生命工学基礎 I2001 年度)について


(2年前期 金曜日第4時限目 開講)

 この授業は、2年生前期に行われるものですが、来年度( 2002年度)にはカリキュラム改組によって消滅いたします。ただし、これは「基礎生物学 II」に読み替えられる予定ですが、来年は私の担当ではなくなりますし内容も変わります。昨年度この生命工学基礎 Iの単位を落としたもの(現在3年生)は18名ほどいるようですが、この授業の時間(木曜日4時限目)が3年の実習の時間と重なってしまって、この生命工学基礎 Iの授業は取れないようになってしまっています。そのため、この3年生についてはやむを得ずレポートで評価するということは伝えてあり、既に6月に提出してもらっています(ほぼ全員完了)。

 現2年生で受講しているものは、出席回数と、途中で提出してもらったレポートおよび9月に行うペーパーテストの3つを総合的に勘案して、点数化される予定で、これが50点未満だと「不合格」「不可」「 GPAで0点」ということになります。50点未満になったものには1回だけ追試の機会を与えますが、それでもなお不合格になったものは次の年度の「基礎生物学 II」を受講する必要が出てくるかもしれませんので、ゆめゆめ甘く考えないようにしてください。

 これからの大学は入学するのは比較的やさしくなるが、出るのはしっかり勉強しなければ困難になる、という時代になっていくはずです。出るのには、しっかりやったものは正当に評価されて、就職や進級に有利になるような、仕組みがいろいろ作られてきます。 GPA制度などもその一つです。そのために、授業をする方もしっかりと授業しますし、評価もしっかりとやるようになります。現在の授業の評価も、徐々に厳しくなっていくことでしょう。積極的に学ぶ意欲を見せるものには有利になりますし、できるだけ早い時期に(2年生に上がるようなとき)自分の適性を判断し、しっかりと進路を見定めて努力するようにしてください。問題があるようなら、色々相談に乗りますし、そのために教官に会いに行くのをためらってはいけません。

 さて、この生命工学基礎I今回の授業の資料は、PDF ファイルにまとめていますので、なくした人などはもう一度参考にしてください。(各週の資料を一つにまとめてあります)

ここからダウンロードしてください。

 今年は、5月の連休と6月1日の開学記念日の休講が2回入っていましたので、7月までの授業の回数は11回です。 定期試験は、9月21日(金)にやる予定にしています。
 9月7日は学会出張のため休講にしますが、次の参考図書を自習してください。また9月14日は、小テストを行いますが、A4版1枚程度の短い英文を日本語に翻訳したり、ごく短い日本語文(バイオ関係)を英訳してもらいますので、 英語の辞書を持ってきてください。定期試験の範囲には、授業で配った資料とともに、参考図書としてシラバスにも書いてある「ヒトゲノム計画とは何か」(講談社ブルーバックス、 B.ジョーダン著、美宅訳)の前半(第7章くらいまで)の内容も入れています ので、本屋で買うか図書館で借りて読んでくるようにしてください。
 また、28日の定期試験は、前述の昨年単位を落とした3年生で講義を取れなかったものも、受けるようにして下さい。(レポートと定期試験の成績で最終成績を出します。)

 今回の授業の内容をタイトルだけで次のように表示しました。

1.工学部 生物・生命工学系学科一覧、内容、「生物工学」の内容

2.バイオに関する国家目標、バイオミレニアムの内容解説

3.ヒトゲノム解析の歴史

4.ヒトゲノム解析と医学医療

5.ヒトゲノム解析からプロテオミックスへ

6. Genomicsからバイオインフォーマティックスへ(用語集の和訳レポート課題)

7.ゲノム創薬

8.遺伝子組換え作物とクローンについて

9.生命工学と情報産業、食品産業、化粧品産業

10.医用工学について

11.バイオ特許などの話

12.まとめ(小テスト)