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  獣医生理学2 「循環」に関する講義内容と予習項目

循 環

  • 講義内容を理解するために、予習しておくと良い項目を赤字で書きました。
  • ある程度わかっていることを前提に進める内容を、青字で書きました。
    「私は、生物をやってないからわからん!」なんて言わないで、少し予習して講義に臨んで下さい。
     

1. 循環系の構成と区分
  1)循環系の区分
  2)体循環の構成

基本的な循環系の成り立ち(体循環、肺循環、動脈、静脈)について理解しておいて下さい。

2. 血管の構造と機能
  1)動脈
    (1) 構造
    (2) 補助ポンプとしての役割
    (3) 血圧調節に果たす役割

  
  ・機能上の特徴を、毛細血管や静脈と比較しながら予習して下さい。
    ・良く耳にする最高血圧、最低血圧、平均血圧の定義

  2)毛細血管
    (1) 構造
    (2) 物質の透過
    (3) 血流の調節
    (4) 水の移動
    (5) 水腫

特に水腫・浮腫の発生要因については理解を深めて欲しいので、浸透圧とは何か、膠質浸透圧って何だったかという復習とともに、テキスト241ページ「交換血管系」や243ページの「リンパ管系」を読んでおいて下さい。

  3)静脈
    (1) 構造
    (2) 静脈の循環

循環を調節するメカニズムを理解するとき、ポンプとしての心臓、血圧調節部位としての細動脈、血液貯蔵部位としての静脈の相互作用を考えなくてはいけません。心臓のセクションと、循環に関する一回目の内容を充分復習してきて下さい。

3. 循環の調節様式

テキストのp.244〜250 を読んで、外在性(全身的)と内在性(局所的)の調節機構があることを認識し、それらがどのように違うのか読みとって下さい。

4. 外在性調節機構
  1)血管の神経支配とその役割
  2)循環血中の血管作用物質
    (1) 血管拡張物質
    (2) 血管収縮物質

  • 血管を収縮させたり拡張させたりする物質をリストアップしてみて下さい。
  • 自律神経について復習して下さい(交感神経、副交感神経、それぞれの伝達物質、受容体のクラスや分布、作用 etc)生理学Iの範囲を復習!:テキストp.39から


  3)血管運動中枢と血圧監視
    (1) 中枢
    (2) 血圧のモニター
      a)圧受容器
      b)体積受容器

テキストに書かれている程度の内容で構わないので、血管運動中枢や血圧モニターについてまとめてみて下さい。

5. 内在性調節機構

テキストの内在性調節機構に関する記述が、その重要性を理解するにはあまりにも乏しいので、講義の中で補充します。

6. 特殊領域の循環
  1)脳の循環
    (1) 血液脳関門と脳室周囲器官
    (2) 脳循環の調節

  • テキストp.256を読んで、血液脳関門とはどんなものか、どのような意義があるのかをまとめてみて下さい。
    毛細血管の機能の所を復習して下さい。
    (「血管の構造と機能」を参考にして下さい)
  • 内在性の調節機構を充分復習すること。

  2)冠状循環 ←始めて聞いたということがないように、p.251 を読んできて下さい。

  3)肝臓の循環

  • 基本的な構造や単語を押さえてきて下さい。
    (門脈、肝小葉、胆管、中心静脈 etc)
  • 肝臓の機能をいくつ挙げられますか? (列挙してみて下さい)。

  4)胎児の循環

7. リンパ
  1)リンパの成り立ち
  2)リンパの性質
  3)リンパの役割

  • テキストのp.243 〜を読んできて下さい。
  • 水腫に関しては、体液の調節のセクションも関連するので復習してきて下さい。

8. 心臓血管系の統合反応
  1)出血に対する防衛応答
  2)心不全の病態と代償

極度の出血に対して、生体がどのような応答をするのか、心臓のポンプが上手く働かない場合にどのような反応が起こるのか考えながら、循環系の調節機構をまとめてみましょう。(話を聞くと言うより、自分で考えるという意識を持って欲しいです)