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  獣医生理学2 「循環」に関する復習項目

循 環

  • AIMSに講義の進行と合わせて復習項目を掲示しておきます。そちらで復習する方が良いと思います。
       

循環のセクションでは、
 
○ 効率よく循環させる機能
 ○ 適正に分配させる機能
という二つのポイントに注目してください。

★ 今回は「血管は単なる管ではない」ということが説明できるように、
構造と機能の関係を復習してください。
 
 

(1)動脈血と静脈血の定義、色の違いの理由、を復習

(2)血管の構造について図3を用いて説明したことを復習
  
※ コラーゲンや平滑筋が存在するとメモを取ったことと思いますが、それにまつわる物語を思い出してください。

(3)大動脈・動脈部と細動脈部の役割
  ・ 血液の循環に、それぞれの部位はどのように寄与するのか?
    (大動脈、動脈の機能は? 細動脈の機能は?)
  ・ そのためにどの様な構造上の特徴があるか?

(4)毛細血管部の役割
  ・ どの様な力で物質(特に水)の交換(出し入れ)がなされるか?
  ・ 肝臓と脳おける毛細血管の構造上の違いとその意義は?(血液脳関門とは)

(5)静脈部の役割
  ・ どの様な役割があるか?
  ・ 体液量のモニターと調節機構について
   (生理学1で学んだ体積受容器を復習してください)
  ・ 運動時に血液を心臓に戻す原動力はなにか
  ・ 併せて、動脈血と静脈血の定義、色の違いの理由、を復習

(6)血流の外在性調節機構と内在性調節機構はどのようなものですか?
 
 ※ 書き込みしたことを覚えるのではなく、その内容を網羅して説明できるように!

(7)心臓血管系の神経支配について
  ・ プリント図13にある内容をじっくりながめて、納得して下さい。
  ・ どの部位で、何がどうなると、何が起こるのか?
  ・ 交感神経系の活動亢進は、「闘争か逃走か」の反応にマッチしているか?
  ・ 細動脈に対する交感神経の作用
    (α及びβ受容体の分布と機能、心臓に対する作用との整合性)

(8)心臓のセクションで出した課題について
  
この日の復習項目を参照
  「心電図プリントNo.3の図18については、循環の講義が終わるまでの課題とします。なぜ、ノルアドレナリンの血中投与で「頻脈」ではなく、「徐脈」になるのでしょう?」
  ・ この問題について、説明できるようにしましょう。
   
(たくさんの項目の復習になり、効果的であると思います)

(9)ブラジキニンについてまとめてください

(10)内皮から分泌させる血管作用物質についてまとめておきましょう。
  
・ 講義で話を聞いたことをまとめるのではなく、さらに調べてください。
  
 (講義で説明されたことが全てではありません)
 
(11)内在性調節機構を学んだので、外来性調節機構と対比しながら説明できるようにしてください。
  ・ 前毛細血管括約筋、真正毛細血管、メタ細動脈という言葉を理解し、運動時にこれらがどのような振る舞いをするのか、それぞれどういう意味があるのかを考えて下さい。

(12)代謝速度に見合う血流を確保するための局所調節メカニズム
を説明できるように。
  ・
血管拡張因子の合理性を理解する(例えば、アデノシンが拡張因子である意義)。
 
(13)図24を参考に、居眠りしたときおでこが赤くなることを説明する。
 
(14)血圧と心拍出量、総末梢抵抗の関係を良く理解して下さい。
    
(血圧の調節を理解するときに重要です)
  ・ COとTPRが相補的に働くことを理解する。
 
(15)血圧の調節
  ・ 血圧は、どこでどの様にしてモニターされているか?
  ・ 血管運動中枢はどこにありますか?
    
(講義ではあまり時間をかけて説明しませんでしたので、調べて補充すること)
  ・ 血管運動中枢は、交感神経性の心臓促進中枢と密に連絡していて同時に働くが、その意義は何か?
    
(完全房室ブロックで、運動しようとすると卒倒するメカニズムを考えよう)
  ・ 図27について、後輩に教えるつもりで説明してみましょう(ノートを見ないで)。
    
(COとTPRの相補的な関係に注目!)
  ・ 一度説明しましたが、動脈管開存症の治療で動脈管を結紮するとき、心拍数が減少したり、極端な場合心臓が停止したりするのはなぜか、考えてみましょう。 

(16)体積受容器反射。
・ 血液量が減少したときの応答(図29)を、血圧低下の応答と見比べながら、個々の現象を復習して下さい。(講義の中で書き足したものを含めて)
 
(17)出血時の対応を、即時性の代償、数分から時間単位の対応、回復に関わる応答に分けてまとめましょう。

(18)心不全に対する代償変化(図30)を考えましょう。
心不全の治療の対象になる現象は、実は心不全に対して起こる生体反応です。
つまり、ポンプとしての機能が十分に発揮できない時に、何とか循環を維持しようとあの手この手を使うのだが、結局心機能が回復しないため、その応答が治療対象になるということ。
重要ですから理解しましょう!


・ どのような代償変化が起こるか、まとめましょう。
・ 代償性の変化が「最初」は心不全に対して有益であっても、「最終的」には有害になることを理解しましょう。
・ 治療はどういう観点で行われるのか、書き込みをした薬物の作用について確認しましょう。

【応用ポイント:必須ではありません】
・ 以下の心不全の併発症が、どのような機序で起こるのか考えてみましょう
     + 肺水腫
     + チアノーゼ
     + 全身的な浮腫
     + 乏尿・尿毒症


(19)脳の循環の特徴
・ 脳室周囲器官について、どのような理由で脳関門が欠落しているかまとめましょう。
・ 嘔吐中枢へ入力される刺激(嘔吐が誘発される刺激)を自分で調べて勉強してみましょう。

 
(20)肝臓の循環
・ 図34〜36を使って、
肝臓に出入りする管を説明してください。

(21)肺の循環について
低酸素性収縮について、意義を含めてまとめてください。
 
(22)対向流交換系について
・ 大変ややこしいことと思いますが、どのようなものかまとめておいてください。
・ 体温調節と関連した皮膚血流の調節を図37を使って説明してください。
 
(23)胎児の循環について
・ 胎児循環の特徴は?
どのような理由でそのような循環が作られているか?
 
(24)リンパについて
・ 講義では詳しく説明しませんでしたが、プリントを参考にまとめておくように。