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  獣医生理学2 「心臓」に関する講義内容と予習項目

心 臓

  • 講義内容を理解するために、予習しておくと良い項目を赤字で書きました。
  • ある程度わかっていることを前提に進める内容を、青字で書きました。
    「私は、生物をやってないからわからん!」なんて言わないで、少し予習して講義に臨んで下さい。
     

1. 循環系の成り立ち
2. 心臓の構造と機能

基本的な循環系の成り立ち(体循環、肺循環、動脈、静脈)や心臓の構造(心房、心室、弁)について理解しておいて下さい。

3. 心筋の特徴

骨格筋との対比しながら考えたいので、骨格筋の性質を復習して下さい(生理学1)。
また神経の興奮についても復習してきて下さい。
(key word:静止膜電位、活動電位と筋収縮、絶対不応期)
(テキスト7ページからの「神経の基本的機能」、23ページからの「筋肉の基本的機能」を読んで下さい)

4. 刺激伝導系 

講義の中では、心臓のポンプ機能を上手く引き出すための機構や簡単に止まらないようにしている仕組みを理解して欲しいので、以下の細目については、初めて聞いたということがないように予習しておいて下さい。

  1) 洞房結節
  2) 房室結節
  3) ヒス束
  4) 右脚・左脚
  5) プルキンエ線維

5. 刺激伝導系の異常

  1) 期外収縮
  2) 完全房室ブロック
  3) 不完全房室ブロック
  4) 脚ブロック
  5) 心房細動・心房粗動
  6) 心室細動・心室粗動


6. 一回の心周期で起こる現象

  ・圧の変化と弁の開閉
  ・心音の発生と心雑音

7. 心臓の神経支配 

自律神経や反射という概念は、生理学1を復習してきて下さい。

8. 心臓反射



心電図

1. 心電図とは

  ・心電図でわかること
  ・心電図でもわかること
  ・心電図でわからないこと
2. 心電図を理解するための基礎
  ・一個の細胞をモデルとして
3. 心電図波形とその成り立ち
4. 心電図の導出(誘導)
5. 電気軸の意味と解析
6. 異常心電図の生成機序

テキストには心電図に関する記載が少ないので、配付した資料を使って説明します。
心電図は実習でもじっくり取り扱う予定ですが、講義を受ける前に
以下の項目について、レポートを書くつもりで、自ら調べて学習してみて下さい。

  心電図とは
  誘導法
   (i) 双極誘導法
   (ii) 単極誘導法
   (iii) AB誘導法
  心電図の波形とその成立
   (i) 心電図の波形と命名
   (ii) 心電図の波形と成立
  心電図の解析
   (i) 電気的心軸
   (ii) 波形の異常

イメージが湧きづらいので、予習してもわからないということもあろうかと思いますが、予め自分だけで理解しようとしてあれば、講義を効果的に聴けるから、トライしてみて!