々でハードな生活ではあったものの、知識や技術、人間関係に至るまで得たものは計り知れません。それと同時に自分の手で未知の領域を切り開き、微力ながらも科学の発展に寄与できることは誇らしいことでもあります。そしてこれはコース内のどの研究室に行っても言えることだと思います。

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■ 村松 講子さん (分子生命科学コース 平成19年度卒業)
  滋賀県警科学捜査研究所 勤務
地域住民の方々の安心と安全のために奉仕する気持ちを大切に
私が勤務している科学捜査研究所(以下,科捜研)の法医係は事件現場から採取された資料の法医学的検査やDNA鑑定などを行っています。近年、刑事事件においてDNA鑑定が重要視されており、事件解決には欠かせない存在となっています。鑑定結果はその人の人生を左右してしまうこともあり、客観性や正確性などが求められます。最近では、刑事裁判において裁判員制度の導入などにより、証人出廷では簡潔にわかりやすく説明するプレゼンテーション能力も求められます。また、日々の鑑定業務のほかにも鑑定技術や方法などの向上に努め、研究することも科捜研の研究員としての仕事の一つです。
私は科捜研の研究員として、さらには警察職員としての自覚を持ち、地域住民の方々の安心と安全のために奉仕する気持ちを大切に日々仕事に取り組んでいきたいと思っています。

食品生命科学課程の分子生命科学コースでは、生命科学を通して遺伝子やタンパク質、糖鎖などの生体物質について学び、分子レベルで理解を深めることができます。私は生化学を専攻していましたが、卒業研究を通して学んだ実験手法などは、今の職場で十分生かすことができると思っています。科捜研はまだまだ男性の多い職場ですが、最近では女性の研究員も増えてきています。
ぜひ、このコースで生命科学の面白さを実感し、知識と技術を修得してほしいと思います。今後、皆さんが学んだ知識と技術を生かして社会貢献されていくことを期待しています。

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■ 松岡 拓磨さん (農学研究科 生物資源利用学専攻 平成17年度修了) (現・応用生物科学研究科 資源生命科学専攻) 
  株式会社秋田屋本店 品質管理部 勤務
食品は人を健康にし、楽しませるもの
松岡 拓磨さん私は蜂産品(ハチミツ・ローヤルゼリー等)、及び養蜂器具のメーカーに勤めています。入社以来、蜂産品の商品価値をさらに高める為に岐阜大学との共同研究にてローヤルゼリー等の機能性研究に携わっており、現在は古巣の食品科学コースに出入りしています。既に健康食品として確固たる地位を築いているローヤルゼリーですが、その多彩な効能に対し機能成分やメカニズム解析の報告はまだまだ少なく、商品開発として、そして学術的にも興味深いやりがいのある仕事です。
昨今、農薬汚染や産地偽装など食品の安全性がトピックスとなることが多いですが、そういったネガティブな面ばかりではなく、元来、食品は人を健康にし、楽しませるものだと思います。食品科学コースでは食品の意義、機能からはじまり製造や流通、そしてもちろん安全性についても総合的に学ぶことができます。

また、同期の友人、研究室の先輩なども繋がりのある業界に進むことが多いため、思わぬところで再会することもあり、時にはそういった縁から共同のプロジェクトに発展することもあります。同じコースで学んだ仲間は、大学で学んだことと同じくらいの大きな財産になると思います。
■ 野原 聡さん (連合農学研究科 生物資源化学専攻 博士課程(後期) 平成16年度修了)
  名糖産業株式会社 名古屋研究所 勤務
さらなる新素材の開発を通じて世の中に貢献していきたい
野原 聡さん私の勤める会社は名前のとおり「糖」ということで、チョコレートや粉末飲料などの甘い食品事業を扱うのが主ですが、これに留まらず、医薬や化学にも「糖」を応用する事業を行っています。私はその研究所にて、多糖類をベースに様々な化学変換を行うことで全く新しい素材を開発する研究を行っています。多糖類というとデンプンや植物の主成分であるセルロースが代表的なものですが、これらはそのままだと大した利用法もありません。しかし、一部の化学構造を変化したり、別の機能を持つ分子を付加すると性質はガラリと変わり、医薬品や化粧品、化学品として有用なものに生まれ変わることが出来ます。
私は本学科の中でも、特に有機化合物の反応、性質、構造を探求する研究室にお世話になりました。そのおかげで、学んだ技術が上記の化学変換を行う際に大変役に立っており、本学科を選択して本当に良かったと感じております。

さて、現在身の回りにあるあらゆる素材は20世紀に石油から作られ、私達は物質的に目覚しく豊かになりました。しかし、21世紀では「環境」が重視されるようになり、石油に代わる天然原料から作られる素材が注目されています。穀物から採れるバイオ燃料が良い例ですね。私の扱う多糖類からもプラスチックやフイルムシートをはじめ、有用な新素材が次々と出現しています。時代はまさに本学科の皆さまが活躍できる時代ではないでしょうか。私はさらなる新素材の開発を通じて世の中に貢献していきたいと思っておりますので、皆様さまも共に頑張りましょう。

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