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第16回

血液・体液

 血液全般

【ポイント】
  
2,3回かけて、赤血球の機能、ガス運搬について勉強しましょう。

  今回は、テキストは読むところが少ないかも知れませんが(特に旧版の人)、
  内科のテキスト等を参考にして、勉強してみて下さい。

  • 17章の一部;p.153-(旧版、p.144-)

p.153-(旧版、p.144-)に関連して、基本的なことを復習しましょう。

(1)MCV、MCH、MCHCって、どんなことを表すもの? どのような測定値を元に算出する?
   この数値をもとに、大球性だの低色素性だの言いますが、以下の組み合わせの因果関係を考えてみて!

 ・鉄欠乏性貧血 = 小球性低色素性
 ・溶血性性貧血 = 大球性低色素性
 ・大量の出血による貧血 = 大球性低色素性 
 ・幹細胞障害による貧血(例えば大量の放射線曝露) = 正球性正色素性
 ・ビタミンB12欠乏性貧血 = 大球性正色素性
 ・腎不全に基づく貧血 = 正球性正色素性

(2)流血中には若い赤血球と年老いた赤血球がいる。
      ↓
   年老いたものだけが、脾臓で処理されるのはどのような機構による?
      ↓
   赤血球の処理過程を復習しよう。(ビリルビン代謝)

(3)間接ビリルビンと直接ビリルビンは、どう違うか?
   (それぞれの血中濃度が上昇する病態を挙げて、理由を考えよう)
   どちらが尿中に出てくる? なぜ出ないものと、出るものがある?

(4)一酸化炭素中毒でチアノーゼは発生する?

(5)
腕の骨にも骨髄はあるのに、レントゲン撮影するときには体幹部分だけエプロンして防護するのはどうしてか?

(6)
白血球が減少してしまうのは良くないと直ぐわかるけど、何で白血病は問題なの?
   (数が多いんだったら、むしろいいんじゃないの?)

(7)
エイズ感染によって、免疫が上手く働かなくなるのは免疫機構のどこが壊れるからか?

(8)
血小板には、酸素分圧の高いところに集まりやすい性質があるが、この性質はどんな意味で有利でしょう?

(9)
止血は、血小板だけでなく他の因子も重要。どんなものが重要か思い浮かぶ?

(10)
止血の引き金となるイベントはどんなものか?
  (「
固まるべき所ではきちんと固まる、必要のないところではその機能を封印する・・・」ことを実現する機構)

(11)
ワルファリンやジクマロールという薬には、血液凝固阻止作用があると書いてある。そこで、血液凝固阻止作用を見込んで、採取した血液にワルファリン入れた。ヘパリンやEDTAとは対象的に固まってしまった。なぜだろう?

(12)
血栓や塞栓症(血管がつまる)の治療として、ヘパリンを使うことがあるが・・・

 ・既にできてしまった血栓にも有効か?
 ・どのような作用を持つものなら、既にできてしまった血栓に作用するか?
 ・同じような作用だからEDTAを投与したら、筋肉がけいれんした。なんで?
 ・ワルファリンを投与して一週間も経つのに、傷口の出血がなかなか止まらない。変だろか?

(13)血餅退縮反応にも血小板は能動的に寄与する。→どのように?

(14)
毛細管を使って、血液を遠心分離しました。
    ヘマトクリット値以外にどんな情報を得ますか? (結構色んな事が、示唆されますよ!)

(15)
採血した血液を遠心したところ、溶血していることがわかった。
        ↓
   尿も赤ければ、血管内溶血と判断できるだろうから、採尿したが赤くはなかった。
   それで、採血の手技が悪かったと考えた。
        ↓
   ホントにそれでいいか?
   血清は赤いが、尿は赤くないという状況が生まれるとしたら、どうしてか?