【ポイント】血中のロイシン、バリン、イソロイシンが増加し、アラニン、セリン、スレオニンが低下するのはどうしてだろう?
- 復習事項が多くなっているかもしれませんが、新しい内容もたくさんあるので、みんなで考えて下さい。
- 糖尿病は、インスリン分泌の絶対的、相対的な不足によって起こります。(仮にインスリン分泌の亢進(高インスリン血症)があるとしても、血糖値が高ければ相対的な不足)。
↓
インスリン分泌不全の分子機構を理解することは極めて重要!!
- インスリンの分泌機構は多様な過程が関与する。
- [1] グルコースの取り込み、代謝
- [2] 代謝分泌連関因子の産生とシグナル伝達
- [3] インスリン分子の生合成、プロセッシング
- [4] 分泌顆粒の形成、輸送、膜融合
- ↓
- インスリン分泌不全は、これらのどの過程の異常でも起こりうる。
- ↓
- ひとつひとつ詳細に考えましょう!
(1)グルコースの取り込み、認識
- Km値の高いGLUT2が糖輸送を担っているが、その意義はなんですか?
- Km値の求め方、どんな方法でした?
- 高血糖を認識するメカニズム(グルコースセンサー)はどのようなもの?
- グルコキナーゼについて
1)ヘキソキナーゼとグルコキナーゼの違いをまとめて。(特に、フィードバック調節の様式について)
2)肝臓のグルコキナーゼとの違いは? (特に、発現調節について)
3)上記1)、2)の性質はどのようなメリットを持つか?
(2)グルコースの代謝とインスリン分泌シグナル
- 始めに、β細胞の代謝経路の特徴について列挙します。
[1] グリコーゲン合成系路活性が低い
[2] ペントースリン酸回路活性が低い
[3] PEPCKが欠如している
[4] LDH活性が低い
[5] NADHシャトルが発達している
[6] ピルビン酸カルボキシラーゼ活性が高い
[7] 脂肪酸合成系路活性が低い
※ これらの性質は、β細胞がインスリンを分泌する上でどのような寄与をするか?
- グルコースの代謝とインスリン分泌シグナルをまとめて下さい。
- インスリン分泌を誘導する因子として、ATP以外にどんなものが想定されているか?
(調べられる範囲で論じて下さい。追加説明します)
(3)インスリン分子の生合成、プロセッシング
- 基本事項の確認になるが、蛋白質量の増加をもたらす機構をまとめてみる。
- インスリンのプロセッシング過程をまとめる。(関与する酵素についても)
|