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第6

消化・吸収

 消化と吸収 −非発酵過程−  29章(p.312 〜)

ポイント】

(1)コレラによる下痢を理解するために、受容体の基本的な性質を理解する。

  • 受容体って聞いて、どのような基本様式を思い浮かべられるか?
    (例えば7回膜貫通型と言うようなレベルでよい)
  • 7回膜貫通型受容体は、多くのシステムに採用されている普遍的な形(光の受容、カテコラミンやグルカゴンのようなホルモン受容、糖の受容(味細胞)、各種揮発性化学物質の受容(嗅細胞)・・)であるが、細胞膜上でどうしてこのよううな折り畳み方になるのか?
  • 313ページにcAMPという言葉が出てくるが、受容体刺激からcAMPレベルの増加までの道筋を詳しくたどってみよう。
  • ホルモンが非常に低濃度で作用を発揮する背景は、このようなプロセスに増幅機構が存在するからである。どこが増幅機構なのか併せて考えてみる。他の受容体についても考えよう。
  • 313ページの右段上にある「陰窩細胞のアデニル酸シクラーゼの病理学的な、あるいは異常な活性化因子が存在すること」というのは、これらの時の水溶性下痢を挿すものと思われる。322ページを参考にしながら、メカニズムを考えよう。


(2)コレラの下痢が出てきたから、先にこの章の最後の下痢について考える(図29-29、30)。
      ↓

これらの図を説明しながら、下痢の発生機序を説明する。
細菌毒素による下痢のメカニズムは(1)で説明できたでしょうから、
ウイルス性の下痢がどのようなメカニズムで発生するか考えてみよう。


(3)対向流による浸透圧増幅系とは一体何か?(314ページ)。
   (腎臓や体温調節のセクションも参考にして考えてみよう)


(4)肝臓の循環で、他の臓器にない問題があるとしたらどのようなことか?
   肝臓はそれをどのようにクリアしているのか? 
   肝硬変で腹水が異常に溜まるのはどうしてか?


(5)極性を持つ脂肪と持たない脂肪はどんなものか読みとること。


(6)ミセルとは何か? 脂肪を消化吸収するのにミセルの形成がなぜ必要なのか?
   胆管閉塞でどうして脂肪便になるのか?


(7)gut closureとはどのような現象で、どのような役割を果たすのか?