生命工学科フレッシャーズセミナー

2001 6/19  16:15〜17:45
工学部104教室
基本的には昨年度とほぼ同じ内容ですが、以下のキーワードとは違う話をした部分や話さなかった部分もあります。。

「食事の油と脳などの働き」の概要

キーワード的に:脂肪酸(ドコサヘキサエン酸とアラキドン酸)を4ヶ月までに赤ちゃんにどう与えるかで認識能力の発達が影響される;「魚を食べると頭が良くなる?」信じるか?;あまり信じない人でも「アスピリンは解熱鎮痛として働く」というのは一応認めるだろう;魚の油はアスピリンの作用点に近いところに働く、というのが間違いなければ、魚の油が何らかの形で炎症を抑えるという説がそれらしくなってくる:脳には脂質が多い(乾燥重量にして50%);映画「ロレンツォのオイル」のこと;ALDという長い脂肪酸が溜まる病気との戦いを描いた;ミエリン、白質、灰白質、脳の構造;脂肪酸の化学;構造解説;ADHDやうつ病など精神的な病が油をコントロールした食事で改善するという報告;敵意性がDHA摂取で和らげられるという報告;油が精神活動に影響するという報告が多く出始めている;ストレス;心理的ストレス(ノルアドレナリンがなかなか低下しない);DHAはノルアドレナリンを低下させるという報告;内因性睡眠物質としてのオレイン酸アミド、これも脂肪酸由来;アラキドン酸エタノールアミンこれも脂肪酸由来脳内マリファナ様物質;あなたの体の構造もその働きも、あなたの食べたものと無縁ではあり得ない、特に食事でとる脂肪酸は直接脳の構成成分として入っていくので、食事の油と脳の働きの今後の研究開発活動に関心を持って欲しい;現実の課題に結びついた仕事の面白さと大事さ、科学的な目で対応を!

(ほぼ全員参加)