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  獣医生理学2 「消化・吸収」に関する講義内容と予習項目

消化・吸収

  • 講義内容を理解するために、予習しておくと良い項目を赤字で書きました。
  • ある程度わかっていることを前提に進める内容を、青字で書きました。 

1. 消化管機能を調節する因子
 1)内在性神経系と外来性神経系
  ? 解剖学的な位置  ? 内在性神経系の成り立ちと機能
 2)内在性内分泌系

テキスト207ページから「8 消化と吸収」のセクションの「1.消化器系のはたらき」特に、B. 消化器系の構成、C. 消化器の神経支配、220ページからの「6.消化管ホルモン」を読んできてください。

生理学1で学んだ神経系、特に自律神経系について復習してください。
組織学の復習をしてくるとベストです。



2. 消化管の運動
 1)消化管運動の役割
 2)腸管平滑筋に特徴的な緩徐波
 3)口唇、舌、口腔、咽頭、食道の運動
 4)胃の運動
  ? 胃の機能  ? 胃の運動性  ? 胃の運動性の調節  ? 嘔吐
 5)小腸の運動
  ? 小腸の機能  ? 小腸の運動性
 6)大腸の運動
  ? 大腸の機能  ? 結腸の運動性
 7)肛門の運動

テキスト211ページからの「3.消化管の分泌機序」を読んできてください。

表8-1と同様に、表8-2についても、?どこで、?なにが認識され、?何が分泌される、という視点で見てくると良いでしょう。さらに、分泌されるものの作用が、分泌刺激に対して合理性を持っているか考えてみてください。



3. 消化管の分泌
 1)唾液
  ? 唾液の機能  ? 唾液腺  ? 唾液分泌の調節  ? 反芻動物の唾液
 2)胃液
  ? 胃液の機能  ? 分泌細胞  ? 胃液分泌の調節
 3)膵液
  ? 膵液の機能  ? 分泌細胞  ? 膵液分泌の調節
 4)胆汁
  ? 胆汁の機能  ? 分泌腺としての肝臓  ? 胆汁分泌の調節

テキスト209ページからの「2.消化管の運動とその調節」を読んできてください。

表8-1にある様々な反射について、?どこで、?なにが認識され、?どのような反応をする、という視点で見てくると良いでしょう。



4. 小腸における消化と吸収(非発酵過程)
  1)三大栄養素の加水分解
  2)炭水化物の消化と吸収
   ? 食餌性炭水化物  ? 炭水化物の分解  ? 炭水化物の吸収
  3)タンパク質に消化と吸収
  4)脂肪の消化と吸収

生化学で学んだ糖質、タンパク質、脂質の構造を復習してください。

テキスト214ページからの「4.消化」「5.吸収」を読んできてください。特にグルコースの輸送様式については、細胞への取り込みを担うGLUTと比較しながら、予習してください。

表8-3の消化酵素については、個々の説明を省略しますので自習してください。

循環のセクションで話したリンパの構成、特に乳び管について復習してください。




5. 水と電解質の吸収と分泌
  1)水の吸収(=電解質の吸収)
   ? ナトリウムイオンと塩素イオンの吸収
   ? 重炭酸イオンの吸収
   ? カリウムイオンの吸収
  2)水の分泌

水と電解質の吸収と分泌は、教科書に詳しく記載されていません。
講義で配布するプリントを参考にしながら、学習してください。



6. 下痢の病態生理
  1)吸収不良による下痢
  2)分泌過剰による下痢

生理学の範疇を超える項目かもしれませんが、極めて重要な概念ですので、講義で配布するプリントを参考にしながら、学習してください。



7. 反芻動物の消化と吸収(発酵過程)
  1)発酵消化の起こる部位
  2)第1胃内の微生物
  3)発酵消化の基質
   ? 炭水化物の発酵消化  ? タンパク質の発酵消化
  4)第1胃の環境維持
  5)反芻
  6)揮発性脂肪酸の吸収機構

反芻動物の消化と吸収は、獣医学領域に特有のセクションであるため、一般生理学の教科書に記載されていません。
予習する人は、図書館にある「獣医生理学」「動物生理学」を読んでください。

(研究室へ来ていただければ、様々な教科書がありますので自由に見てください。但し、無断持ち出しは禁止します。)