第125回岐阜大学芸術フォーラムは、2012年10月21日(日)午後2時から岐阜大学教育学部美術棟前庭にて開催します。
達哉ムチャチョさんは、ふだんは熊野に住んでいるのですが、時々、大垣市の実家に戻って、庭師の仕事に従事されています。炎天下で汗を大量流しながら仕事をしていると、エアコンの冷気をまったく受け付けなくなってしまうそうです。高校の時に弟さんの絵の才能がムチャチョさんに乗り移った話や、異次元の存在に突き動かされて制作している話など、いつもは寡黙なムチャチョさんが、ずっと半生の物語を淡々と語ってくれました。
伊藤俊彦・順子ご夫妻と、川本琢二・紀子ご夫妻(そして琢人くん)の2組の夫婦が到着されてからは、ムチャチョさんの異次元の話はさらに展開し、しかも紀子さんの先祖からの声が光と鈴の音とともに聞こえるという話、紀子さんと琢人くんには人の周囲に色が見えるという話に、法事の時の親戚の集合写真に故人が写っているのが見えるという伊藤順子さんの話が加わり、それをなんとか合理的、科学的に解釈して、話の接点を見いだそうとする琢二さんの熱弁、奮闘が「二次会」の「+Tea」まで続き、ぼくらは全員、この店の「渡りガニのパスタ」の美味しさにやられてしまって、それを食べながら、夜の10時まで異次元の話は続くのでした。
誤解のないように言っておきますが、これは異次元の世界という空想や妄想の話ではなく、今、ここに生きている、ということを考えるときの、いわば「補助線」のようなもので、話の焦点は、あくまでも、今、ここ、この人生、この生活、この仕事、この人間関係などなど、なのです。もちろん、これは話を聞いていたぼくの解釈ではありますけど。
さて、それでは、第125回岐阜大学芸術フォーラムは、10月21日(日)午後2時から岐阜大学美術棟で開催します。岐阜大学美術棟前庭にて、ゆっくりとした秋の時間をお過ごし下さい。みなさまのお越しをお待ちしています。