黒ウコンの施設栽培に関する研究
黒ウコン(Kaempferia  parviflora Wall.)は主に東南アジア地域で栽培されているタイ原産のショウガ科作物で,
黒ウコンの根茎は伝統医療に用いられています。完熟した濃紫色の根茎は、アントシアニンを豊富に含むと共に,
クリシンやアピゲニンなどのフラボノイド類も多く含んでおり、他のウコン類には含まれない機能性成分を有し
ています。
 

[研究開発の内容]

黒ウコンは低温に弱い作物であり(15℃以下で生育停止、10℃以下で塊茎が腐敗)、栽培期間が8〜9ヶ月
に及ぶため、日本では沖縄県でしか栽培できないなど栽培適地が限定されます。また、土壌栽培では連作障害
が起こる(植え付けた株の約
30%が枯死する)などの課題があり、生産量の大幅な増強と安定生産が望まれて
います。さらに、露地栽培での根茎の収穫には機械が使用できないため、収穫作業は重労働で時間がかかって
いるのが現状です。

 そこで本研究では、上記の諸課題を解決するために
 施設を用いた水耕栽培を採用し、光環境、温度環境、養液濃度・組成が根茎の肥大と収量および機能性成
分含量に及ぼす影響の解明を行い,
各種機能性成分を安定的に高含有させる栽培技術や生育促進・周年栽培
技術を開発することを目的として実施しています.

黒ウコンの温室栽培における環境制御技術開発

    
   
 
      閉鎖型植物工場での黒ウコン栽培に関する基礎研究

その2. 光質変換被覆材(機能性被覆材)を用いた実験風景