卒業生便り

1.N.T.(20033月 卒業(学士) ニプロ株式会社入社)034月下旬メールを受信)

2.N.T.(04年3月中旬メールを受信)

3. Y.K. (2005年3月卒業(修士) 株式会社ロッテ入社)(06年4月中旬メールを受信)



3.
  お久しぶりです。Yです。
私が入社してから約一年が過ぎました。つい先日新入社員歓迎会があり、私も先輩という立場になりました。社会人になってから、月日が経つのが随分早くなっ たように感じます。
以前から近況報告をしようとは思っていたのですが、なかなか慌しく今日に至ってしまいました。

 では一年間の社会人生活を通じて感じたこと報告しようと思います。まず去年の3月半ばに新入社員研修が始まりました。同期と同じ釜の飯を食べ た合宿研修、このとき社会人としてのマナーや会社概要を学びました。その後営業研修、各部署の説明等を受け、中央研究所配属になりました。
 研究所に配属されてから、各研究室を見学しました。この時簡単に自己紹介を行ったのですが、私の「唾液」の研究には非常に興味を示して頂きま した。元々入社前には、アイスクリーム研究室の興味があったのですが、キャンディの可能性、研究室の雰囲気に惹かれキャンディ研究室を希望し、無事第一希 望の研究室に配属されました。
 研究室に配属されてからは、各キャンディの特徴と試作方法を学びました。自社工場見学、素材メーカーの研修を通じて、会社における研究所の役 割と実際に商品ができるまでの過程を学びました。その他にも食品に関する展示会等に参加し、食品に関する知識を深めていきました。
 一番の思い出になったのが小学校で行った「のど飴実演会」です。東京のとある小学校でカリンの収穫を行っているのですが、そのカリンを用いて のど飴を作り、近所の老人ホーム等に配布するというイベントです。子供達は初めて見るキャンディの作りに非常に興味を持ってくれ、また私たちも子供達に感 謝され握手を求められてしまい、アイドル?!になったような一日でした。
 現在の仕事内容は、担当アイテムの試作、試作条件検討、工場テスト立会い、経時的評価等を行い、日々研究開発業務に取り込んでいます。また会 社の研修の一環でビジネス英会話を週一回受講しています。(ビジネス英会話と呼べるほどの内容かどうかはわかりませんが、とりあえず楽しくやっています)


2.
こんにちは。Nです。

岐阜はもう春めいてきましたか?
こちらでは、ようやく雪が解け始め、寒さもいくらかやわらぎ、春はもうすぐといっ
たところです。
東北にはスキー場がたくさんあり、近頃、週末はいつもスノーボードに出かけて楽し
んでいます。

今回はここ、大館工場の品質保証部の業務について少しお話したいと思います。
品質保証部の中には品質保証一課、二課、品質管理一課、二課の4課あります。

各課の主な業務を簡単に説明しますと・・・
  品質保証一課 ・・・・・ 文書管理、薬事申請
  品質保証二課 ・・・・・ 苦情処理
  品質管理一課 ・・・・・ 物理学的試験
  品質管理二課 ・・・・・ 理化学試験、生物学的試験、無菌試験、環境管理
といったものになります。

医療機器は、好き勝手に製造・販売してよいというものではなく、「薬事法」という
法律に従って、国に届出をして許可を得なければなりません。
また、弊社は世界各国に製品を提供していますので、各国の法律にも従って活動しな
ければなりません。
そのための手続きを行うことが品質保証一課の業務になります。
その他に、ISO 9001等の認証取得のための文書作成業務も行っています。

医療機器は人体に直接触れるものですから、製品の中に異物(毛髪等)が混入してい
たり、不良品があってはなりません。
そのために製造現場では厳重な管理のもとで製品が生産されています。
不良品を市場に出さないために、製品が出荷されるまでには何度も検査が行われます
が、それでも不良品が流出してしまい、クレームとして返ってきます。
そのクレームの対応、原因調査・対策を行うのが品質保証二課の業務です。
大館工場ではクレームの件数がいっこうに減らないということが1つの大きな問題に
なっています。

医療機器にはその寸法や、強度、性能にも規格があり、その規格に当てはまるものし
か出荷することが出来ません。
その検査を行うのが品質保証一課です。

大館工場で生産されている医療機器には多くのプラスチックが原料として使用されて
います。
このプラスチックにも「医療用プラスチック自主規格」というものがあり、その規格
に当てはまる原料を使用しなければなりません。
原料のプラスチックから人体に有害な物質が溶出しないかその抽出液を化学的に検査
したり、その抽出液をウサギやマウスに注射して検査を行います。
また、医療機器は出荷する前に放射線やEOG(エチレンオキサイドガス)というガス
で滅菌処理されます。
滅菌処理された製品に菌が付着していないことを検査する業務も行われています。
製造現場は菌の発生防止や防塵、異物混入防止のために特殊な構造で厳重に管理され
ています。
そのような製造環境がきちんと維持されているか検査することも行っています。

簡単ですが、以上が品質保証部の業務です。

P.S
先ほどの「薬事法」が平成17年に改正されます。
その改正薬事法に対応するために、社内の組織が少し変わります。
それに伴い、この4月から僕は大阪の本社に転勤することになりました。
岐阜にも近くなるので、また研究室にもお邪魔したいと思います。
よろしくお願いします。



1.
Nです。

研 修も終わり、今は秋田県大館市の工場に勤務しています。

普 段は会社の寮で生活しています。

ト イレ、風呂、炊事場が共同ですが、同期の社員が9人もいるので楽しくやっています。

今 までのことをお話ししますと、まず入社前に京都の「心華寺」という寺で23日の研修を行いました。

そ こでは座禅を組んだり、お経を読んだりとお坊さんと同じような生活を行いました。

過 酷な3日間でしたがよい体験ができました。

そ のお寺は研修道場として有名な所らしく、トヨタや京セラなど大手企業の新入社員が毎年訪れるとのことです。

そ して、41日の入社式後1週 間ほど大阪の本社で研修を受けました。

内 容は会社の事やビジネスマンとしての基礎知識などで、大学の講義のような感じでした。

そ の後は、ここ大館工場で10日間工場研修です。

こ こでは、直接工場に関わらない営業職や研究職などの人たちも一緒に研修しました。

実 際の製造現場を見学し、製品や工場の説明を受けました。

工 場研修が終わると再び大阪に戻り、3日間研修を受けた後正式に配属されました。

僕 たちはここ大館工場に勤務するのは2年間です。

こ れから2年の間に働きながら様々な教育を受け、品質管理としてのエキスパート に育て上げられるようです。

そ して、2年後にみんな国内外のいろんな事業所に飛ばされるとのことです。

群 馬、滋賀、大阪、三重、タイ、中国、ブラジルのどこかに飛ばされます。

ニ プロはコスト削減のため、生産ラインをどんどん海外工場へ移転しています。

海 外工場ではほとんど現地の人たちが運営していますが、品質管理が不足しているようで、僕達の中の何人かが2年後に海外に行く事になるそうです。

ニ プロは医療機器メーカーですが、最近ある製薬メーカーを吸収し「ニプロファーマ」としてこれから製薬にも力を入れていくようです。

主 力商品は「ダイアライザー」という透析用人工腎臓ですが、全ての臓器について人工臓器を作ろうと研究しているそうです。

ま た、再生医療の研究も盛んに行われているようです。

も ともと、医学に興味があった僕としては、ニプロに入社していろんな最先端医学について知る事ができてとても面白いです。