【ポイント】
- 今回から、エネルギー代謝に関わる事項を勉強し、最終的には糖尿病や肥満に関する理解を深めましょう。
- 第32章については、第10回の勉強会で取り上げています。
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今回は、その復習と補充をするとともに、33章を読みましょう。
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エネルギー代謝に関わるホルモンのうち、甲状腺ホルモンについて理解を深めましょう。
内容的に豊富なので、2回くらいにまたがって、勉強すべきかも知れません。
(1)第10回のポイントを見直して、おさらいして下さい。
追加項目です
- 蛋白、ペプチド、アミン系のホルモンと、ステロイドホルモンは、合成から分泌に至る経路に違いがあるが、どのように違うか?
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図32-3は、調節性分泌(regulated secretory pathway)の模式図であるが、分泌様式には構成性分泌(constitutive secretory pathway)というのもある。違いと特徴を調べてみて下さい。
- この図で、蛋白質が合成され、糖鎖が付加され、どこへ行くか選別される(例えば分泌顆粒へ行くとか、細胞膜へ行くとか)過程を説明してみましょう。
(2)図32-15に関する記載を読んで下さい。
- プロオピオメラノコルチン(POMC:ポムシィーと読んでます)がどんなものかわかるか?
- POMCから派生するホルモンの性質から、どんなときにPOMCが作られるか考えよう。
(3)33章、甲状腺ホルモンの合成、貯蔵、分泌等の特殊性をまとめて下さい。
- 甲状腺ホルモンは、コロイド中で作られるが、甲状腺細胞の役割はどんなことだろう?
(3つ挙げられると、合格なんだが・・・)
(4)T4、T3、rT3の違いがわかりましたか?(活性についても)
- T4をT3の一種のプレホルモンという見方をする場合があるけれども、どうして?
- 絶食により、T4量は変化しないが、T3が減少し、rT3が増加する。逆に、過食によって、T3が増加し、rT3が増加する。どんな意味を考える?
- 寒冷環境下で、褐色脂肪の5’-deiodinaseの活性が高くなることについては?
(5)甲状腺ホルモンの作用について
- どのテキストを見ても、酸素消費を高めると書いてあるが、それと関連して、赤血球の2,3-ジホスホグリセリン酸(2,3-DPG)を上昇させるが、つながりがわかりますか?
- カテコラミンとの関係を考えてみて下さい。どのようなメカニズムで、カテコラミンの作用を増強する?(心臓や神経系に対する作用で考える)
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)において、糖質摂取後、血糖値の上昇が著しく、尿糖が出る場合がある。しかし、血糖値の低下は速やかである。どのような作用による?
- 潜在的な甲状腺機能亢進症がある場合、通常その症状がはっきりしていない。
しかし、ストレスがかかると致死的な甲状腺中毒とも言うべき状況に陥る。
(著しい頻脈、呼吸切迫、振戦、皮膚紅潮・・・・)
どうしてだろう?
- TRH、TSHとの関係も押さえておいて下さい。
- TRHというのは、やる気のホルモンと言われています。寝ているヒヨコにTRHを打つと壁にぶつかって転んでも、めげない勢いで走り出すんだって!
そのレセプターは、やる気の脳「側坐核」、好き嫌いの脳「扁桃核」、記憶の脳「海馬」、学習や言語の脳「側頭葉」に分布している・・・是非TRHを分泌させながら、勉強したいよね。
- TRHを分泌させるのは、好奇心を生み、目標を設定する前頭連合野だそうです。
とにかく、目標もって頑張れば、身に付くってことですね!
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